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アメリカ大統領選挙本選について超やさしく解説・支持率が接近している&州ごとの争い

 
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団塊世代ど真ん中です。 定年退職してからアルト・サックスを始めました。 プロのジャズサックス奏者に習っています。 (高校時代にブラスバンドでしたけど当時は自分の楽器を持っていませんでしたので、それっきりになりました) 主にジャズについて自由に書いています。 独断偏見お許しください。
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アメリカ大統領選挙・本選もいよいよ後1週間に迫りました。

投票システムなどについてはこちらに書いていますので、よかったら参照ください。
⇒ アメリカ大統領選挙のしくみと日程

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投票日は11月の第1月曜日の翌日と決められているので、
今回は11月8日(火)に行われます。(投票と開票)
日本時間では11月9日(水)になります。

(*何でそんなややこしい決め方をしているかと言うと、今年がまさにそうなんですが、11月の第1火曜としていると、11月1日が投票日になってしまうことがあります。もし1日になると、忙しい日で投票率に影響が出るのを防ぐためです)

(*なお投票人による投票は12月中旬に行われますが、これは形式的なもので、実際は11月8日に決まります)

3回に渡って行われたテレビ討論会で、ほぼクリントン氏の3勝という結果で勝負あった、と思われていたのですが、

直近の支持率調査でまたトランプ氏が肉薄してるとの報道もあり、クリントン氏の楽勝とも言えない状況です。

写真はAP

写真はAP

 

テレビ討論会の後の主な動きをまとめてみます。

トランプ氏のセクハラ疑惑対応

第2回討論会の際にトランプ氏のセクハラ疑惑と女性蔑視発言が問題になりました。

これに対してトランプ氏は

「ビル・クリントンの方がもっと悪い。俺は口先だけだけだが、彼は実行している」と言い逃れし、実際ビルにセクハラを受けた女性を集めてりしていました。

しかし第3回討論会後に、実際にトランプ氏にセクハラを受けたという複数の(多数のと言ってよいかもしれない)女性たちが具体的に(どこを触られたかなどと)証言しました。

これでいよいよ窮地に立たされたと思われたのですが、メラニア夫人がテレビ出演して「私の夫は誠実で女性を大事にする人だ」と発言することなどで挽回を図りました。

トランプ氏とメラニア夫人

トランプ氏とメラニア夫人

 

アメリカ人がこのような問題にどれくらい寛容なのかは良く分かりませんが、このセクシュアルなスキャンダルは一応の終息になったようです。

クリントン氏のメール問題再発

クリントン氏が国務長官時代に、公務にも私的なメールを使っていたという「メール問題」は訴追しないということで、終わったかと思われていたのですが、この時期になってまたFBIが調査を再開と発表し、物議をかもしています。

クリントン陣営は「投票日直前になって調査再開を発表すること自体」を問題視しています。

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トランプ氏陣営はここぞとばかりに「ウォーター事件よりも重大」と攻め立てています。

ただFBIも「新たに発見されたメールの重要性は不明」としており、現時点では「存在が知られていなかったメールが見つかったので調べる必要がある」と言っているに過ぎない。
それでもクリントン陣営が猛反発するのは、有権者から見れば、捜査が始まるだけでも、違法行為が発覚したかのような印象を与えかねないからだ。
ーーーーーーーーーーーーーーー読売新聞(11月1日)

この件については、ニューヨークタイムズ(電子版)では「投票日前に何らかの説明があるかも知れない」としています。

支持率が再び接近している

それぞれの候補の支持率ですが、

10月22~23日の調査では、
クリントン氏:50%
トランプ氏:38%
と12%の開きがあったのですが

ここに来てワシントンポストの調査では
クリントン氏:46%
トランプ氏:45%

とわずか1ポイント差までトランプ氏が肉薄してるとの報道もあります。

(*支持率は調査機関によって差があります)

追記:11月2日夜のニュースでトランプ氏がついに僅差だがクリントン氏を上回ったとのニュースが流されました。
(このニュース・ソースはABCニュースとワシントン・ポストとのことです)

