メアリー・コクランというアイルランドの歌手を知っていますか?彼女が歌うビリー・ホリディ曲集は感動的です

      2017/03/30

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メアリー・コクラン(Mary Coughlan)という歌手がいます。

アイルランド、ケルト圏を代表する歌手です。

今日紹介したいのは彼女が歌う

『「奇跡のダブリン・ライヴ」シングス・ビリー・ホリデイ
〈Mary Coughlan Sings Billie Holiday〉という1枚のアルバムです。
(2枚組ですが)

何故アイルランドの歌手がビリー・ホリディを歌うのか?

メアリー・コクランの人生とビリー・ホリディ

出典:Youtube

メアリーは1956年の生まれですから、今年61歳になります。

青年期から家庭内のトラブル、学校からのドロップアウトに悩む。

そのせいで、強度のアルコール依存症、ドラッグ中毒となり、入退院を繰り返した。

1985年にデビューアルバム”Tried And Emotional”を発表。
国内で10万枚を売り上げ大きな話題となる。

30才を超えて、いくつかのアルバムを次々と発表、ヨーロッパ圏の評論家たちに最も評価の高いアーティストに成長。

8枚目のアルバム”After The Fall”が決定的な評価を得る。

1997年アメリカデビュー。ケルト音楽の枠を超えた大きな存在となる。
ーーーーーーアルバム・ライナーノートより抜粋引用

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ビリー・ホリディ

ビリー・ホリディ
写真出典:Wikipedia

Billie Holiday (1915-1959)

1910年代のアメリカに黒人として生まれ、44才で亡くなったその人生はあらゆる辛酸をなめ尽くすものだった。

母子家庭に生まれ母親は売春婦。
人種差別、11才でのレイプ、アルコール依存、麻薬中毒、ついには投獄ーと人生のあらゆる苦難を経験した。

しかしそのホリディの歌声は人々の心を掴んだ。

今もなお人種、国籍を超え世界中でその歌が聴かれている。

メアリーがホリディを歌う

ホリディの「痛みを知る」メアリーがその歌を歌うのは自然の成り行きだったのかも知れません。

録音されたのは2000年、アイルランドの首都、ダブリンでのライブです。

収録曲21曲は全てホリディが愛唱していた歌。(CD2枚)

◎1曲目に入っている”These Foolish Things”をまず聴きましょう。

メアリーを迎える会場の拍手が暖かい。

バンドも敢えてビリーが生きた時代を彷彿とさせる演奏をしているのが嬉しい配慮です。

これはちょっと小手調べといった歌唱でした。

このアルバム、当日歌われた全曲を順番通りに並べてあるそうです。

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◎本格的に歌う、”All Of Me” を聴きます。

素晴らしい歌唱です。

バンド紹介をします。

Peter O’brien-piano
Rock Fox-trumpet
Big Jim Farrelly-sax
Jimmy Faulkner-guitar
Myles Drennan-drums
繰り返しますがいいバンドです。

◎次は個人的にも好きな曲”Fine And Mellow” を聴きたいです。

この曲は本家であるビリー・ホリディの歌唱も是非この際に聴きたいと思います。

◎1957年の動画で見ることができます。

伴奏しているプレイヤー達もビッグ・ネームです。

Ben Webster — tenor saxophone, Lester Young — tenor saxophone, Vic Dickenson — trombone, Gerry Mulligan — baritone saxophone, Coleman Hawkins — tenor saxophone, Roy Eldridge — trumpet, Doc Cheatham — trumpet, Danny Barker — guitar, Milt Hinton — double bass

レスター・ヤングの映像もそうですが、若き日のジェリー・マリガン(バリトンサックス)の姿も貴重な映像です。

◎この調子でやっていると、全21曲をアップすることになりますので、あと1曲にします。
どれがいいか迷いますが、今も色んな人に歌われる曲”For All We Know” にします。

聴いてください。

おわりに

いかがだったでしょうか?

歌というのは何となく聞き流すことが多いのですが

時にはっと耳を傾けてしまう歌唱があります。

今日紹介しましたメアリー・コクランの歌声もそんな歌でした。

そして、その歌唱の背景にある事情のようなものを知ると、更に深く感情移入できます。

ビリー・ホリディの歌と人生を重ね合わせると、感動します。

メアリー・コクランは勿論これ以外にも歌っていますので(ジャズではない歌唱も)機会があれば聴いてください。

例えばエルヴィス・プレスリーの曲「ハートブレイク・ホテル」なども歌っています。

◆こちらも併せて見て頂けると嬉しいです。

ビリー・ホリディ"Lady In Satin” 晩年の作品の哀しみ

 

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