ジャズのフルート奏者【まとめ】ハービー・マンなど

      2016/12/31

 

はっきり言って、ジャズという音楽ではフルートという楽器はマイナーな存在です。

何と言っても「音が小さい」。マイクを通さないと他の音にかき消されます。

そんなマイナー楽器一本で勝負したのが、ジャズ・フルートの第一人者ハービー・マンです。

マン以外でも何人かのフルート奏者がいますので、紹介したいと思います。

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フルートという楽器

まずフルートという楽器ですが、管体は金属ですが、木管楽器です。

他の木管楽器、サックス、クラリネット、オーボエなどと違ってリードを使いません。
「エアリード」という言い方があるようです。
それだけでも難しそうです。

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これをジャズで使おうと思うだけで、「勇気あるなぁ」と私などは思います。

ジャズでフルートを使う場合、クラシック音楽では許されない「ブレス漏れ音」を意識的に出している場合があります。それはサックスなどと同様です。

エリック・ドルフィー

エリック・ドルフィー(1928-1964)という若くして亡くなった、メインはアルトサックス、バス・クラリネットを演奏していた、プレイヤーがいます。

そのドルフィーがフルートを吹くこともあったのですが、ラストアルバム〈Last Date〉の中で演奏した〈You Don’t Know What Love Is〉が非常に有名です。

ドルフィーのサックスやバスクラの演奏はどちらかと言うと過激なものでしたので、一転フルートでの抒情的な演奏は遺作ということもあり、伝説的なものになったのです。

ただ、ジャズという音楽になじみの薄い方には簡単には、その良さを理解してはもらえないかも知れないという危惧は少し感じますが、聴いてみましょう。
Eric Dolphy 〈You Don’t Know What Love Is〉「あなたは愛とは何だか知らない」

 1964年(死んだ年です)オランダでの録音です。

 

ジェレミー・スタイグ

ジェレミーはビル・エヴァンズとの共演盤〈What’s New〉で一躍有名になりました。

前述の「ブレス漏れ音」を盛大に出しながら、エヴァンズに挑む姿が印象的でした。

有名な「枯葉」を聴きましょう。

いやー、かっこいい演奏ですね! 5分過ぎあたりからのフルート、すごいですね。

 

ヒューバート・ロウズ

ヒューバート・ロウズはCTIレーベルから出たイージーリスニングジャズ・シリーズから何枚かのアルバムを出したと思います。

ある程度ヒットした「シカゴのテーマ」を聴いてみましょう。

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ハービー・マン

さて、ジャズフルートと言えば何と言ってもこの人

Herbie Mann (1930-2003)です。

ジャズでのマイナー楽器フルートで勝負が可能なことを証明した開拓者です。

だれもやったこともない分野で孤軍奮闘して、ちゃんとヒット曲も出したことは賞賛に値する成果だと思います。

独断ですが、次の3枚があればハービー・マンの魅力が良く分かると思っています。
逆に言えばハービーを聴くにはこの3枚は外せないと思います。
 

■1枚目のアルバム〈At The Village Gate〉から〈Comin’ Home Baby〉これはヒットしました。ベーシストのベン・タッカーが作った曲です。歌手のメル・トーメの歌でもヒットしました。

 

メンフィス・アンダーグラウンド

■2枚目のアルバム〈Memphis Underground〉からタイトル曲。日本では1970年にヒットしました。

 

 

Bass [Fender] — Mike Leech, Tommy Cogbill ,Drums — Gene Christman, Flute — Herbie Mann, Guitar — Larry Coryell, Reggie Young, Sonny Sharrock, Organ — Bobby Emmons, Piano, Electric Piano — Bobby Wood, Vibraphone — Roy Ayers というメンバーでした。
ロイ・エアーズのヴァイブが効果的です。いま聴いてもワクワクします。

●この曲には個人的な思い出があります。その当時付き合っていた女性との思い出です。
それでなくても、この曲は1970年という時代を象徴するようなJazzだったと思います。

フットプリンツ

■そして、3枚目〈Windows Opened〉からは, こういう演奏もできるということで、ウェイン・ショーターの曲〈Footprints〉を聴きましょう。 これはシリアスにかっこいいジャズです。

Herbie Mann (fl), Roy Ayers (vib), Sonny Sharrock (g), Miroslav Vitous (b), Bruno Carr (ds)
どうですか? チェコ出身の天才ベーシスト、ミロスラフ・ヴィトウスをいち早く起用するなど、先見性もありました。 ソニー・シャーロックのギターも成功していますね。

ハービー・マンがただのピーヒャラ親父ではなかったという演奏ですね。

Herbie Mann in 1970

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1970年年9月3日
福岡市民会館
photo by takashi honda

ローランド・カーク

最後に、盲目の怪人、マルチ・インスト奏者、ローランド・カークのフルートで、 〈Domino〉を聴きましょう。
どう感じられるでしょうか? 私は美しい演奏だと思います。 1962年の録音です。

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【まとめ】

 

やはりフルート奏者は少ないので、あっさり終わりました^^

果たして今後ハービー・マンを超えるようなフルート吹きが現れるのか・・・はなはだ疑問ですね。

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