JAZZという音楽の魅力を中心に

ゲイリー・ピーコックというベーシストの真実

 
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団塊世代ど真ん中です。 定年退職してからアルト・サックスを始めました。 プロのジャズサックス奏者に習っています。 (高校時代にブラスバンドでしたけど当時は自分の楽器を持っていませんでしたので、それっきりになりました) 主にジャズについて自由に書いています。 独断偏見お許しください。

キャッチ画像出典:Wikipedia

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ゲイリー・ピーコック (Gary Peacock、1935年5月12日 – )

と言えば、キース・ジャレットのスタンダード・トリオのベーシスト

として名前を知られていると思います。

しかし、筆者がその名前を初めて聞いたのは、どちらかと言えば前衛ジャズ(フリージャズ)系のプレイヤーとの共演でした。(ドン・チェリーやアルバート・アイラー)

その後も上記スタンダード・トリオを含め、ユニークな活動をしているベーシストです。

出典:https://www.ecmrecords.com/artists/1435045711/a-hrefartists-1435045711-gary-peacockgary-peacock-a

写真で見るその風貌もカッコいいというか、ハードボイルドというか、普通のベーシストではないという雰囲気を漂わせています。

その共演者一覧を見ても、フツーではありません。

ベースの基本的な判断として、リズム感、音程、音(締まった音、ボワーンとしてない、出来れば大きな音)などがあるのですが、ピーコックのベースプレイについてはそれだけで語れない気がします。そこから先のサムシングについて私は書く力はありません。

*ピーコックの参加アルバムの多くがドイツECMレーベルから出ていて、そのためにYouTubeではアップできないことをあらかじめお断りします。

Spiritual Unity / Albert Ayler

まず最初に触れたアルバート・アイラーの傑作〈Spiritual Unity〉
での演奏を聴きたいと思います。
アルバート・アイラー:テナーサックス
ゲイリー・ピーコック:ベース
サニー・マレイ:ドラムス 
1964年録音


アイラーについては記事を書いていますので、よかったらそちらを御覧ください。
まだ20代だったピーコックのベースも良く捉えられています。 このようなベーシストととしてまず記憶に残った人なのです。 若干モヤモヤ感もあるようですが、トリオの雰囲気にはよく似合った演奏だと思います。

Spring  / Anthony Williams

次にドラマー、アンソニー・ウィリアムズのアルバム「スプリング」(1965年)です。

Wayne Shorter(ts)
 Sam Rivers(ts)
 Herbie Hancock(p)
 Gary Peacock(b)
Tony Williams(ds)

とりあえずこのアルバムのベースがピーコックだったということで納得してください。
(他のメンバーが凄いのでピーコックとハンコックは余り目立たない曲かもしれません。天才アンソニー・ウィリアムズはこの時まだ19歳でした)

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Trio 64 Bill Evans

で、その前の年にはビル・エヴァンズのトリオでベース弾いてます。
このアルバムはいまいち人気ないかもしれません。(Trio65のほうが人気あるかも)

曲は〈Dancing In The Dark〉

Bill Evans (piano)
Gary Peacock (bass)
Paul Motian (drums)

Voices

日本に住んだこともあるピーコック、日本人ジャズメンとの演奏も残されています。

Gary Peacock (bass)
菊地雅章 (piano,ele.p)
富樫雅彦 (perc)
村上寛 (drums)
1971年録音

●ピーコックのリーダー・アルバムとして’71年当時までで最高の出来映えのアルバムだったと思います。太い音での素早い動きのベース演奏が見事に捉えられています。
日本が誇るピアニスト菊地雅章もピーコックが共演したピアニストの中の誰にも劣らない演奏です。

