9/27プレバト俳句は「金秋戦2018」お題は「郵便ポスト」名人特待生13人集合
【全ての画像は番組HPより引用】https://www.mbs.jp/p-battle/
早いですね。
もう秋の俳句タイトル戦・金秋戦 です。
お題は予選が「紅葉」
決勝が「郵便ポスト」
Contents
出演者
5人の名人と8人の特待生が出場します。
名人
・梅沢富美男
・東国原英夫
・藤本敏史 (FUJIWARA)
・村上健志 (フルーツポンチ)
・横尾渉 (Kis-My-Ft2)
特待生
・石田 明 (NON STYLE)
・岩永徹也
・三遊亭円楽
・柴田理恵
・千賀健永 (Kis-My-Ft2)
・千原ジュニア
・中田喜子
・ミッツ・マングローブ
夏の「炎帝戦」と同じように
まず予選で特待生8人が戦い、上位3人が決勝に進みます。
決勝はその3人+名人5人で争うことになるようです。
★最初に予選をやって、途中初の水彩画のタイトル戦を行いその後、決勝戦という段取りだそうです。
予選 お題「紅葉」
*「賄賂」問題が話題になりました。by 圓楽、岩永徹也to 夏井先生^^
円楽:知らないうちに志らくてのが出てきている。落語家枠は私だけでいいんじゃない? と言ってます。
お題は「紅葉の絶景」
7位 三遊亭円楽
老いてなほ 色変えぬ松 芸の道
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色変えぬ松 高座に遺す 扇子一本
亡くなった歌丸師匠のことを詠んだとのこと。
「色変えぬ松」が季語
梅沢:それが分からない。落語家と分かる言葉を入れるべき。
先生:その通りです。
俳句では追悼の句を詠むことができる。
それなら落語家とわかるようにする。
簡単に直すなら「老いて 色変えぬ松あり 芸の道」というのもひとつ。
しかし歌丸師匠への追悼句ならもう一つ手を加えたくなる。
落語界では扇子を「かぜ」と読むはず。添削句それを使った。
みんな:素晴らしい!
圓楽:僕の辞世の句にしよう!
5位 ミッツ・マングローブ
色ながら散る 今夜から 横恋慕
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色ながら散るや 今宵の 横恋慕
ミッツ:今回はノンフィクションです。
東国原:ミッツは恋愛の句が多い。その度にゾッとするんです。(笑)
しかし「色ながら散る」は良い季語を選んだ!
先生:「紅葉かつ散る」がメインの季語で「色ながら散る」はその傍題の季語。
句全体がちょっとしつこく重い印象となっている。
添削句は少し柔らかい印象となる。
3位 中田喜子
決勝進出を決めた3位!
耳すます 闇の羽音や 紅葉谷
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欹てる 闇の羽音や 紅葉谷
梅沢:いい句、ただ「や」が引っ掛かる。
先生:「や」は大事な強調の切れ。これは外せない。
(梅沢 呆然とした顔)
問題点は「耳すます」と「羽音」の説明的なベタな重なり。
聴覚と視覚の両方を表せる言葉「欹てる」を使う。
8位 柴田理恵
主なき庭に 満天星紅葉 燃ゆ
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荒れ兆す 庭の満天星紅葉かな
満天星紅葉:季語、ドウダンツツジの紅葉
先生:主なき という発想は良くある。類型的。
添削句くらいで「丁度いい」。
6位 千賀健永
千賀:(IKKOの真似で)「現実~~!」
地球の血潮ぞ 足下の 紅葉谷
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地の噴きし 血潮か 紅葉谷足下
藤本:地球って大げさ~~。
先生:「地球の血潮」は比喩として大げさ過ぎる。
大げさではなくダイナミックに映像を描く工夫を。
1位 石田 明
見事1位は石田明でした。
紅葉ふる コントラバスを 弾くはやさ
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直し無し
東国原:これがある。持っている! 最近漫才が調子良くないから!
先生:静かな映像から始まって、音が重なり、動作が続く。よく考えられている。
ふる、はやさ、と ひらがなにしている点も素晴らしい。
ささやかな感動をおぼえた。
4位 岩永徹也
千本鳥居 紅葉辿りて 神隠し
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千本鳥居 巡り紅葉の 神隠し
先生:違う赤(鳥居と紅葉)を1句の中に入れようとしている、なかなかの挑戦。
惜しいのは語順。千本鳥居と紅葉が続いている。
ちょっとした工夫でそれぞれを際立たせることが出来る。
2位 千原ジュニア
めちゃくちゃ嬉しい!
