9/14のプレバト:お題は「読書の秋」名人梅沢富美男は更に上?初出場増田恵子はどんな句を?
プレバト俳句もすっかり秋の装いとなり
お題は「読書の秋」です。
「スポーツの秋」「食欲の秋」とかも言いますが、やはり「読書の秋」が詩的ですね。
一句作りたくなります。
Contents
出演者
・増田恵子 (初登場ーー元ピンクレディー)
・鶴見辰吾
・二階堂高嗣 (Kis-My-Ft2)
・田中道子
・橋本直 (銀シャリ)
・そして、名人 梅沢富美男
査定結果の速報
2位 鶴見辰吾
色褪せた 野菊の墓の 涙あと
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色褪せた 野菊の墓に 置く涙
「野菊の墓」は伊藤左千夫の小説
鶴見:古本を読んでいたらという想定
先生:書名の野菊が季語ということで、季語の鮮度が落ちる
工夫が要る。
3位 橋本直
喧騒に 栞挿みし 秋の昼
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喧騒へ 栞を挿む 秋の昼
名人:「喧騒に」で始まると、うるさくて栞をはさんだ・・・と誤解される。
先生:名人の言う通り。
「に」の意味は原因理由の意味にもとられる
「へ」は帰着点を示すことができる。
発想はいい。勿体無い。将来性がたっぷりある凡人。
4位 二階堂高嗣
感想を 笑顔で語るや 釣瓶落とし
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読後感 語れば 釣瓶落としかな
読後感 語れば 釣瓶落とし早
二階堂:「釣瓶落とし」が季語
梅沢:俳句になっていない。横尾君に訊いたら!
先生:「感想」が何の感想か分からない。→「読後感」を使えば全て分かる
5位 田中道子
読み耽り 月夜に響く 腹の虫
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読み耽る 月夜の虫は 腹の虫
田中:等身大の可愛い句です!
先生:「腹の虫」という言葉を使ってはいけない訳ではない。俳句は何でもあり。
しかし詩情というものが必要。この句には詩情がない。ただ腹の虫が鳴っただけ。
添削のようにごまかすしかない。いずれにしろ、最下位の句。
1位 増田恵子
カフェ独り ニーチェの頁 めくる秋
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直し無し
先生:きれいに出来上がりましたね。
秋という時候の季語は映像を持っていないので、映像、音、感触など取り合わせるのが定石。
それを丁寧にやっている。手慣れた人の作と思ったのだが。
増田:初めて作った。ただ夏井先生の本を2冊読んだ。
先生:本はまだありますんで!(笑)
3字なら太宰とか、外人がいいならヘッセくらいだとカッコつけ感が弱まるのでは?。カフカも村上春樹のお陰で使いやすくなってますね。
カフェ独り ヘッセの頁 めくる秋
カフェ独り カフカの頁 めくる秋
特待生昇格試験 梅沢富美男
夜学果て まだ読みふける おとがひよ
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夜学果て なほ読みふける おとがひよ
結果
1ランク昇格!名人8段へ。
先生:「夜学」が秋の季語
「おとがひ」=おとがい、顎のこと。 歴史的仮名遣い、ひらがなで書くことで、読みふけるのが女性であることを想像させようとしている。そこを褒めたい。
漢字で書くとこうなる。
「夜学果て まだ読み耽る 頤よ」
これではたおやかさが失くなり女子とは思えなくなる。
「まだ」が勿体無い、「まだ」は「未だ」となる。「なほ」(歴史的仮名遣い)とすると「もっと、一層」というニュアンスになる。
「おとがひ」と「なほ」を呼応させる。
ここまでやれば、師範(名人の上) も見えてくる。
と思うのですが。
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ともかく、梅沢富美男ついに8段まで登りつめました。
★プレバト俳句・2017年放送分のお題と出演者はこちらでまとめています★
2017年放送分 ⇨