ジョン・コルトレーン:初期の代表作、名盤、マイルス、モンクとの共演など

      2016/12/31

j-coltrane6 

ジョン・コルトレーン

 1926年9月23日 – 1967年7月17日(享年40)

 

*ちなみにマイルス・デイビスが1926年5月生まれ、スタン・ゲッツが1927年生まれ。みんな同世代でした。(ソニー・ロリンズは1930年生まれ)

「ジャズの歴史はコルトレーン前とコルトレーン後に分かれる」

という言葉があります。それほどのジャズの巨人であるということです。

私も長くジャズを聴いてきて、この言葉は実感として分かります。

→コルトレーン以降のサックス奏者で、コルトレーンの影響がなかった人はいない。

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JAZZについてブログを書いています。

すでにJAZZのレコードや特定のジャズ・プレイヤーについて70記事くらいは書いていると思います。

しかし、コルトレーンについてはなかなか書けませんでした。

それだけコルトレーンについて書くことは難しかったのです。

あなたはコルトレーンについて、どのようなイメージを持ってありますか?

・ジャズらしい音楽を演奏するコルトレーン。

・激しい音楽を演奏するコルトレーン。

・何だか難しい音楽を演奏するコルトレーン。

コルトレーンの音楽はその約12年(1955~1967年)の実質活動期間の間にかなり変化していますから、どれも正しいと言えます。

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 その音楽活動はレコード会社によって分類するのが、妥当かと思います。

a)Prestige時代
(マイルス・デイヴィス・クインテットの時代は一部はColumbia レコードに録音されています)

b)BlueNoteではリーダーアルバムとしては〈Blue Train〉の1枚のみ
  他プレイヤーのアルバムへの参加

c)Riverside など:セロニアス・モンクとの共演

d)Atlantic時代

e)Impulse時代

■結論めいたことを、先に書いてしまいますが、
私はコルトレーンの最もコルトレーンらしい演奏はImpulse時代にあると思っています。
その時代のコルトレーンに一番チカラを入れたいと思っています。

よって、初期の頃は単に、アルバムを紹介するだけになりそうです。

ただ紹介するアルバムは「コルトレーンを聴くのに外せないアルバム」と思うアルバムとしているつもりです。

*この回では1回目として「モンクとの共演」までを紹介させて頂きます。

 Prestige・レコードの時代(1部Columbia)

マイルス・ディビス・クインテット時代

マイルスのグループのテナーサックス奏者として起用されたコルトレーン。
1955年当時はほぼ無名だったコルトレーンに目をつけるあたりが、さすがマイルスの慧眼と言えます。

それでは、コルトレーンが入ったマイルス・クインテットのアルバムを並べます。

1. miles      1955/11

1. miles 1955/11

2.'Round About Midnight    1956/2

2.’Round About Midnight 1956/2

3. Relaxin'   1956/5

3. Relaxin’ 1956/5

4.Workin'  1956/5

4.Workin’ 1956/5

5.Steamin'   1956/5

5.Steamin’ 1956/5

6.Cookin'   1956/10

6.Cookin’ 1956/10

これらのアルバムは、あくまでもマイルス・デイヴィスのリーダー・アルバムです。
主役はマイルスです。基本的にマイルスが先発ソロを取ります。
そして、レッド・ガーランド(piano)、ポール・チェンバース(bass)、フィリー・ジョー・ジョーンズ(drums)のトリオが実にいい演奏をするものでそちらに耳が行きます。

いやマイルスの後にソロを取るコルトレーンも頑張っているし、かっこいいものがたくさんあります。
例えば3.のRelaxin’の〈You’re My Everything〉でのソロ。
バラード演奏なのですが、すでにコルトレーンの特長である、ビブラートの少ない硬質な音でのソロはバンドの雰囲気に良く合っています。

しかしながら、
「すごいテナーサックス奏者が現れた」という感はありません。
しかし、そこがコルトレーンらしいところです。
少なくともコルトレーンは天才肌の人ではなかったのです。
コツコツと努力を重ねて、段々すごくなってゆくタイプだったことが分かります。

マイルスの6重奏団のアルバム(1958年)

■1958年、マイルスのグループのテナー奏者として3枚のアルバムに参加しています。この時期はキャノンボール・アダレイ(as)が入っていましたので、6重奏団になっています。

