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ジャズのヴィブラフォン(ヴァイブ)奏者7人:ミルト・ジャクソンを中心にレム・ウインチェスターなど

 
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団塊世代ど真ん中です。 定年退職してからアルト・サックスを始めました。 プロのジャズサックス奏者に習っています。 (高校時代にブラスバンドでしたけど当時は自分の楽器を持っていませんでしたので、それっきりになりました) 主にジャズについて自由に書いています。 独断偏見お許しください。

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ヴィブラフォン、ヴァイブラフォン:vibraphon (略してヴァイブ)

という楽器は余りメジャーな楽器とはいえないでしょう。

演奏する人がそれほどいません。

しかし、演奏する人は必ずジャズのプレイヤーです。

少なくとも私が知っているヴァイブラフォン奏者は全て、ジャズのプレイヤーです。

7人のヴァイブ奏者にスポットします。5人が黒人で2人が白人です。

ライオネル・ハンプトン

最初に知ったというか、ジャズ史において(私が知っている限り)最初にヴァイブという楽器を演奏した人です。
間違っているかもしれません。ハンプトン以前にヴァイブを叩いているプレイヤーがいたら教えてください。

そして一番有名な演奏が〈Stardust〉です。
1947年、カリフォルニア州パサディナのパサディナ・シヴィック・オーディトリゥムでライブ録音されています。年代の割に音も良く録れています。

ウィリ―・スミスのアルトサックスによるテーマ演奏で始まります。

聴衆がドッと沸きます。 続いてチヤーリー・シェヴァーズのトランペット・ソロ、それからコーキー・コーコランのテナーサックス、ベースのスラム・スチュアートのヴォイスとベースのユニゾン・プレイ、ピアノ(トミー・トッド)、ギター(バーニー・ケッセル)と続きます。
そしてハンプトンのヴァイブが満を持して激しく入ってきます。その瞬間が何ともスリリングです。 聴いて下さい。 〈STARDUST〉

次はずっと時代が下って1964年のアルバム〈You better know it!!!〉から〈Vibraphone Blues〉 ここではハンプトンは歌も歌っています。テナーサックスはベン・ウエブスターです。

ミルト・ジャクソン

さあ、もうミルト・ジャクソンに行きましょう。

ヴァイブと言えばミルト・ジャクソン。 第一人者であることに誰も異存はないでしょう。

1955 年のアルバム 〈Milt Jackson〉から〈The Nearness Of You〉

 

ミルト・ジャクソンといえばMJQの スター・プレイヤーとして有名ですが、MJQはあくまでもピアノのジョン・ルイスがリーダーシップを取ったバンドだと思いますので、MJQでの演奏は省かせてもらいます。

という訳で次は〈Opus De Funk〉に行きます。
フランク・ウェスの軽快なフルートで始まるこの曲〈Opus De Funk〉もヒットしました。

 

今度は動画を一つ見てみたいです。
1986年のマウント・フジ・ジャズ・フェスティバルの映像がありました。
曲はミルトの十八番〈Bags Groove〉

ミルトのヴァイブはブルース・フィーリングに溢れ、音がネバル。鍵盤打楽器なのに何故こんなに粘った音が出せるのか不思議なくらいです。 
ヴァイブの「帝王」でした

ミルトは名盤が数多くありますから、他のアルバムを好きな方が多いと思います。とりあえずこれでよろしくお願いします。(その上MJQでの名演も多数あるのですから、壮観ですね)

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レム・ウィンチェスター

33才でロシアン・ルーレットで死んでしまったレムなのですが、ミルト・ジャクソンの牙城に迫れるくらいの力があったのに残念なことでした。

〇〈Winchester Special〉というこれも銃にちなんだタイトルという皮肉ですが、ここから1曲聴きたいと思います。

レム・ウィンチェスターはクリフォード・ブラウンと同郷でした。(もしかしたら高校も同じ?) クリフォードがあの自動車事故で死んだ後、ラムゼイ・ルイス・トリオと一緒にクリフォードの愛奏曲ばかりを選んだ Clifford Tribute Album を出しました。
それから1曲聴きましょう。お馴染み〈JorDu〉です。

 

テリー・ギブス

テリーは白人です。

好きだったアルバム〈Take It From Me〉から〈Oge〉という曲を聴いてください。この人も実にかっこいいです。

 

