ジャズの名盤:ギター編(ラテン系、フュージョン系からメインストリーム・ジャズ・ギタリストまで)

      2016/12/11

皆さんはジャズ・ギターといえば誰の名前を思いつきますか?

ケニー・バレル、ジム・ホール、ウェス・モンゴメリーなどの名前が浮かぶ方も多いと思います。他にもたくさんいますよね。

だがちょっと待てよ。
ジャズ周辺音楽、特にラテン音楽にも目を向ければ、たくさんのギタリストの名前が出てきます。 

考えてみると、ギターという楽器はジャズに限らず、【ポピュラー音楽】で最も使われている楽器だった。 うーん、してみると、ギターについて書こうとすると、一筋縄ではいかないことになります。

少し分類してみると、、、

1.ジャズ、メインストリームのギタリスト
2.いわゆるフュージョン系
3.ブラジル、ボサノヴァ系
4.スパニッシュ系
5.ジプシー系(というか、ジャンゴ系)
6.ブルース系

(フォークとロックはジャズと一番遠い音楽として、省きますーーこの辺の詳しい話は菊地成孔先生に聞いてください)

それぞれの「系」をどんどん追求していくと、どんどんその深い世界に入ってしまう。それでは主旨から遠ざかるので、ジャズに限りなく接近したギタリストに話を限ることにしよう。

ギターはそれだけ広い世界を持った楽器なんだなぁ、と改めて思う。

メインストリームのジャズ・ギタリストは一旦横に置いて、そういうジャズ周辺ギタリストを聴きながら,

ジャズギターに近づこうと考えます。

 

スタン・ゲッツと共演したギター

 Stan Getz と共演したラテンのギターと言えばまず、Joao Gilberto(ジョアン・ジルベルト)を思い出します。何しろこの〈Getz /Gilbert〉というビッグ・ヒット・アルバムがありますから。

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この盤の前に発売されたボッサアルバムで共演したのが Charlie Byrd(チャーリー・バード)とLuiz Bonfa(ルイス・ボンファ)でした。どちらもステキなアルバムで〈Getz/Gilbert〉がヒットする下地を作りました。

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その2枚からチヤ-リー・バ―ドとの共演ので「ディサフィナ―ド」を聴きましょう。


〈Desafinade〉StanGetz(ts)-Charlie Byrd(g)
  Album:Jazz Samba (1962)

ブラジル系ギタリスト
 


 
ブラジル系のギタリストで最もジャズ界で活躍したのがLaurindo Almeida(ローリンド・アルメイダ)。この人はレイ・ブラウンなどが参加したL.A.4にも入っていました。

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◎他にBarden Powell などがいる。

Solitude On Guitar

Solitude On Guitar

◎ブラジル系だがヨーロッパで活動している好きなギターがいる。
イタリアのジャンニ・バッソと一緒にやっている、Irio De Paula(イリオ・デ・パオラ)。 共通して言えることは「哀愁」。

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〈BLUE BOSSA〉Gianni Basso(ts),Irio De Paula(g),Cege Munari(ds),Giorgio Rosciglione(b),Riccardo Biseo(p)
 Album:RECADO BOSSA NOVA (2007)

スパニッシュ系ギタリスト

 スパニッシュ系にいくと、本来ギターの本場なので、たくさんの人がいます。

◎スーパー・ギター・トリオのメンバー3人は余りにも有名
Al Di Meola (アル・ディ・メオラ)この人は確かメキシコ系アメリカ人。(下の動画の中央)
Paco De Lucia (パコ・デ・ルシア)パコは2014年に亡くなりました。(左)
John McLaughlin (ジョン・マクローリン)ーこの人は英国人だが。(右)DSC_0273

Mediterranian Sundance     

◎ドミニカ出身のピアニストMichel Camilo と共演したTomatito もいる。00001mctt

ジャンゴ・ラインハルト系

 この辺で登場するのがジプシー系
これはもう、Django Reinhardt(ジャンゴ・ラインハルト)の一人一ジャンル
か。

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「しかしジャンゴ・フォロワーとも言える人たちが世界中に存在する」

 

◎有名な順に書くとThe Rosenberg Trio

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          この盤↑のサブ・タイトルは〈Tribute to Django Reinhardt〉