750cc の アクセル戻し 紅葉踏む
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紅葉踏む 750cc アクセルを戻し
藤本:ナナハン好きやなー。前にもあったやん。
千原:お前もソーダ水とせいうちだけやんか。
先生:素材そのものに現場証明がある。それを謙虚にやっているところに好感。
添削句にすることで、紅葉を踏んでいるのがナナハンであることが、バイクに詳しくない人にも理解できるようになる。
というわけで予選突破は次の3人でした。
1位:石田 明
2位:千原ジュニア
3位:中田喜子
決勝 お題「郵便ポスト」
3位 千原ジュニア
御出席の 葉書投函 秋日和
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直し無し
*本当は「出席」が◯で囲ってある。
千原:先生が「俳句は何をやってもいい」と言ってあるので、何かしたいと思っていた。東国原の「顔に☓」にインスパイアーされたところもある。
先生:楽しい句を見せてもらいました。
秋日和 を 菊日和 とかもあり得る。鵙日和とかも。
6位 中田喜子
ポストへと 合鍵返し 秋夕焼
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合鍵は ポストへ返し 秋夕焼
ミッツ:何時頃の話ですか?連想ゲームの頃ですか?
先生:「返し」という動詞を選ぶことでストーリーが伝わる。秋夕焼という季語もその切ない心情を表している。
心情を汲んで微調整した。「合鍵は」微妙な女心を細やかに表現。
中田:恐れ入りました!
5位 横尾 渉
横尾、また5位!
ニュータウンの 剥げたポストや 降り月
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ニュータウンの 剥げたポストや 月煌々
「降り月」は満月から次第に欠けてゆく下弦の月を意味する季語。
先生:よく考えられている。さすが名人。
勿体無いのは下5季語の「降り月」
逆に季語が内容イメージに近すぎる。
対照的な季語を使えばもっと世界の奥行きが拡がる。
7位 石田 明
予選1位通過の石田、惜しくもブービー。
秋の雨 投函口に 残る指
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秋雨や 投函口に たじろぐ指
柴田:私にはよくわからない。
圓楽:「残る指」の意味が分からない。
先生:やろうとしたこと、デリケートな世界を描こうとしていることは分かる。しかし動詞「残る」が罪深い。動詞の選択。逡巡を表す動詞を使うべき。
4位 藤本敏史
フルポン村上が「気持ち悪くなった」「飲み物もない」と言ってます。
秋月や パリの封筒 切るナイフ
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月清か パリの封筒 切るナイフ
村上:秋月でいいのか?というのがある。
先生:おしゃれな句です。作者を知ってびっくり!
ただ、私も秋月であるべき必然性を考えたが、全く無い!
よって季語は 月 だけでいいことになる。
2位 村上健志
無月なり 紙ナプキンの 置き手紙
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直し無し
無月:中秋の名月が隠れている様を示す季語。
先生:村上は喋らないほうがいい。
無月なり と言い切る見事。
小さなドラマを構築させたらこの人の右に出る人はいない。
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さて!東国原英夫と梅沢富美男が残りました。どちらかが1位でどちらかはビリ!
8位 東国原英夫
星月夜 赤ちゃんポスト 動きおり
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赤ちゃんポストに 赤ちゃん動く 星月夜
梅沢:こういう句は僕には詠めない。
先生:本当に勿体無い。上5,中7は素晴らしい。
しかし「動きをり」で良いのか、もう一度推敲すべきだった。
赤ちゃんポストが移転したの?とも取れてしまう。
正確にすれば添削句のようにならざるを得ない。
1位 金秋戦覇者 梅沢富美男
廃村の ポストに小鳥 来て夜明け
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直し無し
梅沢:震災で人が住めなくなった村の光景を思い出し詠んだ。
先生:やさしい句ですね。
廃村を詠んだ句はたくさんあるが、上5以下の展開がうまい。
小鳥が秋の季語、また「小鳥来る」も傍題としてある。
未明の空気の中で、さびれてしまったこの村を忘れない小鳥たちがいるのだ、という作者の感動がある。
まとめ
●東国原英夫が夏の炎帝戦に続き、最下位となってしまいました。
東国原、考え過ぎかひねり過ぎ?
今日の句もアタマをかしげる出来でした。
これまで独特の世界を作ってきたのですが、その自分に縛られている?
それを自縄自縛というのですけどネ。
●予選を通過し決勝でも3位に食い込んだ千原ジュニアの健闘が目立ちました。
●決勝2位の村上健志 も良かったですね。
●そして、梅沢富美男が夏の「炎帝戦」に続き連覇となりました。
★長丁場をご覧いただきありがとうございました★
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