Terry Gibbs (vibraphone), Kenny Burrell (guitar), Sam Jones (bass), Louis Hayes (drums)

もう1曲はライブ映像にします。珍しい女性ピアニスト、テリー・ポラードとの共演です。 キャプションは1956年とあります。途中でポラードもヴァイブを叩いています。

 

デイブ・パイク

さあ、デイヴ・パイクです。白人です。

一番有名なアルバム、ビル・エヴァンズとの共演〈Pike’s Peak〉を聴かないわけにはいきませんね。

曲は〈べサメ・ムーチョ〉にしましょう。

 

唸り声をあげながら、エヴァンズに挑む雄姿がかっこいです。
エヴァンズに対するにはこのくらいの気迫が要りますね。フルートのジェレミー・スタイグを思い出します。

この後 Dave Pike Set というバンドを作りました。ちょっと怪しいバンドですが、まあ聴き易いので、1曲聴いてみましょう。

 

ウォルト・ディッカーソン

さて、ここでボビー・ハッチャーソンに行く前にウォルト・ディッカーソンを出さなければならないでしょう。

ディッカーソンは黒人ですが、かなり先鋭的なヴァイブ奏者だったと思います。その名前はエリック・ドルフィーやコルトレーンといったサックス奏者とともに語られることも多かったようです。

後年のアルバム(例えばサン・ラとのデュオアルバムなど)も興味深いのですがここではやはり代表作(一番有名なアルバム)prestigeレコードから1962年に出た〈To My Queen〉を紹介することが妥当だと思います。

このTo My Queenというタイトルでジャケに使われている写真が彼の奥さんの写真であれば、奥さんに捧げられたアルバムであることは明らかです。

しかしこのアルバム、ヤワなアルバムではありません。
17分半に及ぶタイトル曲(LPレコードではA面全部を占めていました)も、次に紹介するボビー・ハッチャーソンの登場、活躍を予感させるようなものでした。

それはこのメンバーを見ても分かります。当時の先鋭的なメンバーでした。

Bass — George Tucker
Drums — Andrew Cyrille
Piano — Andrew Hill
Vibraphone — Walt Dickerson
(二人のアンドリューの名前が目を引きますね)

唐突な終わり方も何だか新しい感じに聞こえます。
ベースのジョージ・タッカーがこのような感覚を持った人だったことも分かります。アンドリュー・ヒルも当然新感覚のピアノです。これがBLUNOTEではなくprestigeから出たことも面白いと思いました。
ディッカーソンがいなければハッチャーソンの出現も無かった、とまで言われることも理解できる叙情性と新しさを持ったヴァイブでした。

 

ボビー・ハッチャ-ソン

お待たせしました。ハッチャ-ソンです。

もう、この人も一番有名なアルバム〈Happenings〉を聴きましょう。しかも曲はやはり〈Maiden Voyage〉です。

ハービー・ハンコックのオリジナル・ヴァージョンに負けない密度の演奏だと思います。 これはよくきいたなー^^

●いやー、今聴いても胸躍るというか、、、新鮮です!

もう最後なので、新しいライブ映像を貼ります。ジョーイ・デフランセスコ(オルガン)と共演しています。
1時間以上ありますので、適当なところで・・・でも、いい演奏ですよ。1曲目は〈Just Friends〉ですね。

Bobby Hutcherson – vibraphone
Joey DeFrancesco – Hammond A100 organ
Ulf Wakenius – guitar
Myron Walden – alto sax
Ron Blake – tenor sax
Byron Landham – drums  
いいメンバーですね。ウルフ・ワケニウスのギターも好きです。

 

まとめ

ヴァイブ奏者を7人でまとめました。

この7人を聴けばヴァイブラフォンはOK じゃないでしょうか。

いや、違うぞ、という方もいるとは思います。(レッド・ノーヴォ?カル・ジェイダーとか?)

ゲイリー・バートンが入ってない!という方もいるでしょうか?

ゲイリーはいいと思ったリーダー作が無いから・・・いいんです。
(あるいは私が聴いていないだけかも知れませんが、少なくとも聴いた中で一番良かったのはスタン・ゲッツのアルバムでの演奏でした)

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