1月11日のプレバト・初出場小倉優子とパックンは?お題は「雪晴れの空港」

↑画像は番組HPより引用
新年2回めのプレバト俳句です。
お題は「雪晴れの空港」
うーん、ちょっと難しいですね。
そのような光景に経験がないとイメージが湧きにくいお題かも知れません。
Contents
出演者
・小倉優子(今やママタレントNo.1)
・パックン(パトリック・ハーラン)
(ハーヴァード大卒の芸人→もう芸人じゃなくタレントですね)
HAIKUはアメリカでも有名だそうです。
・磯野貴理子(久しぶりの出演)
・篠田麻里子
・二階堂高嗣 (Kis-My-Ft2では横尾と千賀に大きく離されてます)
特待生以外では最多出場(13回)とのこと。
・名人6段 藤本敏史
最高位、名人7段・梅沢富美男にあと1歩と迫っている。
・特待生2級 石田明
査定結果速報
始まりました。
3位 小倉優子
空港の 褪せた赤本 冬夕焼
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手擦れの赤本 空港の 冬夕焼
藤本名人:受験生と言わないで、赤本はいいと思うよ~。
先生:赤本というモノで語ろうとしている点はいい。
(赤本とは大学別の受験参考書)
しかし、それなら赤本を前に置くといい:語順の問題。
それと「褪せる」という語感(経年劣化を示す)が適切でないようだ。(5年浪人しているわけじゃないでしょ)
4位 二階堂高嗣
冬の虹 つひのすみか、我が子の名
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腹の子の 名を決む 冬の虹立てば
浜田:何や!何回やったら巧くなるねん!
石田:あの句読点は何?
切れ字とか使わずに「、」にした?
先生:笑うしかない。
特待生指摘通りだが、こういう句は可能性はある。
添削句、キレイでしょ?
欲張りすぎるとダメ、詰め込みすぎない。
2位 篠田麻里子
雪晴れた 五時間待ちの テイクオフ
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五時間を 待ち雪晴れの テイクオフ
藤本敏史:「5時間待ち」がリアルでいい!
先生:場面の切り取り方が巧い。
大変勿体無いのは語順。散文の語順になっている。
季語を活かす語順を!
「雪晴れた」は感心しませんが、添削の語順ならばいい句です!
5位 磯野貴理子
母さんや 蜜柑いらない ハワイ行く
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外遊や 蜜柑を持って いくかと母
浜田:何じゃこれ!
石田:これは チチキトクスグカエレ と同じ!
先生:久しぶりに腹立たしい。
季語「蜜柑」を要らないとしている。
ハワイは書かない!
添削したが、使えたのは「蜜柑」と「母」だけ。
1位 パックン
冴ゆる月 眠りにつけぬ 深夜便
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直し無し
自分の故郷、雪国コロラドの空港のことを詠んだ。
藤本:最後の深夜便がイイ!
先生:「冴ゆ」が季語
名人指摘のように最後に置く「深夜便」が効果的。
「月冴ゆや」と切れ字を使う方が普通なのだが、ここは窓の外の月ということであればこの語順でいい。
特待生 石田明
雪晴れや 夢をおろして 父になる
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夢にピリオド いま雪晴れの 父となる
先生:評価のポイントは中7
結果:現状維持
先生:中途半端、「おろして」はわかりにくく中途半端。
しかし素材はとてもいい。
名人 藤本敏史
指示待ちの 雪の匂へる 滑走路
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雪匂ひ立つ 指示待ちの 滑走路
先生:この評価ポイントは語順が成功しているか?
結果:現状維持
この語順は勿体無い。
上を複合動詞にして句またがりにする。
句またがり:
俳句は五七五の三分節が基本であるが、上五音が次の七音や五音にまたがって詠まれているもの。
ここでは添削句は7・5・5になっているように見えるが、
雪匂ひ 立つ指示待ちの 滑走路
と見れば 5・7・5に収まっている。
本日は以上の結果でした
*今回感じたのは、俳句を詠むなら、やはり最低限の歴史的仮名遣いは使いこなさないといけない、と思いました。
今回で言えばーー決む、冴ゆ、匂ひ などの言葉です。
*語順が非常に大事ーーということが強調された回でした。
俳句は散文(普通の文章)とは違う韻文なので、言葉を置く順番に工夫が要ることを学びました。