NHK「アナザー・ストーリー」に見るオネェの系譜:オカマ、ニューハーフとはどう違う?:パイオニアはカルーセル麻紀

      2017/05/05

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今夜9時から放送のドキュメンタリー番組「アナザー・ストーリー」「オネェたちは闘った~知られざる勇気の系譜~」です。

出演はIKKO、はるな愛、ピーコそしてカルーセル麻紀など。

IKKO
1962/01/20 (55歳)
美容家

 

はるな愛
1972/07/22 (44歳)
ニューハーフ・タレント
エアーあやや でブレイク
本名:大西賢示

 

ピーコ
1945/01/18 (72歳)
ファッション評論家
双子のおすぎは映画評論家

司会は沢尻エリカ


写真はNHKホームページから

番組の構成ーオネェの系譜

この番組は過去の出来事や先人の行為によって、その後どうなったかを追跡するドキュメンタリー番組です。あそこが分岐点だったというポイントの時。

今回は「オネェ」がテーマで、先人としてカルーセル麻紀がいたことにフォーカスする番組になっています。

NHKの番組予告には以下のように書いてあります。

今なぜ「オネェ」たちが日本を席巻しているのか?

マツコ、IKKO、はるな愛、彼らをテレビで見ない日はない。
その活躍の原点をたどると数々のオネェが”あの人のおかげ”と口をそろえるパイオニアの存在がある!

およそ40年前、性転換手術を受けて女性に。好奇の目をものともせずに、喜びを語った生き様は、隠れるように生きていた人々に勇気を与えた。
差別や偏見と闘い、オネェの道を切り開いた勇気の物語。

ーーーーーーーーーーーーーーNHK・番組ホームページより

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カルーセル麻紀

 
カルーセル 麻紀は、日本のニューハーフタレント。本名:平原 麻紀、旧名および出生名:平原 徹男。所属芸能事務所は、オフィスカルーゼル。 元男性であることをネタにした痛快なトークが売りで、お笑い芸人の演芸と歌謡ショーを組み合わせたステージを繰り広げる。
 
生年月日: 1942年11月26日 (74歳)
生まれ: 北海道 釧路市
ーーーWikipediaより
 
 
カルーセル麻紀さん、もう74歳になってあるんですね。
 
私が知っている限りでは、最初にカミングアウトし、性転換手術を公表した日本のタレントです。
 
札幌のゲイバーで働いていた、19歳時に去勢手術を受け
1973年、30歳時にモロッコで性転換手術を受ける。
その当時性転換手術が出来る場所は限られていて、
モロッコまで行って手術を受けたが、医療技術も未熟で、40度を超える高熱が続き
「死ぬかと思った」と本人が語っています。
 
*番組で語られた話ーー「術後高熱が続きおかしいと思い、医師に訴えたが取り合ってくれない。自分の身体だから一番わかる、腐っていると思った、手鏡とナイフを借りて自分で腐っている部分を掻き出した」--というエピソードは壮絶でした。
 
まさに命がけだったわけです。
 
そして、その後の生き方・・・一切を公表して隠さずに生きたことが後進(?)に大きな影響を与えたのだと思います。
 

美輪明宏の存在

 この番組で触れられるかどうかは分かりませんが、カルーセル麻紀より前に丸山明宏(当時の名前)の存在がありました。
 
 
 
 
丸山明宏は1935年生まれ、現在81歳でカルーセルより7歳年長です。
美輪明宏が歌手として、世に出た時代は「オネェ」という言葉はもちろん、ニューハーフ、性同一性障害という言葉もなかったので、「シスターボーイ」と呼ばれました。
 
ただ美輪明宏の場合、正式にカミングアウトはしていないと思います。
女装家のハシリだったかもしれません。それ以前に歌手、アーティストだったわけですが。
*三島由紀夫との関係を噂されたこともありました。
 
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オネェって?

ところで、そもそも「オネェ」ってどう定義されるの?

「おかま」とどう違うの?

同性愛という言葉もあるけど…?

ーーーという疑問がある方もいらっしゃるでしょうか。

もう一度これらの性的少数者の方の呼称を確認してみたいと思います。

*このあたり良くご存知の方は飛ばして読んでください。

LGBT

近年(ここ7-8年のことだと思います)セクシャル・マイノリティ(性的少数者)を指す言葉としてLGBTという言い方を海外を中心に聞くようになりました。

まずこの言葉を調べましょう。

L:Lesbian レズビアン 女性同性愛者

G:Gey ゲイ 男性同性愛者=ホモセクシュアル
*本来はGeyという言葉は「同性愛」を指すもので、L.も含まれるのだが、習慣的に男性同性愛を指すことが多い。

B:Bisexual:両性愛者 (性の対象が男、女のどちらでもよい)

