ジャズの名曲:カーニバルの朝(黒いオルフェ)の名演 9選
今日の名曲は
カーニバルの朝(Manhã de Carnaval)です。
映画『黒いオルフェ』(Orfeu Negro)の主題歌としてブラジルのギタリスト、ルイス・ボンファによって作られたまさに名曲です。(1959年)
映画のタイトルのまま「黒いオルフェ」( Black Orpheus)とも呼ばれます。
もともと前述のように映画のためのサンバの音楽ですが、多くのジャズ・ミュージシャンに取り上げられジャズ・スタンダードとなりました。
ここではそのようなジャズの演奏で筆者が好きなものを特集します。
Contents
ポール・デスモンド
ポール・デスモンド(アルトサックス)とジム・ホール(ギター)の競作シリーズの中の〈Take Ten〉での演奏です。
スタン・ゲッツ
ゲッツももちろんやっています。
アルバムはもともと〈Bigband Bossa Nova〉というタイトルで出たものです。
ジミー・レイニー&ジム・ホール
さきほどポール・デスモンドとやっていたジム・ホールがもう一人のギタリスト、ジミー・レイニーと組み、それにテナーサックスのズート・シムズが入ったアルバム〈Two Jims & Zoot〉の中でやっていました。
レイニーとホールは二人共まるで教科書のようにキレイなギターの音を出すことができるギタリストです。
ズートが抜けてその二人が共演する「カーニバルの朝」をお聴き下さい。
ウェイン・ショーター
最初これをYouTubeで聴いたときはショーターじゃない、間違いだと思いました。コメントを読んでみると、これはチャーリー・ラウズだと書いている人もいました。
ところがよく聴くとやはりショーターです。
ショーターがこんな演奏をしていた時もあったのですね。
一口で言うとめちゃくちゃカッコいいです。
輝かしいトランペットはフレディ・ハバードです。
この’62年のVeeJay盤に入っていました。⇩
(*余談になりますが、ショーターという人はこのようなサックス奏者として単純なカッコよさを敢えて捨てた人なのか?とも思います。個人的にはこの様な演奏も続けて欲しかったと思うのですが、何しろショーターはこの後マイルスのグループに入ってモード・ジャズに邁進することになりましたからねぇ)
freddie hubbard-tp (フレディ・ハバード)
eddie higgins-p (エディ・ヒギンズ)
jymie merritt-b (ジミー・メリット)
marshall thompson-ds (マーシャル・トンプソン)
コニー・エヴィンソン
1曲だけヴォーカル・ヴァージョンを入れます。コニー・エヴィンソン。
このジャンゴ系のメンバーも気になるでしょうから、書いておきます。
Connie Evingson – vocal
John Jorgenson – lead guitar, clarinet
Doug Martin – rhythm guitar
Simon Planting – bass
Rick Reed – drums, percussion
Jason Anrick – violin
コニーは動画でも見ていますがこんな怖い顔ではありません。これはいくらなんでも酷すぎです。
ジョン・マクラフリン、パコ・デ・ルシア、ラリー・コリエル
これは、もう凄い動画です。
(左:コリエル、中:マクラフリン、右:パコ)
最初のマクラフリンのソロに驚かされるのですが、コリエルの間奏を挟んで、パコ・デ・ルシアのソロが!!!素晴らしい。
パコは2014年に亡くなりましたが、紛れもなく天才でした。
(このコリエルをアル・ディ・メオラにするとスパー・ギター・トリオになります)
Dave Hinz (Flute)
この知らないおじさん達の演奏も感心しました。特にディヴ・ヒンツのフルートは南米の笛の伝統を思わせるステキな演奏だと思います。(多分南米で有名な人と思われます)
ローゼンバーグ・トリオ
ジャンゴスタイル、ジプシースウィングで有名なローゼンバーグ・トリオの演奏です。
こんな演奏も良いですね~♪
小野リサ
やはり日本人の演奏も一つは入れたいので・・・結局小野リサさんです。
まとめ
ただ並べただけと思われるかもしれませんが、9曲を選ぶために手持ちCDも聴き直しましたし、YouTubeにアップされているものも30曲以上聴きました。
*もちろん途中で聴くのを止めたものが多数あります。
いくら有名な人の演奏でもいいと思わないものは採りませんでした。
何を選び、何を採らないかが判断だと思っています。
もちろんそこに好みの問題はあるのですが・・・。
●最後まで見て頂いてありがとうございます。