JAZZという音楽の魅力を中心に

ウェイン・ショーターというサックス奏者の真実ーー名盤・代表作はどれ?

 
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団塊世代ど真ん中です。 定年退職してからアルト・サックスを始めました。 プロのジャズサックス奏者に習っています。 (高校時代にブラスバンドでしたけど当時は自分の楽器を持っていませんでしたので、それっきりになりました) 主にジャズについて自由に書いています。 独断偏見お許しください。

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最初にお断りしますが、私はウェイン・ショーターというサックス奏者のよき理解者ではありません。

どちらかと言えば「何か分からん人やなー」「何を考えているのか分からないプレイヤーだな」という思いを持っていました。

*これは文の趣旨とは余り関係ないことですがショーターは創価学会員としても有名です。

好きなショーターのアルバムーーマイルス・バンド時代

とは言え、もちろんショーターの演奏を聴いて「すげぇな!」と思ったことはあります。

例えば・・・マイルスデイビス・クインテットにいたころの演奏、
1967年のヨーロッパ・ツアーの演奏などは好きですし、凄みのようなものも感じます。

このDVDなどがそうです。

この頃のマイルス・バンドはモードジャズを極限まで追い求めていた時代と言ってよいでしょう。
ショーターの演奏も過激です。「モードジャズの極北はフリージャズだった」と気付く直前まで行っている気がします。

●このDVDから11/7 Germanyのライブを見ましょう。
42分程ありますので、適宜見て頂きたいのですが、筆者が注目するのは26:40から始まる高速のWalkin’です。
そして曲後半のショーターのソロです。ハンコックがピアノを弾くのを止めて見ているだけになり、ついにはベースもドラムも音を出さなくなり、正にショーターのソロになります。33分ごろのショーター凄いです。ついにショーターのサックスからもモゴモゴとした音だけになるという・・・「モードの極北はフリー」と書いた所以です。
とにかく、全員が凄い、そしてカッコいい演奏を繰り広げています。

●一番初めに凄いライブ動画を見てしまいました。この後が心配です^^。

●しかしショーターという人は、良くも悪くも冷静な人だというのが、私の意見であり、この文の趣旨でもあります。

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●同じくマイルス・クインテットでの、ショーターの音楽性にスポットがあたっている濃度が強い、次の4枚のスタジオ録音盤も興味深いアルバム群です。

マイルス・スマイルズ

ESP

ソーサラー

ネフェルティティ  の4枚です。

●ここでは1曲だけ、ショーターの曲で有名な〈Footprints〉を聴きます。
アルバム〈Miles Smiles〉からです。

 

 

●順序が逆になりますが、マイルス・バンドにショーターが参加した最初のアルバム「マイルス・イン・ベルリン」(1964)も興味深く好きなアルバムです。

やはり1曲聴きましょう。そのIN BERLIN からマイルス・バンドの代表曲〈Milestones〉です。

trumpetーマイルス・デイヴィス
tenor sax ーウェイン・ショーター
piano―ハービー・ハンコック
bassーロン・カーター
drumsーアンソニー・ウィリアムズ   のクインテットです。

すごいですねー。どこに文句のつけようがあるでしょうか。

ショーターもマイルス・バンドに参加したばかりで、張り切ってソロを取っています。(周りが凄いから、おっとり構えてはいられない!という感じに聞こえます)

もう少しショーターの演奏を追及してみましょう。

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余りピンとこない、マイルス・バンド以前の演奏

ショーターはマイルスのバンドに入る前は、アート・ブレイキーのジャズ・メッセンジャーズに在籍していました。

その頃の演奏は記憶に残るものがほとんどありません。

「そんなことはないーー〇〇〇の演奏がイイ!」と言われる方もいらっしゃると思いますが、私はショーターの、若いのにどこか達観したような、若年寄のような演奏が心に響いた記憶がないのです。

思えばその傾向は初リーダー・アルバムであった〈Introducing Wayne Shorter〉(1959)の時から感じていました。

燃えない男・ウェイン・ショーター=というのがこの頃のショーターの印象です。
(ショーターのメッセンジャーズでの役割はソロイストというより、音楽監督、曲提供者という役割が大きかったのでしょうか?)

