JAZZという音楽の魅力を中心に

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ジャズのトロンボーン奏者・J.J.ジョンソンから向井滋春まで・これを聴けばトロンボーンが好きになる!

 
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団塊世代ど真ん中です。 定年退職してからアルト・サックスを始めました。 プロのジャズサックス奏者に習っています。 (高校時代にブラスバンドでしたけど当時は自分の楽器を持っていませんでしたので、それっきりになりました) 主にジャズについて自由に書いています。 独断偏見お許しください。
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トロンボーンという楽器は、ご存知にように音がモゴモゴしたところがあり、モダンジャズの楽器としては使われる機会が少なくなっているように感じます。

しかし聴けば分かるのですが、トロンボーンの魅力というものがあるのです。

かってビッグバンド・ジャズが盛んだった頃には花形楽器のひとつでした。

例えばデューク・エリントン楽団にはバスター・ウィリアムスという名物トロンボーン奏者がいましたね。

・トロンボーン奏者グレン・ミラーが率いた楽団は、果たしてジャズなのかは分かりませんが、とにかく有名ですし、そのバンドの演奏は楽しいものでした。

・スイング・ジャズの時代にも有名なトロンボーン奏者がいました。
ジャック・ティーガーデンなどです。

・スィング、モダンの架け橋的に活躍したのがベニー・グリーンでした。

・モダン期のトロンボーン奏者として有名なのは何と言ってもカーティス・フラーJ.J.ジョンソンでしょう。

・そしてボブ・ブルックマイヤーグラチャン・モンカー3世もいました。

・そして現在活躍しているトロンボーン奏者としては、スティーブ・トゥーレビル・ワトラスの2人を挙げたいと思います。

ジャック・ティーガーデン(1905-64)

ジャック・ティーはベニーグッドマンやルイ・アームストロングと同時代の人ですが、スイングジャズはあまり聞かないので、その時代の演奏は知りません。

ここではモダンジャズ全盛期の1957年に良い音で録音された〈JAZZ ULTIMATE〉とというアルバムから1曲聴きたいと思います。

このアルバム、コルネットのボビー・ハケットと組んでヒットしたアルバム〈Coast Concert〉’55の続編として出た物ですが、CDではその2枚をカップリングした形で聴くことが出来ます。

曲は皆さんが知っている曲〈’S Wonderful〉にします。
こういう楽しい演奏を聴くと「いいなぁ」と思います。

*余談ですが途中のテナーサックス・ソロはクラリネット奏者、ピーナッツ・ハッコ―によるものです。そしてクラリネット・ソロはアーニー・キャセレスという人が吹いています。

 

◆えーと、時代を追って書き進めようと思っていましたが、ここからは順不同に、思いつくままにアップすることにします。
そちらの方が私が楽しいので^^

カーティス・フラー

トロンボーンが活躍する名盤、名曲としてカーティス・フラーの〈Five Spot After Dark〉 があります。アルバムは〈Blues ette〉です。
みなさんも聴けばご存知の曲だと思います。まあ、ジャズの名曲ですね。

メンバーが素晴らしいです。
Curtis Fuller (Trombone)
Benny Golson (Tenor Saxophone)
Jimmy Garrison (Bass)
Al Harewood (Drums)
Tommy Flanagan (Piano)

いやー、ジャズの雰囲気たっぷりの曲、演奏ですね!

スーパートロンボーン

次に思いついたのがトロンボーン4本が共演するSuper Trombone です。

トランぺッター、フレディ・ハバードがヒットさせた曲(アルバム〈Back Lash〉所収)〈the return of the prodigal son〉(放蕩息子の帰還〉です。
まず聴きましょう。

このスーパートロンボーンは日本でもお馴染みのピアニスト、デビッド・マシューズがプロデュース、アレンジするグループです。

当初の4本のトロンボーン奏者はJim Pugh,Dave Bergerson,Conrad Herwig,Dave Taylor だったのですが、上の演奏ではメンバー・チェンジがあっているようですね。

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向井滋春

え~、次ですが日本にも向井滋春という世界的なトロンボーン奏者がいます。
そのライブ映像がありますので、それを見ましょう。Mt.Fuji Jazz Fes.での演奏です。(1989年)

これもメンバーがすごいです。
Don Sickler:tp
Shigeharu Mukai:tb
Bobby Watson:as
Bobby Hutcherson:vib
Don Pullen:p
Cameron Brown:b
Lewis Nash:ds

曲は〈BLUE BOSSA〉

*途中アルトのボビー・ワトソンが日本女性に煙草(マルボロ)に火をつけてもらって喜んでいるのが何とも微笑ましい。
そのワトソンのソロ、見事!というしかない。
そして、向井のソロも見事!というしかない。

臨時編成バンドの3管がこれほど素晴らしいのはJazzという音楽の見事な達成!