T:Transgender トランス・ジェンダー、性同一性障害を含む性別越境者

*それぞれの言葉が微妙に干渉しあって、分かりにくい面もあります。

*オネェの人は、男の身体を持っていながら、頭(脳)では自己認識が女なのだから、性同一性障害、LGBTの中では、まずTに入ります。

同性愛という意味ではGでも有るのですが、当人の脳では自分は女なのですから、ゲイと呼ばれることは不本意でしょう。

「オカマ」との違い

*「オカマ」という言葉は限りなくオネェに近く、「オカマ」という言葉が気に入らない人たちが近年「オネェ」と言い始めたようです。

*おかまは「カマを掘る」などという言葉があるように、江戸時代からある古い言葉です。

IKKOは「オカマ」と言われて強烈な屈辱感を感じた、オカマは男娼を意味する言葉だから、そのような呼び方をされないような生き方をしてきた–と語っていました。

*5~6年前だったでしょうか?明石家さんま司会で「恋のカマ騒ぎ」という番組を2回にわたってやりました。

その2回目の出演者は以下のようでした。

IKKO
KABAちゃん
マツコ・デラックス
ミッツ・マングローブ
はるな愛
クリス松村
ダイアナ・エクストラバガンザ
ハリス(韓国のニューハーフ)
広海・深海(双子のオネェ)

 

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ホモとの違いは?

ホモという言葉には差別的ニュアンスがある(と筆者は思うのですが)ホモ・セクシュアルと言えば少し正確な感じになるようです。

ホモ・セクシュアルの人は、自分は男であり、男として男が好きです。

男なのに自分を女と思って、男が好きな「オネェ」とはそこが違います。

ホモセクシャルの人では、外見、言葉、仕種などからは全く分からない人も多いようです。

ただ中には、ホモとオネェの間の微妙な位置にいる人もいるようです。

*繰り返しになりますが自己認識の違いです。

自分は男で男が好き→ホモ・セクシュアル

自分は女で男が好き→オネェ 

でほぼOKだと思います。

ニューハーフとの違いは?

ニューハーフという新しい呼び名は、完全に性転換手術(俗に工事という)を済ませている人。だと思います。 

先ほどの「恋のカマ騒ぎ」出演者で言えば、はるな愛ハリスの二人がニューハーフです。

後に(2016年に)KABAちゃんが身も心も女になりました!
KABAちゃんはマツコなどと違って、最も女らしいオネェだったですからね。

 

まとめ

「オネェ」のイメージは大体分ってもらえたでしょうか?

エラそうにいいましたが、私も知らない部分もあると思います。

女装家」という呼称もあって、マツコなどはそれを自称しています。
マツコは性的な対象が男性であり、自らを女と想定いることから、オネェと言って間違いないですね。

女装家は「工事をする」ほどの気持ちはなくその代わりに女装をする人、で良いでしょうか。

どうも以下のように考えて良いようです。

・ホモセクシュアル>オネェ>ニューハーフ

つまりオネェはホモに包含される。 
オネェはホモセクシュアルの中で女性脳の人

と定義してよいでしょう。

ニューハーフは性転換・工事まで行き切った人。

その先駆者がカルーセル麻紀であった。(やっとカルーセルに戻ってきました^^)

しかし、生まれた体と脳の性が一致しない苦しみは、我々には想像できない苦しみでしょうね。

だからこそ、身体と脳を一致させるために、命がけの工事にまで行くのだと思います。

*ところで、最後になって書くのもなんですが、ピーター(池端慎之介)という人がいました。

この人も先駆者のひとりですよね。

「薔薇の葬列」という映画、100年前に見ましたよ。

ピーターは上記ではどこに入ると思いますか?

性的対象は男性のようです。
自らも女装することも多かった。

そうするとマツコと同じオネェ系で良いのではないでしょうか。

しかし、歳を取ってくると、一般人でもおじさんかおばさんかわからない人がいるように、もうどっちでもいいようなる気もします。

ピーターの今の写真を見てそんなことを思いました。

【最後の最後に】:女性のケースもありますね。分類でLの人です。

数的にもっと少ない(より少数派)なのでしょうか?

「オナベ」という俗称があります。これは勿論「オカマ」に対して作られた言葉です。鍋と釜。

より少数であればあるほど、その悩み、苦しみは大きいと想像されます。

 

【追記】番組を見終わって

予想以上に面白かったです。

ピーコが「異形のものとして生きる」と淡々と語る様がすごく好感が持てました。

●番組のハイライトは番組の最後に4人にこういう質問をした答えでした。

「今度生まれるなら、男?女?」

はるな愛 :もう1回ニューハーフ!
      濃厚な人生ですよ!

IKKO  :一幸でなくIKKOとして生まれたい。

ピーコ  :ホモがいいです。

      男だけ、女だけ って面白くなさそう。

カルーセル麻紀:今度生まれ変わってもカルーセル麻紀
        私は差別しない。自分が差別された人間だから…  

*4人とも大変男らしい人でした。(^^)

強烈な自意識を持った4人の中で、ピーコの諦観を感じさせる静かさが印象に残りました。

再放送があるそうです!ーーー➡ 2月14日(火) 午後11時45分~

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