JAZZという音楽の魅力を中心に

ジャズの名盤

カテゴリー

メロディが素敵なジャズの隠れ名曲:Sweet Love Of Mine「スゥィート・ラブ・オブ・マイン」(ウディ・ショウ作曲)

 
この記事を書いている人 - WRITER -
団塊世代ど真ん中です。 定年退職してからアルト・サックスを始めました。 プロのジャズサックス奏者に習っています。 (高校時代にブラスバンドでしたけど当時は自分の楽器を持っていませんでしたので、それっきりになりました) 主にジャズについて自由に書いています。 独断偏見お許しください。
Sponsored Link

ジャズの曲にはステキな、魅力的なメロディを持った曲がたくさんあります。

先日紹介した「ボヘミア・アフター・ダーク」&「ファイヴ・スポット・アフターダーク」⇨

などもそんな曲でした。

いま頭の中である曲のメロディが流れています。

その曲を紹介したいと思います。

SWEET LOVE OF MINE「スゥィート・ラブ・オブ・マイン」です。

アート・ペッパーのSweet Love of Mine

まず、アート・ペッパーが演奏するこの曲を聴いて下さい。

どうでしょうか?

情熱的なんだけど、どこか哀愁もあって親しみの持てるメロディだと思います。

この演奏は、↓のアルバムに入っています。(1976年録音)

このアルバム、他にも〈The Summer Knows〉〈Red Car〉などいい曲が入っていて好きなアルバムです。

作曲者、ウディ・ショウについて

 

この曲を作ったのはトランペッターのウディ・ショウ(1944-1989)でした。

ウディ・ショウという人は完全にアンダーレイテッドな(実力が十分に評価されていない)トランペッターと言えるでしょう。

アート・ブレイキーとジャズ・メッセンジャーズにも在籍し、その実力は仲間内では高く評価されていたはずですが、一般的な人気という点では不十分だったと思われます。

フュージョンミュージックが席巻した時代も、硬派なウディ・ショウはハードボイルドな音楽を演奏し続けます。

そして70年代の終わりにCOLUMBIAレコードから次の2枚のアルバムを出して(一部に)注目されます。

 

これらのアルバムでのショウのバンドは、サックスにカーター・ジェファーソン、ピアノがオナジェ・アラン・ガムス、ベースがクリント・ヒューストン、ドラムにヴィクター・ルイスという重量級のメンバーで、まるで空中戦をやっているような生きのいいジャズを聴かせてくれています。

ここでは本筋から外れますからアップしませんが、フュージョン期の本格的なジャズとして注目すべきアルバム、演奏でした。

しかし、

どこまでも恵まれなかったウディ・ショウ。

’89年に、44才でブルックリンの地下鉄のホームから転落死という形で生涯を終えるのです。
悲しいですね。

Sponsored Link

ジャッキー・マクリーンのアルバムに参加

1967年、ウディ・ショウはジャッキー・マクリーンのアルバム〈DEMON’S DANCE〉に参加します。

ここでショウは自作の〈Sweet Love Of Mine〉を演奏します。
(これがこの曲のデビューだと思います)

これは結構注目されたはずです。

聴きましょう。

メンバーは
ジャッキー・マクリーン (as)
ウディ・ショウ (tp)
ラモント・ジョンソン (p)
スコッティ・ホルト (b)
ジャック・ディジョネット (ds) です。

マクリーンの演奏もカッコイですし、自作曲をやるショウも張り切っています。
そしてデビュー間もないジャック・ディジョネットのドラムも新鮮です。
色んな意味で話題に事欠かないアルバムでした。

*ただこのアルバム、評価されたのは発売時ではなく、後年になってからだったかもしれません。ジャケットがヘンなのも災いしたでしょう。

Sponsored Link

日野皓正もやっています

我らがヒノテルもちゃんとこの曲をやっています。

それを聴きましょう。

このメンバーは以下のようなもので、先程紹介したショウのバンドのメンバーが参加しています。

Terumasa Hino(Cornet)
John Scofield(Guitar)
Rob Scheps(Tenor Sax)
Onaje Allan Gums(Piano)
Michel Formanek(Bass )
Victor Lewis(Drums)

少し大人し目ですが、原曲の哀愁味を表現した演奏になっていると思います。

マンハッタン・ジャズ・クインテット

最後に、デヴィッド・マシューズが率いるマンハッタン・ジャズ・クインテットの〈Sweet Love Of Mine〉を聴きたいと思います。

ここでは上と違って急速テンポでの演奏です。

データは以下です。

Lew Soloff (tp), George Young (ts), David Matthews (p), John Patitucci (b), Dave Weckl (ds) Album:” Manhattan Jazz Quintet / Plays Blue Note” Recorded: New York City, January 15 & 16,1988

これは楽しい演奏でした。

まとめ

 

いい曲を作るとこうして続く人たちに演奏されます。

この曲タイトルからしてもラブソングと言えるのでしょうが、ショウの人生を知っている私にはどこか物悲しく聞こえます。

まあ、そんな背景は知らなくても、いい曲はいい曲として愉しめばいいのでしょうね。

今回は超有名という訳ではないけど、知っている人は知っている、隠れたジャズの名曲、

SWEET LOVE OF MINE にフォーカスしてみました。

Thank you for visiting this site, see you again 

 

Sponsored Link

この記事を書いている人 - WRITER -
団塊世代ど真ん中です。 定年退職してからアルト・サックスを始めました。 プロのジャズサックス奏者に習っています。 (高校時代にブラスバンドでしたけど当時は自分の楽器を持っていませんでしたので、それっきりになりました) 主にジャズについて自由に書いています。 独断偏見お許しください。

- Comments -

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

Copyright© ジャズの名盤 , 2017 All Rights Reserved.