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Tales Of Another

このアルバムは1977年のECM盤です。

メンバーはゲイリー・ピーコック(bass)、キース・ジャレット(piano)、ジャック・デジョネット(drums)です。

つまりキースのスタンダードトリオと同じです。

しかし、これはピーコックのアルバムで、スタンダードトリオ発足(1983年)より大分前の作品です。

曲も全てピーコックのオリジナル。

しかしキースの素晴らしい演奏が聴けます。スタンダードトリオの原点と言って間違いありません。
キース、盛大に唸っています。キースの唸り声を嫌う人も多いようですが私は全然気になりません。私はそれも音楽の一部と思って聴くことができます。

ゲイリー・ピーコックに注目して聴けば、LPレコードB面を占めていた「トリロジー Ⅰ Ⅱ Ⅲ」 の組曲が圧倒的に素晴らしいのです。

 

キース・ジャレットのスタンダード・トリオ

この辺でキース・ジャレット・トリオの動画を観ましょう。
1983年以降一貫してキース~ピーコック~ディジョネットの3人で続いている稀有のトリオです。

この動画にはキャプションが無いので何時、何処でのものか分からないのですが、演奏、動画が余りにも素晴らしいのでアップします。
1時間45分に及ぶ長尺(2部構成)ですが、1曲目から素晴らしいのです。
見た感じでは’90年台初頭でしょうか?
日本の可能性も大だと思われます。(拍手が日本ぽい)
映像、音録りは明らかにプロの仕事です。
1曲目からピーコックのベース・ソロも聴くことが出来ます。

●このコンサートを実際に聴いたというM氏より情報がありました。
1985年2月15日厚生年金会館 とのことです!
情報ありがとうございました。

 

いつもはCDで音だけで聴いている訳ですが、こうして動画で見ると3人の芸術的な動きに別の感動を覚えます。

Truck List(これが正しいのかまだ確認は出来ていません)
1. I Wish I Knew
2. If I Should Lose You
3. Late Lament
4. Rider
5. It’s Easy to Remember
6. So Tender
7. Prism
8. Stella by Starlight
9. God Bless the Child
10. Delaunay’s Dilemma

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ポール・ブレイとのデュオ

ピアニスト、ポール・ブレイとは早い時期から共演していて何枚かのデュオアルバムを残しています。
ポール・ブレイもユニークなピアニストですが、ピーコックとは、特にその耽美的な面で共通した資質を持っているように感じます。
1992年のアルバム〈Mindset〉 からタイトル曲を聴きたいと思います。

 

マーク・コップランドとの共演

近年はピアニストMarc Copland(マーク・コップランド)との録音が多いようです。
これは最新盤で、2016年録音のECM盤 。
Peacock(ベース)、 Marc Copland(ピアノ)、Joey Baron(ドラムス)というトリオです。 相変わらず購買意欲をそそるジャケットです。

 
 

購買意欲をそそるECMのジャケットと言えばこれなんかもそうですね。

Michel plays Petrucciani

最後に1987年に録音されたミシェル・ペトルチアーニのアルバムから〈Sahara〉という曲を聴きます。ペトルチアーニが作った美しい曲です。
ペトルチアーニ(ピアノ)、ピーコック(ベース)、ロイ・ヘインズ(ドラムス)のトリオです。
このアルバム、半分が上記のトリオで残りの半分は、ペトルチアーニ(ピアノ)、エディ・ゴメス(ベース)、アル・フォスター(ドラムス)というものです。

まとめ

少し不思議なベーシスト、ゲイリー・ピーコックが参加したアルバム、動画を聴いてその魅力に迫ってみました。

ピーコックが共演したピアニストを列記するだけで、その音楽的傾向が少し分かるようです。
キース・ジャレット、ビル・エヴァンズ、チック・コリア、菊地雅章、スティーブ・キューン、ミシェル・ペトルチアーニ、ポール・ブレイ、マーク・コップランド。

もう少しベース奏法について書けたらよかったのですが・・・無理でした。
レイ・ブラウンよりはスコット・ラファロ型の「掻きむしり型」ベーシストかと思いますが、それだけとも言えないところが、ピーコックの魅力だと思います。

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