真の天才ジャズ・ピアニスト バッド・パウエル Bud Powell

      2016/11/18

ジャズの名盤の旅:
ジャズの世界で真に天才と呼べるのはチャーリー・パーカーとこのバッド・パウエルではないでしょうか。

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Bud Powell (1924年9月27日 – 1966年7月31日)  :チャーリー・パーカーと共にモダンジャズを完成させたピアニスト。

多くの名盤が出ていますが、手っ取り早くパウエルの初期の演奏に触れることができるのは、RealGoneという英国の会社が出している廉価版の2つのボックス、CD8枚のシリーズです。

この2つのシリーズでCD8枚、LP15枚分の、1950年代までのパウエルの演奏のエッセンスを聴くことが出来ます。(合計たったの2500円くらいで)

特に1つ目のボックスではBLUENOTEのAmazing Bud Powell シリーズVol.1-Vol.5 全てが入っていますので、貴重です。

この中では日本では大人気となった〈クレオパトラの夢〉 Cleopatra’s Dreamが入ったVol.5のThe Scean Changes が超有名ですね。確かに印象的なジャケット写真と共に、今聴いても心躍る旋律を持った素敵な曲です。

この盤は単独に持っておきたい盤ですね。(この青いジャケットに写りこんでいる、後ろから覗き込んでいるのは当時3才だったパウエル・ジュニアだそうです)

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◎そして後期パウエルの演奏から、大好きな1枚を紹介します。

『一般的にバッド・パウエルは’50年代後半からすでに”駄目になった”扱いされるのだけど、
では’63年2月パリ録音のこの盤はどうかというと、、、
これが素晴らしいのだ。
どう素晴らしいのか。音楽を文章で書く難しさをここでも感じることになる。
「とにかくいいんだから、まあ聴いてみて」と書くのが一番いいのかもしれない。

枯れた味わい?
くつろいだパウエル? 

ベースとドラムがいい。

Gilbert Rovere(b), Carl Donnell “Kansas”Fields(ds)
音がいい。
選曲がいい。
1.How High The Moon
2.Dear Old Stockholm
3.Body And Soul
4.Jor-Du

ここまでの4曲でもうノック・アウトだ!
これってプロデュースをデューク・エリントンがやっているのですね。それがダテではないことが聴けば分かる。
だから

6.Satin Doll
7.Parisian Thoroughfare
8.I Can’t Get Started    
  と続く曲にも痺れる!

この I can’t get started「言い出しかねて」は確かにこの時期のパウエルじゃないと出来なかった境地かも知れないーーと思わせる。素晴らしい。ピアノの演奏が目指すひとつの到達点ではないかなどという大袈裟なことを言いたくなる。

’40年代後半からのパウエルを聴いて、これを聴かないとパウエルは完結しません。
(*パウエルが亡くなるのは’66年7月)』

              ーーーーーーー私のAmazonレビューより

 

YouTube ではこのアルバムのほとんどが聴けない状態ですね。かろうじてJor-Du(Duke Jordanが作った曲、Max Roach-Clifford Brown の演奏も有名)は聴けるようなのでアップします ↓

このアルバムは私が所持している数千枚の中でもベスト10に入れたいくらい好きですね。

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[追加] ↑のアルバムの I Can’t Get Started  がアップされたようですので、追加します。
   お聴きください。

◎最後に

ジェフ・ダイヤーが大事なことを書いていますので引用します。

バド・パウエルを初めて耳にするとき、彼のいったいどこがそんなに特別なのか、それを理解するのは簡単ではない
というのは、彼の演奏は他のみんなの演奏と似たように聴こえるからだ。

それは実のところ、他のピアニストがみんなバド・パウエルのように弾いているから過ぎないのだが。
         ーーーーージェフ・ダイヤー著「バット・ビューティフル」より

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