JAZZという音楽の魅力を中心に

「ハウ・ハイ・ザ・ムーン」How High The Moonの名演を聴く!

 
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団塊世代ど真ん中です。 定年退職してからアルト・サックスを始めました。 プロのジャズサックス奏者に習っています。 (高校時代にブラスバンドでしたけど当時は自分の楽器を持っていませんでしたので、それっきりになりました) 主にジャズについて自由に書いています。 独断偏見お許しください。

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「ハウ・ハイ・ザ・ムーン」How High The Moonという曲
印象的で覚えやすいメロディのため知ってある方も多いでしょう。

ジャズ好きの方はもちろんジャズ・スタンダード・ナンバーとしてお馴染みですよね。

Wikipediaで調べると、1940年のブロードウェイ・レヴュー〈Two for the Show〉の曲とのこと。Morgan Lewis(曲), Nancy Hamilton(詩)

インスト好きの筆者もこの曲はボーカル・バージョンも外すわけには行きませんね。

この曲はとにかく楽しく演る演奏と、しっとり聴かせる演奏の2種類がありますね。

ハウ・ハイ・ザ・ムーン を知り楽しむ演奏

最初に3本動画を見たいと思います。

いずれも詳細がわからない動画ですが、この曲をやる楽しさに溢れているからです。

ローラ・オルブライト&ショーティ・ロジャース

まず、これはキャプションに
Lola Albright performs “How High the Moon.” From the television series Peter Gunn (Season 1, Episode 5, entitled “The Frog”) Featuring Shorty Rogers on the flugelhorn. と書いてある映像です。(筆者色付け)

つまり(年代は分からないのですが)テレビの「ピーター・ガン」(←知ってます。シェリー・マンがアルバムを出しています)シリーズからの脚色映像で、ショーティ・ロジャースのフルーゲルホーンをフィーチャーして、ローラ・オルブライトという人が歌っているということです。
(*グレン・ミラー物語のジェームス・スチュワートの映像が入るのが意味不明ですが)

それにしても、この曲の当初の頃の雰囲気が良く分かるし、ローラさんの歌もステキなので是非アップしたいのです。

リタ・ペイズ  LA MAGIA DE LA VEU

これもよくわからない映像なのですが、スペインのグループみたいです。
ヴィデオがたくさんありますから有名なグループなのかも知れません。

LA MAGIA DE LA VEU がグループ名ですね。(知ってある方すみません^^)

しかしともかく、この曲の楽しさが良く伝わるボーカル(&コーラス)とジャズ演奏なのですっかり気に入ってしまいました。
こういうのがこの曲には合っているかもしれません。
ピアニスト(Ignasi Terraza)もドラムもイイですね!

 

ドミトリィ・モスパン(?)

こちらはもっと分かりません。 キャプションがロシア語です?

“Большой Джаз”. Bolshoy Jazz TV Show – 16.05.2013
Dmitry Mospan – tenor sax
Алексей Чернаков – рояль
Irvin Mayfield – New Orleans Jazz Orchestra

しかし映像は超HVですし、演奏もイイのでアップします。 Dmitry Mospanさんのテナーサックスもいいです。米露混合?
*タイトルに出ているMorgan Lewis を調べるとアメリカの法律事務所みたいなのですが・・・
いや、演奏さえ良ければ何でも構いません。

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●ここまで良く分からないけどとにかくこの曲を楽しむ演奏を3つ、見て聴きました。 ここからは普通に有名ジャズ・ミュージシャンの演奏を聴きましょう。

ジューン・クリスティ=ナット・キング・コール=メル・トーメ

ジューン・クリスティの歌、キングコールのピアノ、メル・トーメのドラムという珍しい映像を見ましょう。
*メル・トーメはアメリカを代表する歌手ですが、初期にはドラマーになるかで迷った人なのです。

3人とも魅力的です。これは楽しい方でした。クリスティ個人だとしっとりと歌っているものがありますが割愛します。

エラ・フィッツジェラルド

やはりエラの歌を聴かねばなりません。
Ella in Berlin というライブ・アルバムからの歌唱にします。
伴奏陣も充実して、盛大にスキャットも聴かせてくれているヤツです。
色んな曲(Smoke Gets In Your Eyesなど)を入れたりしてもう自在の歌唱です。
(*この歌唱を聴くと好き嫌いは別にして、やはり名人芸と認めざるを得ませんね)

Ella Fitzgerald — Vocal
Paul Smith — Piano
Jim Hall — Guitar
Wilfred Middlebrooks — Bass
Gus Johnson — Drums