ビル・ワトラス

〈BLUE BOSSA〉つながりで、ビル・ワトラスがやる同曲もここで聴きましょう!

J.J.ジョンソン(1924-2001)

この辺でJ.J.に行かねばトロンボーン・ファンに叱られますので、1953年のBLUENOTE盤でクリフォード・ブラウンとやっているものを・・・〈TURNPIKE / THE EMINENT J.J.Johnson with Clifford Brown〉

メンバーに興味がわきますよね。こういう凄いメンツです。
J.J.Johnson (tb) Clifford Brown (tp) Jimmy Heath (ts, bs) John Lewis (p) Percy Heath (b) Kenny Clarke (ds)

この辺のハードバップは本当に充実していますね。
クリフォード→ジミー・ヒース→J.J.→ジョン・ルイスのソロの廻しが快調です。
J.J.がどんなに凄いトロンボーン吹きだったかわかる演奏です。トロンボ-ンという楽器を誰よりも速く吹いた最初の人でしょう。

J.J.はいいアルバムがたくさんあって困るのですが、トミー・フラナガンがピアノを弾いている〈Blue Trombone〉も聴きましょう。ドラムはマックス・ローチ、ベースはポール・チェンバースですね。

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ベニー・グリーン(1923-77)

J.J.が出たところでベニー・グリーンにも行きましょう。

*いま、同姓同名のピアニストの方が有名になっています。

アルバム”Back On The Scene”(1958)から〈Just Friends〉を。

Bennie Green – trombone, Charlie Rouse -tenor sax, Louis Hayes – drums, Joe Knight – piano , George Tucker – Bass.

グラチャン・モンカー3世

この辺で、他のトロンボニストとは一味違った、新感覚の演奏をしたグラチャン・モンカーも聴いてみましょう。
本人名義のアルバム〈EVOLUTION〉などもありますが、ここではジャッキー・マクリーンのアルバム〈Destination Out〉(’64)から〈Kahlil The Prophet〉(「預言者カリル」でしょうか)という曲にします。 メンツも当時としては新しいものでした。 J.McLean-as,G.Moncur Ⅲ-tb,Bobby Hutcherson-vib,Larry Ridley-b,Roy Haynes-ds
かっこいい演奏です。各人のソロも聴きものです。(特にハッチャ-ソンのソロなど)

ボブ・ブルックマイヤー

バルブ・トロンボ-ンのボブ・ブルックマイヤーもさまざまなシーンで活躍した人ですが、私はバリトンサックスのジェリー・マリガンとのコラボレーションが好きです。
柔らかな音のブレンドが何とも言えない味わいを出していると思います。 ’54年と少し古い録音ですがパリでのライブ盤から、曲はバップ期の名曲 〈Bernie’s Tune〉     Red Mitchell (bass), Frank Isola (drums)

スティーブ・トゥーレ

最後は現代のトロンボ-ン、S.トゥーレの演奏を聴いて終えることにします。
(今調べたら1949年生まれですから若くはないですね)
…しかし素晴らしい演奏です。
かけるアルバムは〈Rainbow People〉にします。

Amazon による紹介文を引用します。(下線筆者)

【現代トロンボーンのVIP、トゥーレがK.ギャレットを迎えて放つ決定打】
アート・ブレイキー&ジャズ・メッセンジャーズ、ローランド・カーク&バイブレーション・ソサエティ、ウディ・ショウ・クインテット等、数多くの名門バンドを渡り歩いたジャズ・トロンボーンのVIP、スティーブ・トゥーレがまたもや自己最高記録を更新し、素晴らしいリーダー・アルバムを発表しました。同じくウディ・ショウ門下生であるマルグリュー・ミラーケニー・ギャレットをサイドメンに迎え、ストレート・アヘッドなプレイ主体に、ラテン・ジャズ、ジャズ・ファンクまで幅広く取り組んでいます。さらにスケールを増したトゥーレのプレイには、J.J.ジョンソン他界後、トロンボーン界のトップに君臨している者だけが持つ貫禄と風格が感じられます。聴きごたえ120%の力作です!

 

 

まとめ

最後にこんなことを書くのも何ですが、トロンボ-ンいいですね!
演奏するのがすごく難しそうに見えます。

初めにモゴモゴした音とか書きましたが、それが何とも言えない「味わい」になっていることを再確認しました!。

★読んでくださってありがとうございます。

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