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ジャズの名曲・What a Difference a Day Made 「縁は異なもの」9バージョン

 
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団塊世代ど真ん中です。 定年退職してからアルト・サックスを始めました。 プロのジャズサックス奏者に習っています。 (高校時代にブラスバンドでしたけど当時は自分の楽器を持っていませんでしたので、それっきりになりました) 主にジャズについて自由に書いています。 独断偏見お許しください。
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What a Difference a Day Made
という曲
What a Difference a Day Makes と現在形になることもあります。

日本語タイトルは「縁は異なもの」と、諺からの引用タイトルになっています。

1934年にキューバのマリア・グレベールが作詞作曲

ラテンの人の曲だったのです。それでラテンリズムでやっても似合う訳です。

スペイン語原題は〈Cuando Vuelva a Tu Lado〉(あなたのそばに戻ると)

ウィントン・ケリー

まず、この曲のインストルメンタル演奏として初めて聴いたと記憶しているウィントン・ケリー・トリオの演奏を流しながら初めましょう。

〈Full View〉というケリーとしてはやや後期のアルバムに入っていました。 これを聴くと全身が脱力するような気がしました。

ダイナ・ワシントン

この曲の歌唱で一番有名なのは、何と言ってもダイナ・ワシントンの歌です。
ダイナがこの曲を有名にしたと言って間違いないでしょう。

 

さすが貫禄の歌唱でした。発音もクリアで聴き取りやすいですね。

歌詞

その歌詞を見てみましょう。

What a difference a day made, 24 little hours
Bought the sun and the flowers, where there used to be rain
My yesterday was blue dear
Today I’m a part of you dear
My lonely nights are through dear
Since you said you were mine
And, what a difference a day made
There’s a rainbow before me
Skies above can be stormy
Since that moment of bliss, that thrilling kiss
It’s heaven when you find romance on your menu
What a difference a day made
And the difference is you 

ソングライター: Maria Grever
縁は異なもの 歌詞 © Warner/Chappell Music, Inc
 
(例によって極私的超訳です)
 
たった1日でこんなに変わる
たった24時間で
ずっと雨だったのに
太陽と花が運ばれてきた
昨日まであんなにブルーだったのに
今日はあなたの一部だなんて
あなたが「僕のものだよ」と言ってくれてから
寂しい夜は終わった
嗚呼、たった1日がこんなに変えるなんて
わたしの前には虹があるけど
その上の空はきっと嵐
そのスリリングなキス、幸せの瞬間
あなたが メニューからロマンスを選んだ時から 天国
たった1日でこんなに変わる
それは、その違いは あなた

(*翻訳に責任は持ちません)^^)
 

これが何故「縁は異なもの」になるのか?
→縁とは不思議なもの→縁(えにし)によってたった1日でも変わってしまう
(大橋巨泉が考えたタイトルと聞いたことがあります)

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ジェイミー・カラム

近年この曲に再度スポットを当てたのがイギリスの若手pino&vocalのジェイミー・カラムです。それを聴きましょう。

男が歌うのもいいものですね。ジェイミーの低音の声は魅力的です。
ジェイミー(1979年生まれ)は既にイギリスを代表するジャズ歌手と認められています。
身長が164cmで奥さん(モデル)の方が20cmも高いとWikiに書いてあります^^。

20代で吹き込んだこのアルバムで有名になりました。

ガトー・バルビエリ

この曲はもともとラテンのものと書きましたが、

アルゼンチン出身のテナーサックス

ラテンの情熱をサックスで撒き散らした男

ガトー・バルビエリの演奏を聴きましょう!

 

Impulse盤 Chapter Three に入っています。

ソニー・ロリンズ

ロリンズが、1995年にトミー・フラナガン・トリオ(曲によりステファン・スコットのピアノ)のサポートで久し振りにワンホーンで吹き込んだアルバム〈Rollins+3〉でこの曲をやっています。

さすがに往年の凄みとキレは無くなっていますが、余裕綽々で吹く哀愁ロリンズも悪くないです。

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マルグリュー・ミラー

 

2013年に惜しくも57歳で亡くなった、優れたピアニストだったマルグリュー・ミラーが2003年にYoshi’sでライブ録音したアルバムでこの曲を演奏していました。

●ジャズ・ピアノ・トリオの王道を行く演奏です。
これからが期待されたピアニストだったのに残念です。
ライブなのですが、録音が大変良くて、ベース、ドラムスの音もキレイに捉えられています。
Mulgrew Miller(p) Derrick Hodge(b) Karriem Riggins(ds)

マルグリューはこのMAX JAZZレーベルからシリーズでピアノトリオ盤を出していて、どれも出来が良いものです。

エディー・ヒギンズ

ピアノトリオが続きますがエディ・ヒギンズが日本のVenusレコードで録音したものがあります。
日本人には聴き易いトリオでしょう。
ヒギンズも2009年に亡くなりましたがこちらは77歳でした。

ヒューストン・パーソン

ヒューストン・パーソンがmuse時代の1989年のアルバムの1曲目で What a difference~をやっていました。
後年のHighNoteに移ってからもやっていますがこちらの方がイイです。

ジュリー・ロンドン

最後を誰に締めてもらうか迷いました。

歌手だけでも、アレサ・フランクリンナタリー・コールエイミー・ワインハウスも(あれ、みんな最近亡くなった人ばかり・・・)歌っています。
いや生きている人だって、ランディ・クロフォードロッド・スチュワートも他にも色々あります。

しかし、ジュリー・ロンドンが1962年に歌っていました。それにします。
(2分という短さもいいのです)

 

まとめ

今日かけた9バージョンの中で存命なのは若いジェイミー・カラムと長老ソニー・ロリンズ、ヒューストン・パーソンだけになりました。

この1930年代の曲が、今も若い人にも歌われていることにスタンダード・ナンバーというヤツの強さを改めて感じました。

追加)アンリ菅野

◆スタンダード・ナンバー一覧はこちら

★Thanks For Visiting The Site ありがとうございました。

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