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「神ってる」という言葉に違和感、というか嫌いだ。

 
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団塊世代ど真ん中です。 定年退職してからアルト・サックスを始めました。 プロのジャズサックス奏者に習っています。 (高校時代にブラスバンドでしたけど当時は自分の楽器を持っていませんでしたので、それっきりになりました) 主にジャズについて自由に書いています。 独断偏見お許しください。
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昨年の流行語大賞は「神ってる」でした。

(ユーキャンという会社がやっていることには余り興味はないのですが、今回は気になりました)

勿論リーグ優勝した広島カープの鈴木誠也選手、緒方監督の言葉だとは知っています。

しかし・・・・・

「神ってる」ってなんすか?

神懸っている

→人間技とは思えない程すごいこと

と想像はできます。

だったら普通に「神がかってましたね」と言えばいいじゃないですか。

他にどんな時に使うのですか?

上に書いている意味なら

「神ってる」などと言うと、大抵の場合「大げさ」ということになりそうな言葉です。

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■若者言葉、流行り言葉が嫌いという訳ではありません。

例が適切かどうかは分かりませんが

ダサい」という言葉など、もはや他の言葉では置き換えれないニュアンスを持った言葉だと思います。私も良く使います。

「田舎臭い、野暮ったい」とはまたひとつ違うと思います。

 

しかし「神ってる」にはそんな汎用性が感じられません。

この言葉の背景には、多分ここ10年くらいの間に使われ始めた「」という言葉の乱用があったと感じます。

すごいことをした人、などに「神」と呼ぶ風潮があったと思います。

芸能人などが記者に対応する時、それが大変良い対応だった時に

神対応」とか言ってましたね。

記憶に新しいのは夫の浮気会見での三田寛子のことが「神対応」と呼ばれていました。

で、その反対語は何かと言うと、「塩対応」というそうです。

何じゃそれ!です。

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私が好きな音楽~ジャズの世界でも、時に「神がかった演奏」と言われるものがあります。

例えばキース・ジャレットの「ケルン・コンサート」というピアノ・ソロ演奏があります。

 

当日キースは体調が悪く、キャンセルも考えたそうなのですが、演奏を強行しました。

その結果「まるでキースの身体に神が降りてきたような」奇跡的名演が生れました。

そうですね。「神が降臨」という言い方はありますね。

芸術家にはそういう瞬間があるかもしれません。

スポーツ選手にもあるかも知れません。

 

我を忘れた状態の時に、まるで神様がやらせたような、もう2度と、意識的にやることは不可能なことを達成してしまう

ーーーということがあると思います。

 

しかしそれは滅多にあることではありません。だから神がかりなのです。

それを「神ってる」と言うと、逆に軽くなり過ぎると感じます。

 

「キースのケルン・コンサートは神ってるね」などとは言いたくないです。

大変理屈っぽい文になって申し訳ないですが、

「神ってる」という言葉は、「滅多にあることではないことを表す言葉なのに、それを軽く流行語的に言う」という矛盾があるような気がします。

 

その辺が気色悪い、違和感を感じる理由かと思うのです。

失礼しました。

みなさんはどう思われますか?

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*なお、アイキャッチ画像には「SMAP解散を止めて欲しいという署名運動に集まった多数の署名の写真」を使わせて頂きました。
昨年の流行語はあっさり「SMAP解散」で良かったのではないでしょうか。

SMAP解散騒動---ハモれないボーカル・グループ、アイドルグループとは?

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