JAZZという音楽の魅力を中心に

Someday My Prince Will Come 「いつかは王子様が」というジャズ・ワルツの名曲を

 
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団塊世代ど真ん中です。 定年退職してからアルト・サックスを始めました。 プロのジャズサックス奏者に習っています。 (高校時代にブラスバンドでしたけど当時は自分の楽器を持っていませんでしたので、それっきりになりました) 主にジャズについて自由に書いています。 独断偏見お許しください。

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Someday My Prince Will Come

ディズニーのアニメ映画「白雪姫」のために作られた曲ですが、

その曲のメロディの美しさ、コード進行の面白さでジャズのプレイヤーに多く取り挙げられ、完全にジャズのスタンダードナンバーとなりました。

*もちろんポップス畑でもカバーされていたのですが、ここではジャズスタンダードとしての 「サムデイ」 に注目します。

マイルス・デイヴィス

一番にかけるジャズのSomeday My Prince Will Come はもちろんマイルス・デイヴィス・クインテットの演奏です。
マイルスは当時の奥さんをカバー写真に使って、この曲名をタイトルとしたアルバムを出しています。

マイルス・クインテット(五重奏団)と書きましたが、実はこのアルバムにはテナーサックス奏者が二人参加しています。ハンク・モブレーとジョン・コルトレーンです。コルトレーンが吹いているのは2曲だけで、後はモブレーが吹いています。
(*実はコルトレーンはこのアルバムが録音されたとき(1961年)は既にマイルスのバンドを退団していました。何故だかこの録音の際に呼び戻されたました。コルトレーンだけがテナーを吹く〈Teo〉という曲を聴けば、マイルスの気持ちが分かるような気がします。)

Peraonnel: Miles Davis (trumpet), Hank Mobley, John Coltrane (tenor sax), Wynton Kelly (piano), Paul Chambers (bass), Jimmy Cobb (drums)

ところがこの〈Someday~〉だけは2テナーで演っています。その辺もとても面白いのです。聴きましょう。

●マイルスのトランペットソロのあと、自信のなさそうな(?いや落ち着いた)テナー・ソロがモブレイ、ケリーのピアノ・ソロを経てソロを取るジョン・コルトレーンは周りとは異次元のソロです。音は硬質で音数が多く完全に自分のスタイルで吹いています。コルトレーンがマイルス・バンドの一員として演奏するのはこれが最後になりました。
コルトレーンのことばかり書きましたが、ともかく、このマイルス・バンドの演奏でこの曲もジャズナンバーとして一躍有名になりました。
ミュート(消音器)をつけたマイルスのペットとケリーの躍動するピアノ、コブのタイトなリズムも見事な演奏でした。

デイヴ・ブルーベック

マイルスがこの曲を取り上げるより先(1957年)にデイヴ・ブルーベック・カルテットは〈Dave Digs Disney〉というアルバムを作っていて、その中でもちろんこの曲を演っていました。

Personnel: Paul Desmond (alto sax), Dave Brubeck (piano), Norman Bates (bass), Joe Morello (drums)

●このアルバムは白人ジャズとしてそれなりにヒットしました。 いつもポール・デスモンドのアルトが主役になることが多いDBQの演奏なのですが、この曲では後半ブルーベックのピアノを聴かせるパートが多いこともやや珍しい気がします。

●コード進行が面白いことは書きましたが、お気づきの方もいると思いますが、この曲ジャズ・ワルツ(3拍子)になっています。ジャズワルツの曲は他にもあるのですが(例えばロリンズの〈Valse Hot〉そして一番有名な〈Waltz For Debby〉など)これもジャズ・ワルツの名曲と言えるでしょう。

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ビル・エヴァンス

ジャズワルツでエヴァンスの名前が出ましたが、スコット・ラファロを含む伝説のピアノトリオでエヴァンスがこの曲をを取り挙げています。

〈Portrait In Jazz〉(1959年)でした。

●これはもう余計なことは書かないほうがいい演奏ですね。

いわゆる名盤はこの3つではないでしょうか?
後は好きな演奏を取り上げます。

チェット・ベイカー

後年、ヨーロッパでチェット・ベイカーがやはりアルバム・タイトルを〈Someday My Prince Will Come〉としたものを出しています。(1979年)

*ヨーロッパでのチェット・ベイカーの録音はたくさんあって玉石混交なのですが、このSteepleChase盤はトリオというフォーマットで、ベースにニールス・ペデルセン、ギターにダグ・レイニー(ギタリスト、ジミー・レイニーの息子)を従えて、聴かせる演奏をしています。

Trumpet, Vocals – Chet Baker
Guitar – Doug Raney
Bass – Niels-Henning Ørsted Pedersen

3つのライブ動画

このあたりで、もう少し突き抜けたような(スカッとする)演奏が欲しいと思いライブ動画をいくつもみましたが、次の3つが素晴らしかったのでアップします。

ハンク・ジョーンズ in  Tokyo Jazz 2006

MCをしているのが2010年に亡くなったピアニスト、ハンク・ジョーンズです。

Hank Jones – piano
John Patitucci – bass
Omar Hakim – drums
渡辺貞夫 – alto sax
Chick Corea – piano
上原ひろみ – piano
Austin Peralta – piano

●ジャズ・フェスらしい楽しいメンバーによる楽しい演奏です。

Andrea Motis & Joan Chamorro Quintet Featuring スコット・ハミルトン

LIVE AT JAMBOREE — Barcelona 2013
(筆者は知らないのですがバルセロナのジャズ・フェスのようです)

Andrea Motis, voz ,trompeta & saxo 
Joan Chamorro, contrabass
Scott Hamilton, tenor sax
Ignasi Terraza, piano & Hammond
Josep Traver, guitarra
Esteve Pi, drums

●何と行ってもゲストのスコット・ハミルトンのテナー演奏が素晴らしいのです。
スコット・ハミルトンは出てきた時には「少し古いスタイルで吹くただのサックス吹き」という印象だったのですが、徐々に味のあるテナー奏者と変わってきたと感じます。
*「ただのサックス吹き」と「味のあるテナー奏者」の間には大きな開きがありますね。

他の奏者のことは知りません。地元スペインのミュージシャンと思われます。

ジョーイ・デフランセスコ&ロニー・スミス

Joey DeFrancesco & Dr. Lonnie Smith という珍しい2オルガンでのライブ演奏です。

(2006年の映像)

まとめ

動画を含めて7つのグループの演奏でSomeday My Prince Will Come

を聴きました。

聴くにあったって、歌詞、歌の意味することは完全に忘れて、曲としてだけ聴いたことをconfess します。^^

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