JAZZという音楽の魅力を中心に

ジャズの名盤

カテゴリー

いま音楽を語らせると一番面白い人、菊地成孔を動画で見る:最新は「マイルスを語る」

 
この記事を書いている人 - WRITER -
団塊世代ど真ん中です。 定年退職してからアルト・サックスを始めました。 プロのジャズサックス奏者に習っています。 (高校時代にブラスバンドでしたけど当時は自分の楽器を持っていませんでしたので、それっきりになりました) 主にジャズについて自由に書いています。 独断偏見お許しください。

↑キャッチ画像はWeb Magazine OPENERS より引用しました。
(http://openers.jp/article/6478)

Sponsored Link

菊地成孔(きくちなるよし)の本業はジャズ・ミュージシャンであることは知ってありますよね(サックス奏者)。

しかし、本を書く人(文筆家)としても有名です。

菊地氏が書いた本について書こうと思っているのですが、さまざまなメディアでの菊池氏の発言も大変興味深いものが多いので、まずそちらを紹介したいと思います。

今音楽について語らせると、この人が一番面白いという意見も多いですから。

菊地成孔の基本情報とメディアでの発言

菊地 成孔(1963年6月14日生まれ)は、千葉県銚子市出身のジャズ・ミュージシャン(サックス奏者)、文筆家、作曲家、音楽評論家(アナリスト)。銚子高等学校を経て、音楽学校メーザーハウス、サックス科卒業。作家の菊地秀行は実兄。
ーーー(Wikipedia情報を基に加筆変更しました)

上の肩書で足りない部分があるとすれば、テレビを始めとするさまざまなメディアでジャズや音楽を語る人という面でしょう。

それを動画で見たいのですが、大きく分けると次の4種類の動画があります。

1)菊地成孔という人そのものを紹介する動画(「情熱大陸」出演時など)

2)ミュージシャンとして演奏している動画

3)菊地成孔が音楽について語っている動画

4)実際に音楽を講義している動画(音楽理論など)

ここでは、3)の音楽を語る菊地氏 にスポットします。

1)なども面白いのですが、3)で代表することにします。

実際に音楽をやっている(勉強している)人で4)を見ている方もいると思います。

菊地成孔 in 「オー!!マイ神様」マイルス・デイヴィスを語る

まず最新動画から行きます。

TBS系列で月曜深夜0:58から放送されている「オー!!マイ神様!!」というヴァラエティ番組があります。
爆笑問題の田中裕二がMC、カズレーザーがアシスタントで、毎回ゲストを迎え、「マイ神」を熱く語るという番組です。

(画像はTBS番組HPより引用)http://www.tbs.co.jp/omk_tbs/

この番組の1月22日放送に、菊地成孔が出演しました。
菊地氏の「マイ神」はやはりマイルス・デイヴィスでした。

*動画は消されました。TBSの番組紹介を貼ります。⇒https://natalie.mu/music/news/266080

30分番組(正味20分余)と短いのですが、ジャズの歴史から始まるのでジャズ入門にはぴったりです。

菊地氏の印象は「チャラいお兄ちゃん」と見えるかも知れません。
この後の3本の動画でよりアカデミック(?)になりますので、ご安心ください。

菊地氏が紹介した、マイルスが父親から教わった言葉

「(ミュージシャンになるなら)自分だけのヴォイスを持て

という話は初めて聴きました。「マイルス自伝」も読んだのですが、気付かなかったか忘れたのかもしれません。
しかしこれは素晴らしい忠告ですね!

◎なお、この番組、同時放送されているのは関東圏と岩手県、愛媛県だけのようです。

私が住んでいる福岡県ではRKB毎日放送で同じ月曜深夜に放送されているのですがかなり遅れた放送です。
ちなみに2月5日の放送は、キー局昨年10月30日放送分「ジョン万次郎」とのこと。
マイルス・デイヴィスの回が放送される時期は未定らしいです。
(RKB毎日放送に電話して確認しました)

*それにしてもこの番組面白いですね。関東圏での次回(2月5日)は「マドンナ」だそうです。

Sponsored Link

菊地成孔モード・ジャズを語る

次に行きます。

菊地氏がモードジャズを語った動画があります。

モード・ジャズって何?と聞かれてすぐに適切に答えられる人って少ないと思うんですよね。菊地氏は出来る限り分かり易く9分30秒で喋っています。

そして、それはほぼマイルス・デイヴィスと「カインド・オブ・ブルー」について語るということになっています。

*これも消されました。良い動画だったのに残念です。

このモード・ジャズを解説するものは、ありそうでなかったので、貴重です。

菊地成孔コルトレーンを語る

これは少し長い(22分)ですが、ジョン・コルトレーンを語って、非常に興味深いものです。盟友の大谷能生(おおたによしお)との対談となっています。
*「東京大学のアルバート・アイラー」「憂鬱と官能を教えた学校」などの著書は菊地成孔×大谷能生の共著という形になっています。