1. milestones 1958

2. 1958 miles

miles at Newprt 1958

(すべてColumbiaレコード)
3.〈Miles At Newport〉 ではピアノが〈Kind Of Blue〉のピアニスト、ビル・エヴァンズになっています。

 

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Prestige におけるコルトレーン・リーダー・アルバム

Prestige レコードにはたくさんの録音があります。
コルトレーン名義のものや、レッド・ガーランド名義のものなど。
後からコルトレーン名義に変えられたものなど、入り乱れてややこしいことになっています。
■ここではコルトレーン・リーダー・アルバムの代表的なものを挙げます。

1.Coltrane 1957/5

2.Lush Life 1957

3.Stardust 1958

■Prestigeには忘れてはいけないアルバムがあります。

Tenor Madness   1956/5/24

 

Soul Trane 1958/2

■「テナー・マドネス」:ジャズ史を飾る1枚。ロリンズとコルトレーンというモダン・テナーの2大巨人の唯一の共演(ただし1曲のみ)。
すでに余裕のロリンズに、登り龍コルトレーンが敢然と挑む。
これを聴くとコルトレーンの演奏がいかに”モダン”であったかが分かる。

■「ソウル・トレーン」:’58年2月録音のこのアルバムでは、すでにその音の代名詞である「シーツ・オブ・サウンズ」Sheets Of Sounds が完成しつつあることが分かる。
翌年の〈Giant Steps〉で更に飛躍する前の総決算のようなアルバム。

リーダーアルバム以外でコルトレーンを聴くアルバム

Mal-2 /Mal waldron
1957

All Morning Long /Red Garland 1957/11

Kenny Burrell&John Coltrane 1958/3

BLUNOTEにおけるコルトレーンのアルバム

 

1.A Blowing Session /Johnny Griffin 1957/4

2. Sonny’s Crib /Sonny Clark 1957/9

3. Blue Train
 1957/9

1.はジョニー・グリフィン、ハンク・モブレイとの3テナーのブロウイング・セッション。

2.Sonny’s Crib/Sonny Clark  :好きなレコードです。コルトレーンとしては新鮮なソニー・クラーク(ピアノ)、リー・モーガン(トランペット)などとの共演が聴けます。コルトレーンのテーマ演奏&ソロがめちゃめちゃかっこいいのです!

3.BLUE TRAIN:最初のテーマが演奏される時、まるで汽車(トレーン)が動き始めたような気がします。ジャズが始まる!という興奮を覚える始まり方です。続くコルトレーンのソロのかっこいいこと!
これもモダンジャズを代表する1枚です。間違いなく。

*できればこの盤はアナログ・レコードをターンテーブルに載せて聴きたいものです。そうすると「ジャズを聴いている!」という恍惚に浸れます。

でも、やはり、聴いてみましょう。

Lee Morgan-trumpet
Curtis Fuller-trombone
John Coltrane-tenor sax
Kenny Drew-piano
Paul Chambers-bass
Philly Joe Jones-drums

モンクとの共演

1. Monk’s Music
1957/6

Thelonious Monk with John Coltrane 1957/7

3. Monk & Coltrane At Carnegie Hall 1957/11

1.Monk’s Music:このエピソードは語られ尽くしてジャズ・ファンなら常識なのですが、2曲目〈Ruby My Dear〉で、モンクの長い奇妙なピアノ・ソロの後、自分の出番を忘れていたコルトレーンに対して、モンクが「コルトレーン、コルトレーン!」とソロを促す声が入っています。
佐賀県鳥栖市にある老舗ジャズ喫茶「コルトレーン・コルトレーン」の店名はここから来ています。

2.3.:コルトレーンはセロニアス・モンクとの共演から多くの滋養を吸収したと思われます。
修行僧のようなジャズに全てを捧げた男、モンクの精神性はコルトレーンのその後の変貌と進化に深く関わっているように感じられます。

*各アルバムについてのコメントは最小限しか書くことが出来ませんでした。
 

*しかし1957年、58年には「一体どれだけの録音に参加しているのだ!」と驚くほどの録音がありますね。
ここに紹介しきれなかった録音もまだまだあります。

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続きはこちらです。
ジョン・コルトレーン:ジャズを変えた男の名演、名作、代表作(これを聴けばコルトレーンの真価が分かる)

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