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ジャズの名盤:ジャケットが素敵なアルバム

 
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団塊世代ど真ん中です。 定年退職してからアルト・サックスを始めました。 プロのジャズサックス奏者に習っています。 (高校時代にブラスバンドでしたけど当時は自分の楽器を持っていませんでしたので、それっきりになりました) 主にジャズについて自由に書いています。 独断偏見お許しください。

ジャズの名盤にはジャケットも名作と呼べるものが数多くあります。

LPレコードの時代と違ってCDは小さいですが、ジャケットは「顔」。

「顔」が良ければ思わず手に取ってみたくなるものです。
そんないい顔をしたジャケットを知っている限りご紹介したいと思います。
きっとあなたも「ハッ」とする1枚が見つかるのではないでしょうか。

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よく言われることですが「ジャケットがいいアルバムは中身もいい」
または逆に「中身がいいアルバムはジャケットもいい」

かってLPレコードの時代、ジャケットは中身と同じくらい大事なものとされていました。だからレコードは総合芸術だと言われていました。

◎とにかく私がいいと思うジャケットをまず1枚。(皆さんご存知でしょうが)          〈Helen Merrill with Clifford Brown〉 です。
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マイクとヘレンのアップ。ヘレンの表情。ブルーのモノトーンのデザイン。
フォントもクラシックな小文字がいい。そして中身もジャズ史に残る名盤。
メリルの歌の後のクリフォードのソロの輝かしいこと。全てが文句なしです。

◎これは純粋なジャズ盤ではないですが、好きだから紹介します。
〈Teasin’  /Cornell Dupree〉です。(*写真をクリックすると拡大されます)

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表と裏でストーリーになってます。ソファの二人が裏では居なくなっているという・・・中身もかっこいい音楽です。

◎ただ好きなジャケットを並べてもあまり生産的?でないですからちょっと分析的に考えてみると、いいジャケットと言ってもこんな感じでしょうか。

1)デザインがいいジャケット

2)写真がいいジャケット

3)イラストがいいジャケット

4)タイポグラフィー(まあフォントですか)がいいジャケット

勿論上記が組み合わされているでしょうね。1)のデザインという言葉は全て
を含んでいますしね。

 

1)デザインでは例えばBLUENOTEというレーベルではReid Miles (リード・マイルス)というデザイナーがいて、全アルバムのデザインを担当していました。Cover Design by Reid Miles とクレジットされていました。

2)-1.一方写真については、またBLUENOTEの例で言えば、ほとんどの盤にCover Photo by Francis Wolff  とクレジットされています。
フランシス・ウルフはBLUENOTE社主のアルフレッド・ライオンの盟友、共同経営者であり、単なるフォトグラファーではない存在でした。しかし本当にダイレクトにジャズを感じさせるカッコいい写真が多いです。

ではBLUNOTEの作品で紹介されることがやや少ない4枚を。
(実はこの中でフランシスが写真を撮っているのはJackie McLean 盤のみ。他3枚は写真、デザインともリード・マイルス)

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①One Step Beyond/Jackie McLean 
②Point Of Departure/ Andrew Hill
③Compulsion /Andrew Hill
④Jutta Hipp with Zoot Sims

②のアンドリュー・ヒル盤を見た時は即ジャケ買いしました。写真、構図のカッコよさ、フォントとその色! 何よりもそのメンバーのすごさ(当時もっともかっこいい人達)。もう内容がどうであろうとも手に入れなくては!と思わされました。全てリード・マイルスの仕事だったんですね。
      

2)-2.一方、西海岸で活躍していたWillam Claxton(ウィリアム・クラクストン) という写真家がいます。
特にチェット・ベイカー を撮った写真は有名です。

 

Jazzとは直接関係ありませんがスティーブ・マクイーンを撮ったこの写真も超有名です。

たくさんのジャズアルバムにその写真が使われていますが、私が一番好きなのはこれ。   

〈Lee Konitz with Warne Marsh〉

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中身も最高のウエスト・コースト・ジャズです。

2)-3.CTIレーベルでその写真を使われたのはPete Turner (ピート・ターナー)です。

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全部ターナーです。他にもこういうのもあります。

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ちょっと休憩です☕ ◎◎

かって若者にカリスマ的な人気があった植草甚一といオジサンがいました。
「宝島」という雑誌の初代編集長でした。本も何冊も出していました。いわばボヘミアンみたいな人でした。その人が監修したこんな本↓がありました。
ジャズだけではなくロックなどのジャケットも載せていましたが、とにかく面白いものを探すのが大好きな人でした。

今見てもなかなかいい本です。

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↑サンタナとセロ二アス・モンクのジャケット。

 

私も、純粋ジャズではないけれど好きなジャケットを3枚ほど。↓

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①Tiger In The Rain/マイケル・フランクス (ルソーの絵を使っています)
②Sammy Davis Jr. Sings, Laurindo Almeida Plays 
③ご存じ「ブルース・ブラザース」

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 3)イラストがいいジャケットもたくさんあります。

◎とにかく有名なのはDavid Stone Martin です。(この2枚は私所持CD↓)

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 私はLPではほとんど持っていませんのでサイトを見て頂くのが早いです。本当に素晴らしい作品集です。 ↓ ↓

David Stone Martin のジャケット 

 

 特にビリー・ホリディのアルバムのために描いたもの(↑もそうです)は音楽に負けない完成度です。 D.S.マーチンの書いた絵のオリジナル・ジャケットを全て持っていたらかなりの値打ち物になるでしょう。

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◎私が一番最近買ったCDがこれ↓

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カバー画D. S. Martinです。1976年のprogressive盤の再発CDです。
デレク・スミスは英国のピアニスト。
〈A Day In The Life Of A Fool〉と言うヘンな曲名の曲があるのですが、これは聴くと「黒いオルフェ」(別名「カーニバルの朝」)なんです。演奏は悪くないです。

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◎D.S.M.以外でイラストがいいジャケを数枚
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一番下はポール・デスモンドのラスト・アルバムです。(中にTake Fiveのオリジナル・スコアが入っていましたが、キーがG♭major だったのは驚きです)

 *ここまで、「イラストがいいジャケット」まで書きました。
 ちょっと予定より長くなりましたので、一旦切ります。

 この後〈続〉を書きます。⇒

                                ———————————–see you again!!

いい音を手軽に楽しみたいならコレ↓

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