 

*ショーターはマイルス・バンドに入って正解でした。一皮むけたからです。
やはりマイルス・ディヴィスという人ただ者ではないです。

*コルトレーンとマイルスの影は常にショーターにつきまとっているように感じられます。(そう感じるのは私だけでしょうか?)

BLUENOTE のショーター

ところがそのショーター、マイルス・バンドにいた時代に、マイルスから離れてBLUENOTEレコードに何枚かの吹き込みを行っています。

マイルス・バンドを脱退(1967)したあとにも録音していますので、都合10枚ほどあるのではないでしょうか。
前述のように私は熱心にショーターをフォローしていた訳ではありませんので、知らない盤もありますし、全部聴いている訳でもありません。

しかし、次の3枚は記憶に残るアルバムです。

1.Night Dreamer (1964)

2.Juju (1964)

3.Speak No Evil (1964)

正確に言うと1.2.はマイルス・バンドに入る直前の録音です。

特筆すべきは

●1.2.のメンバーですがジョン・コルトレーン・カルテットのリズム・セクションです。すなわち

マッコイ・タイナー(ピアノ)

レジー・ワークマン(ベース)—1964年時点ではJ.C.Qのベースはジミー・ギャリソンですが。

エルヴィン・ジョーンズ(ドラムス)

なのです。

ショーターはコルトレーンのことを同じソプラノ/テナーサックス奏者として、強く意識してはずです。

コルトレーンとは違う演奏をしたいと思っていたと想像します。
*もっと言えば、この後1967年に音楽との格闘のうえに討ち死にしたようなコルトレーンとは違う「生き方」をしたいと考えていたような気がします。

●上記3枚のレコードには6~7曲づつ収録されていますが、その全ての曲をショーターが自作しています。3枚分全部自作曲というのは(当時としては)ちょっと珍しいかもです。

*日本の女性歌手でJuJuという人がいますが、彼女はこのウェイン・ショーターのアルバムから名前を取ったと言っています。

●この3枚のアルバム、人気が高く、未だにショーターの代表作と言える位置にあるようです。

私も好きです。ソロイストとしてのショーターを聴けるからです。

特に
1.Night Dreamerの(LPレコードで言う)B面、
それと3.Speak No Evilが好きです。
(3.ではピアノがハンコック、ベースがロン・カーターになります。ドラムはエルヴィンのままですが) 

1曲聴きたいのですが、〈JUJU〉からショーターの曲として有名な〈Yes Or No〉を聴きます。(1と3からも聴きたいのですが、割愛します)

August 3, 1964. Wayne Shorter (ts); McCoy Tyner (p); Reggie Workman (b); Elvin Jones (d).

●このあたりもっとアップすべきなのでしょうが、先を急ぎます。

●BLUENOTEには他にもショーターの残したアルバムがあるのですが省略します。

◎この文、論理が破たんしそうです^^。何が言いたいのか分からなくなりそうで・・・

◇私が言いたいことをまとめると次の3点なのです。(この趣旨で書くつもりで書き始めたのですが)

.ソロイストとしては「燃えない」演奏がジャズらしくないサックスだ。
.マイルス・バンド在籍時、及びその時期のアルバムは一味違った演奏をしている。
.巨人コルトレーンを強烈に意識せざるを得なかった。コルトレーンとは違う方法論を追及したサックス奏者だ。

ーーーなどと言いながらBLUENOTEでのショーターに感心している自分がいたりもするのです。

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伴奏者、他の人のアルバムでのショーター

クールな(冷めた)吹きかたが多いショーターが、伴奏者になった時にその特質が生かされる場合があります。

カナダ出身の個性的な歌手、ジョニ・ミッチェルのアルバム〈Both Sides Now〉 で、彼女の自作曲〈Both Sides Now〉の伴奏をショーターが吹いています。