途中で「メンター」の話をしていますが、「コルトレーンの最後のメンターであったラヴィ・シャンカールは極悪人」と言っています。
ラヴィ・シャンカールはインド人のシタール奏者です。そしてあのノラ・ジョーンズのお父さんです。面白い話ですねぇ。

*大谷能生は1972年生まれ。Wikiでは評論家となっていますが、一応ミュージシャンでもあるはずです。

Sponsored Link

菊地成孔クラシック音楽を語るークラシックのスリリングな聴き方

菊地氏はジャズだけでなく、さまざまな音楽について語り、書いています。

NHKの「N饗アワー」でクラシック音楽、特に現代音楽について語っている動画も大変面白いのです。
「クラシックのスリリングな聴き方」と題された回です。
(すこし古い(2006年?)ですが)

NHKのアーカイブから菊地氏の選曲で4曲を選んでいます。
番組メイン司会の池辺晋一郎 (クラシックの作曲家)を相手にかなりマニアックな話もしていて、菊地氏の博識ぶりが分かります。何よりもその話が面白い!

ただ、正直に言って(現代音楽に興味がある方を除いては)1時間はつらいと思います。

菊地氏が語る部分が焦点ですので、一応レジュメを書いておきます。 

◎0:00 菊地成孔紹介 (サックス演奏動画も少しだけ)

◎7:50   武満徹「ウィンター」岩城宏之指揮

◎15:30 ・指揮者ミヒャエル・ギーレンの話 (ギーヲタが笑えます)
      ・ベルリオーズ「幻想交響曲」から「断頭台への行進」

◎24:22 ・ジャズと現代音楽の接点
      ・チャーリー・パーカーについて 
      ・エドガー・ヴァレーズ
      ・ミュージック・コンクレート
      ・ヴァレーズ「アンテグラル」 D.ロバートソン指揮

◎40:20 ・ラヴェル「優雅で感傷的なワルツ」シャルル・デュトワ指揮

◎58:38 ・まとめ

このような構成でした。

池辺さんと菊池氏によるたわいない雑談やエピソードが単純に面白いです。

まとめ

菊地成孔の動画4本を見ました。

他にもラジオ番組の放送など多数ありますので、興味がある方は検索されると良いと思います。

その音楽に関する博識と語りの面白さでは今、一番の人だと思います。

なにより音楽の勉強になります。

ーーーー

◎菊地氏の本についてはこちらで書いています。

菊地成孔の本、実用書としておすすめはこの3冊!

◎私がマイルス・デイヴィスとジョン・コルトレーンについて書いた記事を列記しますので、良かったら御覧ください。
・私が書いていることで、菊地氏の発言や著書の記述と酷似している部分がもしあったら、それはたまたま意見が一致したのです。^^

マイルスについて書いた記事(年代順)
1.⇨ マイルス・デイビスの初期代表作を聴こう!バグス・グル-ブ、マイルストーンズなど 

2.⇨ マイルス・デイヴィス・クインテットの黄金期

3.⇨ 帝王と呼ばれた男・モードジャズからエレクトリックへの移行期

4.⇨ エレクトリック・マイルスを聴け!

*コルトレーンについて書いた記事
1.⇨初期の代表作、名盤、マイルス、モンクとの共演など

2.⇨ジャズを変えた男の名演、名作、代表作(コルトレーンの代表作は「Ballads」ではない!)

3.⇨超ジャズ入門:ジャズ初心者に敢えてお勧めする2枚・コルトレーンの「至上の愛」とコートニー・パインの「Modern Day Jazz Stories」

最後まで読んでくださってありがとうございます

Sponsored Link

 

 

この記事を書いている人 - WRITER -
団塊世代ど真ん中です。 定年退職してからアルト・サックスを始めました。 プロのジャズサックス奏者に習っています。 (高校時代にブラスバンドでしたけど当時は自分の楽器を持っていませんでしたので、それっきりになりました) 主にジャズについて自由に書いています。 独断偏見お許しください。

- Comments -

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

Copyright© ジャズの名盤 , 2018 All Rights Reserved.