ジャズの名盤:初心者におくるセレクション6枚

Jazzでも聴こうか、という気分になった時、
さて何を聴いたらいいか、ーー初心者、入門者にぴったりの6枚をセレクトしてみます。
いわゆるジャズの名盤というものが、色んなサイトで紹介されています。
よく言われる「名盤」(「サキソフォン・コロッサス」とか「ラウンド・ミッドナイト」とか)が紹介されていることが多いようです。
しかし「いわゆる名盤」が入門に適しているいるかというと、少し違う部分があります。
勿論「名盤」を聴いて即、気にいれば、それでいいのですが、入門に適したアルバムが他にもあるようです。
Contents
初心者にぴったりと人気のビージー・アデールの2枚
1曲聴きながら読んでください。
<Fly Me To The Moon> 私を月まで連れてって♪
一番基本のピアノ・トリオです。Beegie Adair(ビージー・アデール)はアメリカのベテラン女性ピアニストです。
一昨年あたりから、ジャズのCDとしては異例の売り上げがあって人気とのことです。
↑〈My Piano Romance〉と〈My Piano Journey〉の2枚。これにみなさんが知っている、いい曲がたくさん入っています。日本版ボーナス・トラックとして〈スウィート・メモリーズ〉〈いい日旅立ち〉なんかも入っています。
ほんとに最初に聞くなら、こういうアルバムが入り易いですね。
◎次はジャズ・ギターです。入門にぴったりで、しかも大名盤という、
A Day In The Life/ Wes Montgomery
イージーリスニング・ジャズの金字塔と言ってもいい作品です。
ウェス・モンゴメリーのギターを主役にドン・セベスキー編曲・指揮のオーケストラ付き。CTIレーベルの意欲作でした。1967年作品
私は勿論LP,CDの両方持っています。
このアルバム、ジャケットの名盤でもありますね。写真は勿論あのPete Turner (ピート・ターナー)です。吸い殻の吸い口にうっすらと着いた口紅の跡。
ウェスはオクターブ奏法というスタイルで有名です。1オクターブ違う2本の弦を同時に弾くことで、音に厚みを出しています。懲りに凝ったCTI(Creed Taylor Incorporated)入魂の1枚。
◎次行きます。ちょっと調子のいいやつ。
Backlash/ Freddie Hubbard
トランぺッター、フレディ・ハバードの1967年作品。
いわゆるジャズ・ロックというものです。1曲目の〈The Return of The Prodigal Son/ 放蕩息子の帰還〉です。
大ヒットした〈Sidewinder/ Lee Morgan 〉も相当カッコ良かったですが、このフレディも当時のジャズ喫茶の大きなスピーカーからペットの音を高らかに響かせていました。
◎5枚目、やはり聴き易さ、しかもいい盤ということでMJQを選びます。
European Concert/ MJQ (モダン・ジャズ・カルテット)
昔は2枚組でしたが、こうして1枚に収まったようです。(全15曲だから間違いないと思います)タイトル通り1960年、ストックホルムでのライブです。
聴いてみましょう。1曲目の〈Django〉
クラシック(バロック)音楽の香りを漂わせながら、ちゃんとしたジャズになっているという、奇跡のようなことを達成したグループでした。
このアルバム1960年のライブアルバムとしては信じられないくらいいい音で録音されています。
この「いい音」というのも入門には大事です。
だっていくら名演奏でも音が悪いと、入門者の方には辛いものがありますよね。
うーん、そう考えると、この1枚、最初に買うジャズ・アルバムとして最適だと思います。 誰に見せても恥ずかしくないものですし。
このアルバムにケチをつける人がいたら、かなりの変人かジャズを誤解している人です。
ジャズを楽しむならMJQの4人の名前は是非憶えて頂きたいなんて思います。
John Lewis(ジョン・ルイス)-piano
Milt Jackson(ミルト・ジャクソン)– vibraphone
Percy Heath(パーシー・ヒース)–bass
Connie Kay (コニー・ケイ)–drums
◎最後に聴き易くて、楽しくて、しかもちゃんとしたJazzをやり続けている、デビッド・マシューズ(ピアノ)が率いるマンハッタン・ジャズ・クインテットの演奏を。
RECADO BOSSA NOVA / The Manhattan Jazz Quintet
デヴィッド・マシューズは日本通としても有名です。(日本語ペラペラ)
トランペットのルー・ソロフは残念なことに、つい最近亡くなりました。
〈Recado Bossa Nova〉 Album:Autumn Leaves(1985〉
Manhattan Jazz Quintet:
Lou Soloff(tp),George Young(ts),David Matthews(p),Charnet Moffett(b),Steve Gadd (ds)
【まとめ】
ピアノ、ギター、トランペット、カルテット(四重奏団)、クインテット(五重奏団)で6枚のアルバム を紹介しました。
気に入ったモノがあれば、その演奏者の別の演奏を探して、聴かれるといいですね。
そうして、だんだんJazz が好きになる・・・
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