朝日新聞デジタルから引用

朝日新聞デジタルから引用

まとめ

⇒ アメリカ大統領選挙のしくみと日程

で説明しましたように、いくらトランプ氏支持率が肉薄しても、

各州の定められた選挙人を、1票でも多かった方が総取りするという
現行のシステムでは、やはりクリントン氏優位は変わらないようです。

トランプ氏が勝つためには接戦の州を全て取らないと、当選に必要な半数超え270人の選挙人を獲得することは難しいと言われています。

そして

2017年1月20日に第45代アメリカ大統領の就任式が行われます。

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   ⇩ ⇩

●やはりメール問題は、大きく影響しているようです。
直前になって、トランプ氏の勢いが増し、混沌としてきていますね。

各州の争い激化

■そこで、また各州の選挙人の数と各州の傾向を確認します。

 

各州の選挙人割当数

アメリカ選挙人団 -引用元: Wikipedia

州名 選挙人数 州名 選挙人数 州名 選挙人数 州名 選挙人数
アラバマ州 9 インディアナ州 11 ネブラスカ州 5** サウスカロライナ州 9 (+1)
アラスカ州 3 アイオワ州 6 (-1) ネバダ州 6 (+1) サウスダコタ州 3
アリゾナ州 11 (+1) カンザス州 6 ニューハンプシャー州 4 テネシー州 11
アーカンソー州 6 ケンタッキー州 8 ニュージャージー州 14 (-1) テキサス州 38 (+4)
カリフォルニア州 55 ルイジアナ州 8 (-1) ニューメキシコ州 5 ユタ州 6 (+1)
コロラド州 9 メイン州 4** ニューヨーク州 29 (-2) バーモント州 3
コネティカット州 7 メリーランド州 10 ノースカロライナ州 15 バージニア州 13
デラウェア州 3 マサチューセッツ州 11 (-1) ノースダコタ州 3 ワシントン州 12 (+1)
フロリダ州 29 (+2) ミシガン州 16 (-1) オハイオ州 18 (-2) ウェストバージニア州 5
ジョージア州 16 (+1) ミネソタ州 10 オクラホマ州 7 ウィスコンシン州 10
ハワイ州 4 ミシシッピ州 6 オレゴン州 7 ワイオミング州 3
アイダホ州 4 ミズーリ州 10 (-1) ペンシルベニア州 20 (-1) コロンビア特別区* 3
イリノイ州 20 (-1) モンタナ州 3 ロードアイランド州 4 合計 538
* コロンビア特別区は州ではないが、選挙人数3人を割り当てられる。
** メイン州とネブラスカ州では、勝者が選挙人2人を出し、残りは得票率に応じて振り分けられる。
(+) または (-) 2004年及び2008年選挙人団に比べての、選挙人数の増減を示す。

 

赤い州と青い州とグレイの州

過去6回の結果を色で示したものです。

青い州は民主党(今回はクリントン氏)が強く、赤い州は共和党(トランプ氏)が強い州です。

■ただ今回はかなり異例づくめの選挙になっていますので、過去のデータ通りではないとの意見もあります。

■毎回の大統領選で焦点になるのは、グレイの州、どちらになるのか分からない州・スイング・ステート(Swing State)です。
(一番下に表示されているフロリダ州はそのSwing Stateの中でも選挙人数が29と一番多い州です。)

 

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ーーーーーーーーーーーーーーーーー図はWikipedia からの引用です

注目のオハイオ州

スイング・ステートでは一番選挙人数が多いフロリダ州が注目されることを書きましたが、今日(11月3日)の報道ステーションによると、オハイオ州が注目されていることが報じられていました。

NHKオンラインより引用

NHKオンラインより引用

 

今回に限らず「オハイオを制したものが大統領選を制す」と言われているそうです。過去の選挙結果がそれを証明しているとのこと。
そのオハイオ州でも、予測不能の接戦になっている模様。

■「隠れトランプ・ファン」がどれだけいるか?予想以上に多いのか?
との話題も語られていました。

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