ティル・ゼア・ウォズ・ユー(Till There Was You)という曲の物語:ビートルズからソニー・ロリンズまで
ティル・ゼア・ウォズ・ユー
という曲が好きです。
メロディも好きだし、歌詞もステキです。
There were bells on the hill,
But I never heard them ringing,
No, I never heard them at all
Till there was you.
There were birds in the sky
But I never saw them winging,
No, I never saw them at all
Till there was you.
And there was music,
And there were wonderful roses,
(以下略)
♪丘の上に鐘がある。でもそれが鳴っているのを聞いたことがない。
そう全く聞いたことがなかった。キミが現れるまでは。
空には鳥がいる。でもそれが羽ばたいているのを見たことがない。
そう、全く見たことがない。キミが現れるまではね。
そして、音楽があった。
ステキなバラがあった。・・・・・
(*筆者の拙訳です)
この曲のヒストリー(物語)を追ってみます。
いや、それとEtta Jones のバージョンも!
Contents
曲が出来た時
1957年のブロードウェイ・ミュージカル「ミュージック・マン」の中で初めて歌われました。(メレディス・ウィルソン:作曲)
ペギー・リー
1961年にジャズ歌手のペギー・リーがカヴァーしました。
それを聴きましょう。
ストリングス付きですが、これを聴いて思うのは、「やはりペギー・リーは巧かった!」ということです。表現力が”ハンパない”です。
ザ・ビートルズ
何と言ってもThe Beatlesがアルバムで取り上げたことで、有名になりました。
ライブ・ヴァージョンとかもありますが、やはりオリジナル・アルバム(「ウィズ・ザ・ビートルズ」1963年)での歌唱を聴きます。
うーん、素晴らしい。思っていた以上にスウィートな歌唱でした!
井上陽水
これは、この曲についてのエピソード・トークになります。
ずいぶん昔にテレビ(Mステ?)に出演した井上陽水がTill There Was Youをギターで弾いて歌いながら、自らの「TOKYO」という曲を作った経緯を話していたことを覚えています。
東京に関する曲を1曲作りたいと思っていた時、ビートルズが歌うこの曲のことが思い出された。
この曲にインスパイアーされて「TOKYO」を作ったと。
か・な・り 似てますね。^^コードが同じみたいです。
でも陽水の説明がなければ気づかなかったと思います。
映画「ウエディング・シンガー」
1998年の映画「ウエディング・シンガー」の中でこの曲が大事な役を果たしていました。
映画は、しがないウエディング・シンガー役のアダム・サンドラー主演のロマンティック・コメディでしたが、良く出来た映画でした。
相手役のドリュー・バリモアも印象に残りました。
この映画の中で、アダム・サンドラーがおばあちゃんに家庭教師で歌を教えているのですが、その時教えていた曲がTill there was youで、ラストでこのおばあちゃんが歌います。
そのシーンがなかなかステキでした。
ローラ・フィジィ
オランダ国籍のローラ・フィジィが歌うヴァージョンを聴きます。
ローラは父親がオランダ人、母親がエジプト人です。
ローラ・フィジィの一番好きなアルバムはこれです。
ローラ・フィジーのアルバム「The Latin Touch」他3枚を聴く
ポール・マッカトニー 〈Live〉
ポール・マッカトニーはよほどこの曲が気に入っていたようで、後年のライブでも歌っています。
いい歌唱ですね。
そして映像が素晴らしいです!
音楽が人を幸せにすることを絵に書いたような映像です。
レイ・チャールズ
そしてレイチャールズのライブ動画です。
1999年。
エッタ・ジョーンズ
エッタによる立派なジャズヴォーカルを聴きましょう。
素敵で粋なアレンジです。
ソニー・ロリンズ
ジャズ・テナーサックスの巨人、ソニー・ロリンズがやっています!
ソニー・ロリンズ:テナーサックス
オスカー・ペティフォード:ベース
マックス・ローチ:ドラムス
というピアノレス・トリオでの演奏です。
このアルバム↓吹き込まれたのが1958年ですから、ロリンズは曲が出来てすぐに取り上げたことになります。
ジーン・アモンズ
facebook ジャズ部の方が教えてくださったのですが
「あの」ジーン・アモンズもやっていました。
これは知らなかったです。
やはり、この曲が最高にイイのだと思います。
まとめ
ひとつの曲にも歴史があるんですね。
ことにいい曲ほど、色々なエピソードやヴァージョンがあるようです。
他にもロッド・スチュワート、ソフィー・ミルマンなどのヴァージョンもありましたが、割愛します^^。
★最後まで見て下さってありがとうございます★