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ガーシュウィンの名曲Summertime(サマータイム): 厳選12個のジャズ・バージョン【改訂版】

 
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団塊世代ど真ん中です。 定年退職してからアルト・サックスを始めました。 プロのジャズサックス奏者に習っています。 (高校時代にブラスバンドでしたけど当時は自分の楽器を持っていませんでしたので、それっきりになりました) 主にジャズについて自由に書いています。 独断偏見お許しください。
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Summertime
 
ジョージ・ガーシュウィンがミュージカル「ポーギーとベス」のために1935年に作った曲です。
 
その後多くの歌手、プレイヤーによって歌われ、演奏されました。
 
ジャズだけではなく、ロック、ブルース、ソウル、ポップスなどの分野でも歌われました。
 
余りにも有名なのはジャニス・ジョプリンによる歌ですね。アルバム「チープ・スリル」に入っていました。
 
この曲のカバーはおそらく1000個では済まないと思われます。
 
余りにも多いので、ここではジャズのバージョンだけ
 
それもインストルメンタル演奏のモノを中心に マイ・フェイヴォリット12ヴァージョンに絞って選別します。
 
下の歌詞(出だしの部分)が有名なので、歌詞がない「サマータイム」なんて!と思われるかもしれませんが、そう言わず聴いてください。
 
 
Summertime and the livin’ is easy
Fish are jumpin’ and the cotton is high
 
Oh your Daddy’s rich and your ma is good lookin’
So hush little baby, don’t you cry

ノラ・ジョーンズ

 
とは言えやはり1曲目は現代のディーヴァ・ノラ・ジョーンズがピアノを弾いて歌っているものにしたいと思います。
 

ノラ・ジョーンズが人気があるのが分かります。 これはライブの録音のようです。

ソニー・クリス

 

あとでかけるペッパーと並んでjazzのアルトサックスによる演奏で最も有名なものでしょう。元気よく飛び出すけど、どこか哀愁がある、音にきがあるのがクリスの特色です。
ソニー・クラーク(piano)、ルロイ・ヴィネガー(bass)、ローレンス・マラブル(drums)
もピッタリ!
ヒットアルバム〈GO MAN!〉の1曲目でした。 

ハービー・ハンコック

ハンコックに「ガーシュウィンズ・ワールド」という作品があります。

単にガーシュウィンの音楽を演奏するのではなく、作曲者の気持ちにまで迫った上で、音楽を再構成、再構築したものだとハンコックが自負しています。

そこでの Summertime を聴きましょう。

歌はジョニ・ミッチェルです。この人は実にユニークな活動をしている歌手ですが、やはりその巧さに感心します。
ソプラノサックスはウェイン・ショーター。

ーーーーー

この後はヴォーカル無しのインスト演奏になります。

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チェット・ベイカー

 

これはどのアルバムに入っていたのか?筆者は知らないのですが、クレジットには1955年とあります。 悪くないです。

アート・ペッパー

アート・ペッパーの1957年のアルバム〈Modern Art〉の中にこの1曲が入っています。

 

むせび泣くようなペッパーのアルトが心に沁みます。
これは当時のペッパーの演奏としても珍しい「泣き」の演奏だと思います。
ピアノのラス・フリーマンもとてもイイ。

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スタン・ゲッツ

チェット~ペッパーと来たので、スタン・ゲッツに行きます。

トランペットはコンテ・カンドリ、ピアノはルー・レビィ、ドラムスがシェリー・マンでした。1955年です。ゲッツは既に成熟していますね。

チャーリー・パーカー

チャリー・パーカーは〈With Strings〉で演っていました。

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ジョン・コルトレーン

コルトレーンはあの〈My Favorite Things〉の中で演っていたのですが、意外に忘れられているのではないでしょうか。

John Coltrane – soprano & tenor saxophone
McCoy Tyner – piano
Steve Davis – bass
Elvin Jones – drums

●1961年のAtlantic盤ですから、黄金のカルテットまであと一歩です。
敢えてテナーでこの曲を吹くのがコルトレーンらしい演奏だと思います。今となってはソプラノでのタイトル曲〈My Favorite Things〉より興味深い演奏です。

ハービー・マン

 

’60年代初めクラブ「ヴィレッジゲイト」でハービー・マン のグループがライブ録音した「ヴィレッジゲイトのハービー・マン」がヒット・アルバムとなりました。
最初の曲「カミン・ホーム・ベイビー」に続いて演奏されたのがこのSummertimeでした。 フルートジャズのヒットアルバムの嚆矢です。この成果が後のよりパワーアップした〈Memphis Underground〉に繋がったと思います。

アルバート・アイラー

フリージャズの闘士アルバート・アイラーの演奏を聴きます。

ほぼデビュー作の〈My name is Albert Ayler〉に入っていて、衝撃を与えました。

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シェリー・マン

シェリー・マンのブラックホークでのライブアルバム5枚シリーズの1枚目に
Summertime が演奏されていました。

 

Drums: Shelly Manne
Piano: Victor Feldman
Trumpet: Joe Gordon
Tenor Sax: Richie Kamuca
Double Bass: Monty Budwig

ビル・エヴァンズ

さて、最後です。

最後はビル・エヴァンズにします。

アルバム〈How My Heart Sings!〉に入っています。

Bill Evans – piano
Chuck Israels – bass
Larry Bunker – drums

まとめ

超有名曲Summertime を無理やり12曲(ヴァージョン)に押し込みました。

そのためにジャズ以外の多くのヴァージョンを除きました。

ジャズでもボーカル・ヴァージョンがたくさんあるのですが、ほとんど省略させてもらいました。
ビリー・ホリディ、ルイ・アームストロング、エラ・フィッツジェラルド、ニーナ・シモン、フランク・シナトラーーー全部はぶいてしまいました。

インストだってもっとあるのですが、絞りました。(例えばマイルス・ディビスも)

これだけ、あらゆるジャンルに渡って歌われ演奏される曲は珍しいでしょう。

やはりそれだけの名曲だと思います。

 

Thank you very much for visiting the site, hoping you’ve enjoyed ,see you again!

 

アレサ・フランクリンの訃報に接して追加

 

 

8月16日アレサ・フランクリンの訃報に接しました。(76歳)

アレサがルイ・アームストロングのtrumpet&vocalと共に歌ったSummertimeです。

「ソウルの女王」と呼ばれる前のアレサはジャズ歌手として出発しました。

R.I.P

 

若き日のアレサ
File:Aretha franklin 1960s cropped retouched.jpg
作成: 1967年7月15日

 

 

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