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アート・ペッパーの名盤としてWinter Moon「ウインター・ムーン」をもう一度推薦

 
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団塊世代ど真ん中です。 定年退職してからアルト・サックスを始めました。 プロのジャズサックス奏者に習っています。 (高校時代にブラスバンドでしたけど当時は自分の楽器を持っていませんでしたので、それっきりになりました) 主にジャズについて自由に書いています。 独断偏見お許しください。
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アート・ペッパーについて記事を書きました

2回に分けて書きました(前期 ⇨、後期 ⇨)

しかし、まだすっきり感がありません。

アート・ペッパーといういうジャズ・ミュージシャンについて十分に書けたとは思いません。

それはアート・ペッパーについて書くということに宿命的について回ることかも知れません。

(プロの)音楽評論家などでもアート・ペッパーの音楽について書く時はある種の逡巡などがあるように感じられます。

ともかく・・・

ペッパーの好きな盤については既に書きました。(前期 ⇨、後期 ⇨)

ペッパーの死の2年前のアルバム〈Winte Moon〉について、また書きます。

 

アルバム〈WINTER MOON〉

このアルバムの収録曲は次のようになっています。

1.Our Song
2.Here’s That Rainey Day
3.That’s Love
4.Winter Moon
5.When The Sun Comes Out
6.Blues In The Night
7.The Prisoner
8.Our Song (alternate)
9.The Prisoner (alternate)
10.Ol’man River

*8~10はボーナストラックとなっています。

Art Pepper :alto sax
Stanley Cowell :piano
Howard Roberts :guitar
Cecil McBee :bass
Carl Burnett :drums
Arrange and conducted by Bill Holman and Jimmy Bond 

1980年9月3日,4日にバークリー(CA)で録音されています。

スタン・カウエル(piano)、セシル・マクビー(bass) は’78のアルバム〈TODAY〉でも共演していました。

 

*ストリングスが入っています。コアなジャズファンには嫌われることが多いストリングス付きですが、このアルバムでは必然性を感じることが出来て(私は)気になりません。

出典:Wikipedia

*2020年も押し詰まった12月17日、
この盤でピアノを弾いているスタン・カウエルの訃報が入りました。
享年79とのこと。

Our Song

順に聴いていきます。

ペッパーのオリジナル曲です。美しい曲です。Our Songというタイトルも色んなことを連想させます。

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Here’s That Rainey Day

 

ヴァン・ヒューゼンのスタンダードナンバー。

That’s Love

 

タイトルの連想から意表をついてブルース曲です。
これもペッパーのオリジナル。カッコいい曲。

Winter Moon

アルバム・タイトルになっている曲〈Winter Moon〉です。
ホ―ギー・カーマイケルの曲。

 

 

When The Sun Comes Out

 

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Blues In The Night

 

The Prisoner

The Prisonerです。

*プリズナー「囚人」というタイトルはペッパーの人生を象徴するかのように不穏な題名だと思いますが、実はこの曲は副題がついていて 

Love theme from”The Eyes of Laura Mars”  となっています。

即ち”The Eyes of Laura Mars” (1978)という映画の主題歌だったのです。

バーバラ・ストライザンドの歌唱が多数あります。

ということは〈The Prisoner〉の意味は「愛の虜」ということになり、ラブ・ソングということになるのでしょうね。

ペッパーがどのような気持ちでこの曲を取り挙げ、演奏したかーThe Prisoner というタイトルにどのような思いを込めたか、あるいは込めなかったかは、分かりません。

我々に出来ることはーーただ聴くことです。

 The Prisoner by Art Pepper

 

ストリングスなども入っていてイントロなどポピューラーソングのようですが、 ペッパーの演奏は、そのような周辺事情に関係なくーーー切実です。

 

ペッパーを聴いてきた方にはお分かりのように〈前期〉にはなかった(コルトレーンのような)激しい吹き方もしています。

 

Ol’man River

 

ーーーー

以上、オルタネイトを除く全8曲でした。

おわりに

アート・ペッパーについて長めの文を書きながら、それでも満足できず

このような追加を書くことになりました。

好みでで言えば、筆者は若い頃のアート・ペッパーの演奏のほうが好きです。〈前期〉で書いているような曲です。後期に比べれば、屈託が少ないからかも知れません。

にも関わらず、こうしてペッパーを代表するアルバムとして、56才での死の2年前に録音されたアルバムを重ねて推薦することが、私の〈ペッパー愛〉の表明になるのかもしれません。

*(決してペッパーのベストではないのですが)このアルバムを偏愛しています。

これより以降のアルバムは痛々しくて聴くことができません。よってこの盤がちょうどゲッツの「ピープルタイム」のように、私の「ペッパーの白鳥の唄」となっています。

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