◎フランスのサックス、バルネィ・ウィランと共演していたPhilip Catherine(フィリップ・カテリーン)もジャンゴ・リスペクト派だ。

Sanctuary

Sanctuary

◎他にRomane なども。

◎いや、Bireli Lagrene を忘れてはいけません。
色々聴きましたが、これ→〈Standards〉が一番良いようです。
ベースがNiels Henning Orsted Pedersenのトリオ 。
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◎日本ではゴンチチがそうだと思う。だってこんなアルバム出しているし。
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 ◎私が住む九州にもSwing Amor というジャンゴ・フォロー・バンドがあるくらいですから、世界中に一体どれだけあるのやら。
彼らのオリジナル曲〈Umbrella〉を聴いてみます?↓

 

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ブルース系

◎ブルース系ギターですが、ここは深入りすると、厄介みたいですので、軽く流したいです。ジャズとの共演ありで John Lee Hooker でとどめましょう。


with Miles Davisマイルスとの共演
00001jlh2これカッコいいです

*白人ブルース系で、結構好きな人がいるんですが、Mike Bloomfield,Butterfield Blues Band,Stevie Ray Vaughan,Roy Buchanan など。しかし筋から外れるので止めておきます。
(Ray Vaughan の”Tin Pan Alley”はかなりジャズですね)

 

フュージョン系

 フュージョン系 ですが、ここも色々なタイプがいてひとからげにフュージョンと呼ぶのもはばかられるのだが、便宜的にそう呼んで、名前を挙げるだけにさせてください。

George Benson
Earl Klugh
Lee RItenour
Larry Carlton
Larry Coryell
Cornell Dupree
Eric Gale

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ジャズ・ギター

  やっと、メインストリームのジャズギターになります。

◎まず、モダン・ジャズ・ギターはこの人から始まるというCharlie Christian

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1941年の録音に既に全てがあることに驚きます。

Kenny Burrell

ケニー・バレルはブルージーにアタックする側面と優雅で静的な面の2つがある。その両方が大好きだ。で、2枚づつ4枚のCDを。

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〈Saturday Night Blues〉K.Burrell(g).Stanley Turrentine(ts),Major Holley(b),Bill English(ds),Ray Barretto(conga) 

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Blue Bossa      Album:Moon And Sand

Jim Hall

ジム・ホールにも多様な作品がある。
1枚目、大ヒットしたCTIでの「アランフェス協奏曲」
2枚目、ビル・エヴァンズとのデュオ”Undercurrent”
3枚目、Paul Desmond  との共演シリ-ズも素晴らしい。これは〈Easy
Living〉

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Wes Montgomery

ウエスのギター音を聞いてジャズギターが好きになった方も多いはず。ギター
奏法の革新者であり、大衆化の立役者。

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Barney Kessel

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Joe Pass

ジョー・パスは〈Virtuoso〉のようなスーパー・テクニックを見せるものよ
り、この2点のような抑えた語り口のほうが好きだ。

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           ↑〈One For My Baby〉

 ◎Jimmy Raney

ジミー・レイニーはギターの本来の音を最もキレイに聞かせてくれる。
2枚目のVisits Paris のジャケットは所有欲をかきたてる。

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〈There Will Never Be Another You〉
  Album:Visits Paris Vol.1

Jimmy Raney (g), Sonny Clark (p), Red Mitchell (b), Bobby White (ds)
recorded Feb. 6, 1954 Paris

John Pizzarelli

ピザレリは歌うイメージが強いが、ギタリストとしても凄腕。

 

↑ギターとユニゾンでスキャットするのも得意技のひとつ。

 

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Pat Martino (パット・マルティーノ)

を忘れているやろ!という声が聞こえましたので、慌てて追加します。そうです。こんなすごい現存するギタリストを忘れてはいけません。

まず、アルバム〈EL HOMBRE〉1967年 から〈Just Friends〉

オルガンは女性オルガニストTrudy Pitts です。

●マルティーノ、次は鬼才と呼ばれ出した’74年のアルバム
 〈Consciousness〉から、コルトレーンの〈Impressions〉

Pat Martino – guitar,Eddie Green – electric piano,
Tyrone Brown – electric bass,Sherman Ferguson – drums, percussion

●マルティーノ3連発!曲はまた〈Blue Bossa〉

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まとめ

いやー、ギターはやはり脱線しちゃいました。そのくせグラント・グリーンとか外しているし・・・。

ジャズギターに限って、バレル、ホール、ケッセル、ウェス、グラント・グリーンあたりでまとめてしまうことも可能でしたが、、、それでは面白くないですものね。

そもそもジャンゴ・ラインハルトという存在がジャズとしては異端ですから。

ボサノバとジャズの出会いもそうですが、ジャズは周辺のさまざまな音楽を取り込みながら、歩んできたわけですから。

ギターというポピュラーな楽器はその辺の関わり合いを象徴するような楽器だと思います。

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