ボサノバの大ヒット曲、イパネマの娘 The Girl from Ipanemaを真冬に聞こう

イパネマの娘ーThe Girl from Ipanema
言わずと知れた アントニオ・カルロス・ジョビンが作ったボサノヴァの名曲
詩(ポルトガル語)を書いたのは ヴィニシウス・ヂ・モライス
*ボサノヴァに詳しい人、ボッサフリークの方はイパネマより前に
「想いあふれて」Chega De Saudade ⇒ という曲こそがボサノヴァの第1号だよ!
と言いたくなるでしょう。これもジョビンとモライスの曲であり、歌ったのはジョアン・ジルベルト でした。(ボサノヴァの誕生については上記記事をご覧ください)
話は「イパネマの娘」に戻りますが、リオデジャネイロのイパネマ海岸に現れる当時10代後半だったエロイーザというステキな娘を見て、ジョビンとモライスが作ったと言われています。
そしてこの曲が世界的に有名になるのはもうしばらくの時が必要でした。
Contents
ゲッツ/ジルベルトGetz/Gilbertoーアストラッド・ジルベルト
1963年にVerveレコードに吹き込まれ’64年にリリースされた ゲッツ/ジルベルト がそれです。
このアルバムの1曲目に「イパネマの娘」が置かれていました。
1 | The Girl from Ipanema |
2 | Doralice |
3 | Para Machuchar Meu Cora O (To Hurt My Heart) |
4 | Desafinado |
5 | Corcovado (Quiet Nights of Quiet Stars) |
6 | So Dan O Samba (I Only Dance Samba) |
7 | O Grande Amor |
8 | Vivo Sonhando (Dreamer) |
9 | The Girl from Ipanema [45 Version] |
10 |
Corcovado (Quiet Nights of Quiet Stars) [45 Version] |
このアルバム、「イパネマの娘」だけではなく、アルバム全体が今聴いても新鮮な驚きに満ちています。
すでに白人テナーサックスの巨匠であったスタン・ゲッツ と ジョアン・ジルベルトの共演盤であり featuring Antonio Carlos Jobim という企画の盤でした。
アストラッド・ジルベルト(ジョアンの奥さん、その後離婚)の名前などカバーのどこにもありません。
しかし、1曲目がヒットしたのです。曲を聴くと、最初ジョアンがポルトガル語で歌い出し、途中からアストラッドが英語詩で入ってきます。確かにキュートです。
ゲッツのテナーの間奏の素晴らしさにもご注意を。
この1曲が余りにヒットしたためジョアンの声をカットしてシングル・カットされアストラッドとゲッツで映画やテレビに出演すことにもなりました。
そんな様子も見てみましょう。 バックでヴァイブを叩いているのは若き日のゲイリー・バートンですね。
フランク・シナトラ
さて、それでは他の人の歌でこの曲をいうと、最初に出てくるのはフランク・シナトラです。
途中で出てきて一緒に歌うのはアントニオ・カルロス・ジョビンです。
ナット・キング・コール
シナトラならこの人、ナット・キング・コールも歌っています。
コニー・エヴィンソン
大人の歌を聴かせるコニー・エヴィンソン。
このアルバム↓ではボサノヴァやラテンの曲をたくさん歌っています。
間奏でゲッツのようなサックスを吹くのはデイヴ・カー(Dave Karr)
ダイアナ・クラール
ダイアナ、リオでのライブ映像です。
この歌、女性には意外と難しいかもと思います。ダイアナは男っぽいところがあるので、いい出来になっていると思います。Boyに変えています。
バンドはギターのアンソニー・ウィルソン、ドラムのジェフ・ハミルトンなどの彼女のレギュラー・バンドです。このバンドで世界ツアーをしたんですね。
オスカー・ピーターソン・トリオ
ここでやっとインスト演奏にたどり着きました。
オスカー・ピーターソン・トリオがあのWe Get Requests の中で 演っています。
ヴィンス・ガラルディ&ボラ・セチ
インスト演奏です。
マンガ「ピーナッツ」の音楽で有名なピアニスト、ヴィンス・ガラルディとギターのボラ・セチの共演です。
なかなかステキなジャズ&ボッサです。
小野リサ
日本人で一番ボサノヴァを歌える人。小野リサはポルトガル語で歌います。
さすがブラジル生まれ。ポルトガル語ネイティブですね!
まとめ
YouTube上で、聴いたけど、省略させてもらったものに以下のような歌唱がありました。
・ペギー・リー
・ナンシー・ウィルソン
・アンディ・ウィリアムス
・エイミー・ワインハウス
・その他数多くの余り有名ではない方がた。
この曲、やろうとすると難しい曲なのだろうと思います。ヴォーカルでもインストでも。
やはり改めて、ゲッツ=ジルベルトのアルバムの凄さに感心しました。
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