新しいジャズのCDベスト30枚:1990年以降に録音された素晴らしいジャズアルバム(その1)

      2017/12/01

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このブログで ジャズの名盤ベスト100 や

果ては ジャズの名盤ベスト300  を選出してきました。

 

それらはどちらかというと、古典的な、評価が定まった名盤が中心だったと思います。

新しい(比較的という意味ですが)録音のアルバムも出来る限りは紹介してきたつもりですが、

やはり新しい録音盤は十分に紹介し切れていないと感じます。

そこで目安として1990年以降に録音されたアルバム(CD)に注目して改めて

新しいジャズCDベスト30選出を行います。

・前述のベスト300と重複するものが出てくると思います。

・ベスト300ではヴォーカル物を除いていましたが今回はヴォーカルも入れます。

・一応1~30の番号をつけますが、順位というものではなく、思いついた順番という程度と理解下さい。

3回に分けて書きますので、今回は1回目の10枚のアルバムから始めます。

新録音盤(その2)(11~20)
新録音盤(その3)(21~30)

新しいジャズのCD 1~10

1.スタン・ゲッツ=ケニー・バロン

1990年以降というのは自分で決めたのですが、この1991年(ゲッツの死の3ヶ月前)に録音された2枚組アルバムをどうしても一番に挙げたくなります。

ここに治められた14曲はゲッツとバロンの演奏によって全てスタンダード・ナンバーとなりました。

*今ではCD7枚組みのコンプリート・セットが出ているようですが、それは too much です。
特別の方以外には上記2枚組で十分と思われます。

1曲リンクします。チャーリー・ヘイデンの曲〈First Song〉やマル・ウォルドロンの曲〈Soul Eyes〉は別のところで紹介していますので、今回は〈Hush-A-Bye〉ハッシャバイ にします。

2.ロン・カーター

ロン・カーターの2001年のアルバム〈STARDUST〉 です。

最高のベーシスト、ロン・カーターが同じくベースの巨匠オスカー・ペティフォードに捧げる1枚。
よってペティフォードの曲「ボヘミア・アフター・ダーク」なども収録されています。
一緒にやっているのが、ベニー・ゴルソン(テナー)、ローランド・ハナ(ピアノ)というのも嬉しい人選です。

ジャズという音楽の妖しさと愉しさを埋め込んだ1枚が21世紀になって現れたのでした。
1曲目の「タマルパイス」を聴きましょう。

この余り聞きなれない曲もペティフォードの曲だそうですが、ジャズらしい魅力に溢れたいい曲です。
そして演奏がジャズの王道をゆく名演だと思います。

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3.ヒューストン・パーソン

ヒューストン・パーソンの「トゥ・エッタ・ウィズ・ラブ」(2004年録音)

HIGHNOTEというレコード会社がヒューストンの新盤を継続的に出してくれています。

コルトレーンによって変えられたテナーの世界で、今や絶滅危惧種とも言えるボステナーの系譜を継ぐヒューストンのテナーの音をたまに聴きたくなります。

〈Since I Fell For You〉という曲を聴きましょう。

 

たまにはこういうテナーサックスも聴きたいですね。

ここではポール・ボーレンバックのギターの参加が効果的です。

4.マイケル・ブレッカー

2007年に57才で亡くなったマイケル・ブレッカーの1996年発表のアルバム〈Tales From Hudson〉です。

このメンバーを見て頂きたいのですが、一人一人が今のジャズを引っ張っているメンツです。

Michael Brecker(tenor sax)
Pat Metheny (guitar)
Jack DeJohnette (drums)
Dave Holland (bass)
Joey Calderazzo (piano)

なお2曲でマッコイ・タイナーがピアノを弾いています。

ここでは〈Midnight Voyage〉という曲を聴きます。

フュージョン・ミュージックのリーダーのようであったマイケル・ブレッカーですが、90年代以降はこのようなメインストリーム・ジャズに回帰していたことが良くわかります。

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5.スコット・ハミルトン

ハミルトン2005年録音のアルバム「ノクターン&セレナーデ」

スコット・ハミルトンを最初に聴いた時は「若いのに敢えて古いスタイルで吹くんだな」と思っただけでした。古いテナーマン(ベン・ウェブスターなど)のモノマネのような印象でした。
それが聴くたびにだんだん良くなり、この2005年アルバムではすっかり自分の音で吹いています。もう誰にもモノマネなどと言わせないサックス奏者になっています。