歌詞

Somewhere there’s music
How faint the tune
Somewhere there’s heaven
How high the moon
There is no moon above
When love is far away too
Till it comes true
That you love me as I love you
(以下略)
ソングライター: Morgan Lewis / Nancy Hamilton How High The Moon 歌詞 © Warner/Chappell Music, Inc

やはり、ラヴ・ソングです。

愛がなかったら月も出ない

あなたが愛してくれたら

Somewhere there’s heaven
How high the moon

天のどこかに楽園があって
なんて月が高く昇って・・・みたいな感じでしょうか。

 

ディヴ・ブルーベック・カルテット

 

「 Jazz at Oberlin 」(1953)というアルバムの中でこの曲を演っています。

ゆっくりテンポで、しかしリズミックなブルーベックのピアノで始まるのですが、ポール・デスモンドのアルトが入るタイミングで急速テンポになるアレンジが魅力的です。
聴衆が湧いているのも良く分かります。1953年のライブアルバムでこれだけキレイに録音されているものは珍しいのでは?と思います。
このアルバム’50年代前半のハードバップではないジャズ・インスト演奏の白眉だと思います。

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チェット・ベイカー

チェットも’59年のアルバム〈CHET〉でこの曲を演っていました。
なかなかいい演奏です。

Chet Baker – trumpet
Herbie Mann – flute
Pepper Adams – baritone saxophone
Bill Evans – piano
Paul Chambers – bass
Connie Kay – drums

ペッパー・アダムス、ハービー・マン、ビル・エヴァンスなどの共演陣のソロも短いですが楽しめます。(他の曲ではケニー・バレルも入っています)

ソニー・ロリンズ

ソニー・ロリンズがウエストコーストのレーベルContemporary で吹き込んだアルバム〈Contemporary Leaders〉の中でこの曲を取り上げていますので聴きましょう。

Sonny Rollins:Tenor Sax
Hampton Hawes:Piano
Barney Kessell:Guitar
Leroy Vinnegar:Bass
Shelly Manne:Drums
ご覧のような西海岸を代表するプレイヤーの中でこの曲をやるロリンズも興味深いです。

トミー・フラナガン

トミー・フラナガンがエラの伴奏ピアニストをやっていた関係で、エラ愛唱曲集を出しています。
例によってこれもいい出来のアルバムなのですが、この中でHow High~を演っています。

Tommy Flanagan (p) Peter Washington (b) Lewis Nash (ds)

さらりとやってもこのように上手いのがトミフラです。

ジャック・マクダフ

余り有名ではないものを差し込みますが、ソウルフル・オルガンのジャック・マクダフのHow High~です。
ハロルド・アスリーのテナーとパット・マルティーノのギターが入っています。

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バーニー・ケッセル&ステファン・グラッペリ

 

Barney Kessel (guitar), Stéphane Grappelli (violin), Michel Gaudry (bass), Nini Rosso (rhythm guitar), Jean-Louis Viale (drums)

ケッセルとグラッペリという両巨匠の共演は楽しいです。

このアルバム、ケッセルがジャンゴ・ラインハルトに捧げた曲〈I Remember Django〉で始まります。

ジョー・パス

 

ギター1本でこのスウィング感は凄いです。 確かに「ヴァーチュオーゾ」です。

バド・パウエル

〈Bud Powell in Paris〉1964 でバドが演っています。
’64年と言えば「もうダメになっていた」と言われるパウエルですが、(その死の2年前)これを聴けば、味のあるピアノを弾いていることがよく分かります。
このアルバムからの How High the Moon です。

*天才パウエルだからこそ、こんな演奏でも文句を言われるという事情があるのです。

Bud Powell (piano),Gilbert Rovere(bass), Kansas Fields (drums)

このアルバムは愛聴盤です。

大西順子

 

大西順子がヨーロッパのモントルーを始めとするいくつかのジャズ・フェスで演奏した記録のアルバム〈Play,Piano,Play-Junko Onishi Trio in Europe〉からの1曲です。

Shigeo Aramaki(bass) Dairiki Hara(drums)

この演奏13分に及ぶものですが、テーマメロディが現れません。それらしきコードはあるのですが別の曲のメロディが弾かれ、知っているあのHow High~のメロディにならないのです。
焦らしに焦らしておいてやっと最後12分26秒になってテーマが弾かれるというイケズな演奏です。 それだけにカタルシスも大きいという大西らしい(?)ことになっているのです。

まとめ

ーーハウ・ハイ・ザ・ムーン
これくらいにしておきますね。
いかがだったでしょうか?

ラヴソングではあるのですが、何か楽しい曲ですね。
もちろんしっとり情感を込めることも出来る曲なんですが。

「天にも登る思い」という日本語がありますが、そんな恋心を詩にしたようです。

ヴォーカルがたくさんありますが、筆者の好みで最小限にしました。

 

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