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「輝ける人生」は全ての中高年に捧げられた映画:豊かに生きるために!

 
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団塊世代ど真ん中です。 定年退職してからアルト・サックスを始めました。 プロのジャズサックス奏者に習っています。 (高校時代にブラスバンドでしたけど当時は自分の楽器を持っていませんでしたので、それっきりになりました) 主にジャズについて自由に書いています。 独断偏見お許しください。

キャプチャ画像出典:(C)Finding Your Feet Limited 2017

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イギリス映画「輝ける人生」を観ました。
原題は Finding Your Feet

監督も知らないし、俳優も誰ひとり知らない。

 

ーーー

豪邸に住む主人公サンドラ(イメルダ・スタウントン)は、結婚35周年記念の日に、夫が自分の友人と5年前から浮気していることを知る。

家をとびだしたサンドラは、気ままに一人暮らしをしている姉ビフ(セリア・イムリー)の所へ。
(ビフの本当の名前はエリザベスなのだけど、サンドラが子供の頃、ビフと呼んでいたから、と説明されます。)

住んでいた豪邸に比べると、ビフが住んでいるのはおんぼろアパート。

サンドラはこんなオバサン。

画像出典:(C)Finding Your Feet Limited 2017

 

お世辞にも魅力的とは思えない。

普通のオバサンと言えば、まあその通り。

リアルと言えばリアルです。

こんな調子で一体どのように映画は進行して、どう観客を引きつけてゆくのだろうと心配になるーーかと言えば全然そんなことはありません。

何しろイギリス映画ですから。

私のアタマに一番に浮かんだのは「ブラス!」(原題Brassed Off)でした。

あの映画もこのように、普通の人たちが出てきて・・・最後は感動のクライマックスでした。

 

ダンス そして音楽

そう!ダンスなんです。

姉ビフに、彼女が通っているダンスサークルに誘われます。

最初はいやいや、ついていったサンドラでしたが、段々とダンスする喜びに目覚めてゆきます。

というか、サンドラは忘れていたけど、もともとダンスが大好きだったのです。

子供のころの自分が踊る姿を記録した古い動画(フィルムをDVDに移したもの)を、ビフから見せてもらうシーンもありました。これが、なかなかステキでした。

画像出典:予告編よりキャプチャ

 

サークルでのダンスシーンでかかる曲は懐かしいオールディーズ。

◯シャンティリー・レース:Chantilly Lace(The Big Bopper)

◯ロック・アラウンド・ザ・クロック:Rock Around The Clock (Bill Haley & His Comets)

◯茶色の小瓶 (オリジナルグレンミラー楽団 )

おじさん、おばさんたちのダンスシーンがイイのです。

Twistなんかも踊っていました!


ビフと、愛妻を無くした男テッドが踊る

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いい言葉

サンドラはビフの友人のダンスサークルの仲間、チャーリー(ティモシー・スポール)という男性と付き合うようになります。

このチャーリーも冴えない(と言ったら悪いなら)フツーのおっさんです。

出典:予告編よりキャプチャ

 

ところが筆者は、だんだんとこのおっさんに感情移入して行きます。

(特に映画の終わりの方では、チャーリーを応援している自分に気づきます)

そしてチャーリーがどこか魅力的にも見えてくるのです。

チャーリーにはアルツハイマーになっている妻がいて施設(わりと豪華)に入れています。
その費用を賄うためにチャーリーは(友人たちの反対にもかかわらず)家を売ったのです。
今は川に浮かべたボートハウスで暮らしています。

チャーリーにそんな妻がいることは観客には知らされますが、サンドラは知らないのです。

印象に残るいい言葉がいくつかあったのですが、筆者はチャーリーの次の言葉しか憶えていません。

音楽が無いなんて、会話のプレッシャーが半端ない!

★ ★ ★ ★ ★

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そしてクライマックスへ

 

クリスマスにチャリティーとして路上でダンス・パフォーマンスをしたメンバー達なのですが、その様子がSNSにアップされて、「素晴らしい!」と評判になり、何と憧れのローマに招待されるのです。

画像出典:(C)Finding Your Feet Limited 2017

画像出典:予告編よりキャプチャ

メンバーが服の下に着ていたTシャツには age UK love later life  (英国の年配者はその後の人生を楽しむ)と書いてあります。

 

LONDON→ROME

画像出典:予告編よりキャプチャ

 

月影のナポリ:Tintarella Di Luna/ミーナ

*この曲日本では森山加代子が歌っていました。♪チンタレラ・ディ・ルナ

そして、そして、この後の展開にはハラハラ・ドキドキ。

一体どうなるのかと。

サンドラはどうするのかと。

チャーリーはどうなるのかと。

最高のラストシーンでした。

さすがイギリス映画、美男美女も登場することもなく、淡々とリアルに描いて、特別ロマンティックとかドラマティックとかスペクタクルとかも無いのに、最高の映画的感動を与えてくれるのです。

 

監督:リチャード・ロンクレイン

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*アップした4曲は全て映画で使われていた曲です(但し、アップしたオリジナルとは違うものでした)

 

読んでくださってありがとうございます

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