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かってMt.FUJI Jazz Festivalで数々の名演があった:国宝的動画ベスト5!

 
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団塊世代ど真ん中です。 定年退職してからアルト・サックスを始めました。 プロのジャズサックス奏者に習っています。 (高校時代にブラスバンドでしたけど当時は自分の楽器を持っていませんでしたので、それっきりになりました) 主にジャズについて自由に書いています。 独断偏見お許しください。

1986年に始まったマウント・フジ・ジャズ・フェスティヴァルで数々の名演が繰り広げられました。

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*このフェスは90年代半ばまで続いたと思いますが、ちょうどその時期日本にいなかった筆者は残念ながら一度も行くことができませんでした。

残された画像で見ると、今では信じられないほどのビッグ・ネームが登場しています。

その後数年のうちに亡くなったプレイヤーも多く、今となっては貴重な映像だと思われます。

*但し、いくらビッグネームが集まっても、単なるジャムセッションという、緊張感のないお祭り騒ぎになりがちだったことも否めません。下にベスト5を選びましたが、出来るだけ演奏内容の優れた緊張感があるものを選んだつもりです。(年代による映像の良し悪しは考慮しませんでした)

 

ベスト5をアップしたいと思います。
映像をアップされた方に感謝です。どうか永久保存してください。決して消去しないで下さいネ。

*それぞれの演奏が割合長めですからこころしてお聞きください。
忙しい方は1位だけでもお聞きください。

1位 Song From The Old Country/ジョージ・アダムス=ドン・プーレン・カルテット(’87)

1位はこれしかあり得ません。

Don Pullen:piano
George Adams:tenor sax
Cameron Brown:bass
Dannie Richmond:drums

圧倒的に聴衆の心をつかんでいます。

これを聴いてジャズ・ファンになった方もいると思われます。

4人が4人とも筆舌に尽くしがたく素晴らしい。

このバンドはこの後、数年連続で出演します。
ただ、ドラムスのダニー・リッチモンドがこの翌年’88年3月に亡くなりました。よって翌年からドラムスはルイス・ナッシュになります。

ダニーの最後の姿を捉えた映像としても貴重です。(この映像でもやせ細っていますから、体調は良くなかったと思われます)

ジュディ・オングがチラッと写りますね。

2位 BLUE BOSSA/ Jam Session (’89)

 

Don Sickler:tp
Shigeharu Mukai:tb
Bobby Watson:as
Bobby Hutcherson:vib
Don Pullen:p
Cameron Brown:b
Lewis Nash:ds

途中アルトのボビー・ワトソンが日本女性に煙草(マルボロ)に火をつけてもらって喜んでいるのが何とも微笑ましい。

そのワトソンのソロ、見事!というしかない。
そして、向井のソロも見事!というしかない。(日本にこんな素晴らしいトロンボーン吹きがいることを知らしめたと思います)

臨時編成バンドの3管がこれほど素晴らしいのはJazzという音楽の見事な達成!

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3位 A Night In Tunisia/Jam Session(’91)

 

Terrence Blanchard:tp
Billy Pierce:ts
Benny Green:p
Charnett Moffett:b
Lewis Nash:ds
Ralph Peterson:ds
George Adams:ts
Terumasa Hino:cor
Shigeharu Mukai:tb

この演奏はその前の年に亡くなったアート・ブレイキーに捧げられています。

4位 Cool Struttin’/ジャッキー・マクリーン &ウディ・ショウ (’86)

 

Jackie MacLean:as
Woody Shaw:tp
Baster Williams:b
Blly Higgins:dr
Cedar Walton:p

ウディ・ショウも素晴らしいトランぺッターだったのですが3年後の′89年に44歳の若さで亡くなりました。(何かマウント・フジ、少し不吉な感じがします)
マクリ-ン、シダー・ウォルトン、バスター・ウィリアムズも嬉しいですね。

5位 Congeniality/大西順子

Congenialityはオーネット・コールマンの曲。

こういう曲をここで!やるところが大西らしいところ。
そしてこういう曲でも強烈にスィングするところが凄い!

ベースはロドニー・ウィテカー(まだ若い)、ドラムスがビリー・ヒギンズ(ヒギンズ何だか終始すごく嬉しそうです)

「大西順子の記録」としても貴重な映像でしょう。

おわりに

屋外でのジャズ・フェスというのはプレイヤーにとっては決して好条件とは言えないと思うのですが(特に風があるとつらいでしょう)、みなさん頑張っていい演奏をしていますね。

また、マウント・フジの記録は年代を考えれば、画質も音質も良好なほうでしょう。

このような大規模なジャズ・フェスはもう(日本では)開催は難しいと思われます。
思えば、バブルの時代だった訳です・・・

ジャズという音楽の在り様も変質しましたからね。

マウント・フジ・ジャズに実際に行かれた方、貴重な経験でしたね。

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見て頂いてありがとうございます。
Thank you very much for visiting the site.

 

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