2分50秒あたりから入り始めるソプラノサックスです。

これは実に効果的です。このようなバッキングの演奏は出来そうでなかなかできるものではありません。
ショーターの真価がこんなところに現れたような気がします。

他でも、例えばハービーハンコックのアルバムなどでも、この様な演奏があったと思います。

ウエザー・リポート でのショーター 

Weather Report というバンドの演奏は余り聴いていないので、筆者は語る資格がないと思っています。

ここでのショーターはどうだったのでしょうか?

このバンドではザビヌル=ヴィトウス=ジャコのほうが話題になったような気がするのですが、何しろロクに聴いていないので、語れません。

 

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High Life

1995年にVerveレコードから出た〈High Life〉というアルバムがあります。
マーカス・ミラーがプロデュースした作品です。
これが割と好きです。(WRを離れた後の作品という位置づけになるのでしょうか?)
〈On The Milkey Way Express〉という曲を聴きましょう。

ウェイン・ショーター (tenor and soprano sax)
マーカス・ミラー  (bass)
デヴィッド・ギルモア (guitar)
ウィル・カルホーン、テリー・リン・キャリントン (drums)
アイアート・モレイラ、レニー・カストロ (perc)

Beyond the Sound Barrier

さて、時代は流れました。

私が行き当たった新しいショーターのアルバムはこれです。

Beyond the Sound Barrier(2002-2004)

このジャケット・デザインがいいですね!

自分より若い世代のメンバーたち

Wayne shorer-tenor and soprano sax
Danilo Perez-piano  (ダニーロ・ぺレス)
John Patitucci-bass  (ジョン・パティトゥッチ)
Brian Blade-drums (ブライアン・ブレイド)

ショーターは新しい感覚という意味では、若い人に負けないセンスを持った人なので、ここでは自由に自分のやりたかった音楽をやっているという印象があります。

1曲だけ聴きましょう。〈Joy Ryder〉ショーターの曲です。

 

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Newport Jazz Festival 2004 の動画

実はショーターの動画はたくさんアップされています。
ここではCDを中心に見てきましたが、ライブ動画の代表としてこのニューポート・ジャズ・フェス2004のライブヴィデオをアップしておきます。

Herbie Hancock(p), Wayne Shorter(ts&ss), Dave Holland(b), and Brian Blade (ds)- Full Concert Recorded Live: 8/15/2004 – Newport Jazz Festival (Newport, RI)   50分近くありますので、時間がある時にどうぞ。

 

おわりに

ここまでウェイン・ショーターのことを書いてきて、
私はショーターを見誤っているのでは?という危惧があります。

あるいは全然違うショーター観があるような気がします。

(分かりにくい人だということは言えるでしょう。)

気になって書き終えた後で3人の人の本を見直しました。

ハイ!寺島靖国さんは全く無視ですね。というか興味ない、分からないのでしょうね。

取り上げられている55人の中に入っていません。
村上春樹さんは書こうと思えば書けたでしょうが、春樹氏にとってショーターはあまり意欲的にはなれないプレイヤーなのかも知れません。

菊地成孔はさすがに取り上げています。3枚も。そしてしっかり賞賛しています。

・Introducing Wayne Shorter
・JUJU
・Beyond the Sound Barrier    の3枚が紹介されていました。
(この3枚、私もちゃんと言及していますよね)

◎褒めたりけなしたりで、読まれる方も「ん?」だったかも知れません。

◎私が書いたことは私の個人的見解、そういう見方もあるんだ、という程度に参考にして戴ければ幸いです。

Thank you very much for visiting the site

 

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*筆者のスピーカーはこちらです。満足しています。一生ものです。

*いい音をもっと気軽に楽しみたい方にお勧めはこちら。

 

 

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