上記アルバムから「フラミンゴ」

 

6.ブラッド・メルドー

何だかここまでテナーサックス奏者中心になってしまいました。
(筆者がサックス好きなことは間違いないのですが)

ここでピアニストに行きましょう。

今や新時代のピアニストとして誰もが認めるブラッド・メルドーです。
アルバムもたくさん出ているので迷うのですが、筆者が初めてメルドーを「いい!」と思ったアルバム〈Art Of The Trio Vol.3–SONGS〉にします。

曲もスタンダードの〈For All We Know〉にしたいと思います。

 

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7.キース・ジャレット

ここでキースを出すのも恥ずかしいようなものですが、ご存知のようにキースはECMレコードから例のスタンダードトリオを中心に継続的にアルバムを出しているのですが、一時体調を崩し(精神的な疾患とも言われた)少し間があったのですが、1999年にこのピアノソロアルバムが出ました。

まさにタイトル通り「夜、一人で聴く音楽」です。

〈Blame It On My Youth〉をアップしますが、基本的に厳しい会社ECMは認めていない様子がありますので、時間の問題かもしれません。

8.ハービー・ハンコック

今や大御所ハンコックはこのアルバムを紹介するためにランクしました。(1998年録音)

このアルバム「ガーシュウィンズ・ワールド」と名付けられている所がポイントです。
よくある、デディケートアルバムとか「プレイズ~」といったアルバムとは違うということをハンコックがライナーに書いています。

ガーシュウィンの曲をただ演奏するだけなら誰にでもできる。
ぼくらの目的は、作曲者が最初に得たひらめきを探ることで、それぞれの作品を核心まで究め、そこから得られた要素を、自分たちの方法で再集成、再構成することだった。

1曲聴きましょう。〈It Ain’t Necessary So〉

素晴らしい演奏だと思います。

Herbie Hancock – piano
Ira Coleman – bass
Terri Lyne Carrington – drums
Eddie Henderson – trumpet
Kenny Garrett – alto saxophone
James Carter – tenor saxophone

サックスにJ.カーターやK.ギャレットを入れて、女性ドラマー、テリー・リンキャリントンを使っています。

このアルバム、曲によってメンバーが代わります。

もう1曲聴きたいです。〈The Man I Love〉

この見事なジャズ・ヴォーカルは誰だと思いますか?

あの(本来ジャズ歌手ではない)ジョニ・ミッチェルです。

サックスはウェイン・ショーター。(このショターの演奏は筆者が最も好きなショーターの演奏のひとつになりました)

他にもスティーヴィー・ワンダー、キャスリーン・バトルが曲によって現れます。

ハンコックがライナーで宣言していた通り、単なるガーシュウィン曲集ではなく(実際W.C.ハンディやエリントン・ナンバーもやっています)見事なガーシュウィン・ミュージックの再構築となったアルバムでした。

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9・ダイアナ・クラール

この辺でちょっと雰囲気を変えてヴォーカルを聞きたいですね。

クラールもたくさんのいいアルバムを出していますし、それぞれ趣が異なるアルバムなんですが、好きなアルバムとしてこれにします。

ポップス系の新旧のヒット曲のカヴァー集です。

曲はエルトン・ジョン/バーニー・トーピン の曲〈Sorry Seems To Be The Hardest Word〉にします。

ピアノはプロデューサーのデヴィッド・フォスターが弾いています。(そういう意味では弾き語りが特徴のダイアナ・クラールとしては異色作かもしれませんが、何しろ好きなものでこれにしました)

10.ジョン・ピザレリ

男性歌手はギター&ヴォーカルのジョン・ピザレリに登場してもらいましょう。

ピザレリもたくさんのアルバムがありますが、筆者はいまだに’94年リリースのこのアルバムが好きです。

1曲目〈Fools Fall In Love〉

ピザレリの歌と演奏はいつも楽しいので大好きです。

でもこのアルバムではこんな曲もやっています。

映画「マンボキングス」のテーマソングと言っていい曲〈Beautiful Maria Of My Soul〉 

 

もうね、ジャズとかのジャンルを離れて、いい曲ですね。

新しい録音のジャズアルバム10枚お届けしました

いかがだったでしょうか?

この後、あと20枚を書きますのでまたよろしくお願いします。

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ジャズの新録音盤-2(11~20)

ジャズの新録音盤-3(21~30)

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