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忘れられたテナーサックス、セルダン・パウエルとチャーリー・ラウズの名盤紹介

 
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団塊世代ど真ん中です。 定年退職してからアルト・サックスを始めました。 プロのジャズサックス奏者に習っています。 (高校時代にブラスバンドでしたけど当時は自分の楽器を持っていませんでしたので、それっきりになりました) 主にジャズについて自由に書いています。 独断偏見お許しください。
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あるいは、「こういうアルバムこそジャズだなぁ」ーーーと感じる方も多いのではないかと思い取り上げます。勿論筆者も大好きです。

「チャーリー・ラウズ&セルダン・パウエル/ウィ・ペイド・アワ・デューズ」
“Charlie Rouse& Seldon Powell/We Paid Our Duws!”

ライナー・ノートにこう書いてあります。

セルダン・パウエルとチャーリー・ラウズ。

超大物とはいえないかもしれない。
彼らがいなかったとしても音楽の世界が揺らぐことはなかったかもしれない。
しかし本当のジャズ好きなら、このふたりがたとえようもないほど味わい深く、愛すべき職人たちであることを体感できるはずだ。

ーーーー原田和典によるライナーノート(黄色アンダーラインは筆者)

このアルバム、かって

オーディオとジャズ、お宅訪問、素晴らしい音でジャズを聴く!⇨

という記事を書いた時に、N氏宅でLPレコードで聴いたアルバムです。

CDと私の装置では、あの生々しいサックス音は望むべくもありませんが、素晴らしいアルバムであることは間違いないので、改めて紹介します。

アルバム We Paid Our Dues!

6曲が収録されていますが、3曲づつラウズとパウエルのカルテットで演奏されています。

●チャーリー・ラウズ・カルテット

チャーリー・ラウズ(テナーサックス)
ギルド・マホネス(ピアノ)
レジー・ワークマン(ベース)
アーサー・テイラー(ドラムス)

2. When Sunny Gets Blue
4. Quarter  Moon
6. I Should Care

●セルダン・パウエル・カルテット

セルダン・パウエル(テナーサックス&フルート)
ロイド・メイヤーズ(ピアノ)
ペック・モリソン(ベース)
デンジル・ベスト(ドラムス)

1. Two For One
3. For Lester
5.Bowl Of Soul

■このアルバムからは今の所ラウズの演奏だけで、セルダン・パウエルの演奏はアップされていないようです。
ですから、ラウズの演奏を2曲聴きましょう。

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ラウズの「ホエン・サニー・ゲッツ・ブルー」

2. When Sunny Gets Blue を聴きましょう。

ポイント
原田さんが言う通り味わいのあるテナーですね。
適度にサブトーン(ズズズ・・・)も入って、懐かしいジャズの雰囲気があります。
いい装置で聴けばラウズのサックス音が目の前で演奏されているような音なのですが。

ラウズの「クオーター・ムーン」

これYouTube の表記がまちがっているようですね。
ラウズの4. Quarter  Moon です。

  

ポイント
これもラウズの逞しい音色のカッコいいテナーが聴けます。
そして珍しいギルド・マホネスのピアノも。
バラード演奏なのですが、途中から激しいブロウになります。

 

■セルダン・パウエルの3. For Lester
などいい演奏なのですが、聴けなくて残念です。

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アルバム Seldon Powell

セルダン・パウエルは録音自体が余りありません。

先の盤の演奏が聴けないので、代わりにこちらのアルバムから聴きたいと思います。

曲は Autumn Nocturne

もう1曲 Why Was I Born

 

ポイント
2曲聴きました。
セルダンの1ホーンではないし、先程の盤に比べると少し落ちますが、セルダンのテナーの音は大体分かっていただけると思います。ただこのように優しい音だけの人ではありません。
先程の盤では、もう少しR&B的な演奏もしています。

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まとめ

アルバム We Paid Our Dues でのセルダン・パウエルの演奏が聴けないのは残念でした。 興味のある方はCDを買って聴かれても損はないと思います。(今ならまだ安いし)

最近はこのようなサブトーンを聴かせるようなサックス奏者は少なくなりましたね。
このような寛いだ雰囲気のサックスを吹く人はハリー・アレンくらいでしょうか。
スコット・ハミルトンもこんな感じがありましたが、新しい録音では変わってきています。(悪くない変わり方ですが)

●忘れられそうな二人のテナーマンを思い返してみました!

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