JAZZという音楽の魅力を中心に

フランスのジャズ・ピアニストでは誰がお好き?6人の演奏を聴いてみます

 
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団塊世代ど真ん中です。 定年退職してからアルト・サックスを始めました。 プロのジャズサックス奏者に習っています。 (高校時代にブラスバンドでしたけど当時は自分の楽器を持っていませんでしたので、それっきりになりました) 主にジャズについて自由に書いています。 独断偏見お許しください。

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フランスのジャズピアニストの特集です。

皆さんはフランスのジャズピアニストと聞いて誰を思い浮かべますか?

ちなみに「フランス人 ジャズピアニスト」と検索すると

Wikipediaでは次の5人の名前があがっていました。

*ジョルジュ・アルヴァニタス

*ミシェル・サルダビー

*マーシャル・ソラール

*ミシェル・ペトルチアーニ

*ミシェル・ルグラン

この5人の人選には異存はありませんが、

筆者は余り詳しくないアルヴァニタスを省いて、

*ジャック・ルーシェ

*アンドレ・プレヴィン

を加えたいと思います。

(個人的思い入れです)

それでは一人づつスポットします。

この6人ほぼ同世代(’20年代、’30年代生まれ)の人が揃いました。

ジャック・ルーシェ

 

出典:Wikipedia

 

Jacques Loussier( 1934年10月26日 – 2019年3月5日) (84歳没)

筆者がフランスのジャズピアニストとして意識した最初の人です。

何といっても「バッハをジャズ」でやるというアプローチに当時は強烈な印象を持ちました。

今ではクラシックのジャズ化と言っても珍しくはないでしょうが、

1959年に「プレイ・バッハ」Play Bach という言葉は新鮮だったのです。「プレイ・バッハ・トリオ」という呼び方もあったと思います。ベースとドラムスのトリオで演奏されています。

長くこのコンセプトのトリオを続け、バッハ以外のクラシック(ヴィヴァルディ「四季」など)にも手を拡げたのですが、さすがに後年(’80年代~’90年代)は飽きられた感があったようです。

ジャック・ルーシェは筆者がバッハの最高の名作と信じてやまない「G線上のアリア」を新旧2つの演奏で聴きたいのですが、

1959年初演のものはフルアルバムしかアップされていないので、1966年の演奏をアップします。

G線上のアリア 1966

 

G線上のアリア 新しい動画

次は新しい動画です。

何年に何処でというキャプションがないのですが、動画の状態からかなり後年のものと思われます。

*新旧聴いてみて、勿論変化はありますが、基本的なところは同じですね。

こちらが初演時のPlay Bachです。

こちらは1996年盤

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ミシェル・ルグラン

 

出典:Wikipedia

 

 Michel Legrand( 1932年2月24日 – 2019年1月26日)

昨年(ちょうど1年前)に86歳で亡くなっています。

知名度ではこの人が一番かも知れません。

もともとクラシックのピアニストですし、何しろ映画音楽の作曲で有名ですから。

●ルグランが作った映画音楽は例えば

シェルブールの雨傘 I Will Wait For You

風のささやき  The Windmills of Your Mind

おもいでの夏  Summer of ’42

などが特に有名です。

このうち「シェルブール~」については以前記事を書いています。

ミシェル・ルグランの名曲:I Will Wait For Youを6つのJAZZバージョンで聴く ⇒

●そしてジャズの曲もたくさんいい曲を書いていて、多くのジャズメンに演奏されています。

例えば以下の曲

・I Will Say Goodbye
・You Must Believe In Spring
・Watch What Happens

●そしてジャズ・ピアニストとしても一流というとんでもない才人です。

シェリーズ・マンホールでのライブアルバム

ここでは1968年にハリウッドのShelly’s Manne-Holeでライブ録音されたアルバムから1曲聴きます。

曲は〈Los Gatos〉 ベースはレイ・ブラウン、ドラムスはシェリー・マン

 

ジャズピアニストとしても、一流だったことが分かっていただけたかと思います。

風のささやき

先ほど触れた「風のささやき」The Windmills of Your Mind をアルトサックスのフィル・ウッズと共演したアルバムから聴きましょう。

このアルバム他についても記事を書いていました。

聴きやすくて楽しいジャズ:Phil Woods Plays Michel Legrand ⇒

●ルグランという人がいかに音楽界に貢献したかはかり知れません。

ミシェル・ペトルチアーニ

ジャズファンにとってはペトルチアーニが一番記憶に残るピアニストだったかもしれません。

出典:http://amass.jp/50219/

 

Michel Petrucciani( 1962年12月28日 – 1999年1月6日)36歳没

先天性の病のため20世紀の終わりに36歳の若さで早世しました。

体も健常ではなかったのですが、数多くの名演を残しています。

その人生は映画にもなりました。(「情熱のピアニズム」)

エスターテ Estate

まず一番好きな曲ESTATE(夏)を聴いてください。

 

美しい曲の美しい演奏です。

コンサート動画・1997

動画でそのピアノを弾く姿を見て頂きたいので1997年ミュンヘンでのコンサートをアップします。
1時間20分ありますので、適宜調整お願いします。(いい曲を弾いています)

● Tracklist: – Announcement – Training – Colors – My Funny Valentine – Body And Soul – Little Peace In C For U – Cantabile – Nardis – Autumn Leaves – So What

このコンサート映像を選んだ理由は選曲に加えて、ベース:ミロスラフ・ヴィトウス、ドラムス:スティーヴ・ガッドというトリオであることです。

ペトルチアーニについても記事を書いています。

亡くなったフランスのピアニスト、ミシェル・ペトルチアーニの名演を聴く

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アンドレ・プレヴィン

アンドレ・プレヴィンも忘れられないピアニストです。

出典:https://www.sonymusic.co.jp/artist/andreprevin/profile/

 

ところが、どうやらお詫びしないといけないようです。

私はプレヴィンはフランス人と思い込んでいたのですが、いまWikipediaを見ると、なんとベルリン生まれ、出生名は Andreas Ludwig Priwin だそうです。ルドウィッヒ、というこは・・・

アンドレと名乗ったドイツ人・・・まぁ、エトランゼだったようです。

しかしもう後へは引けません。だって本人がアンドレと名乗っていたのですから。(まあ、とにかくユダヤ人ですね)

プレヴィンもクラシックのピアノ、指揮からジャズピアノまでこなした才人です。

出生名は上に書きましたが、普通はAndré George Previn と名乗っています。

1929年4月6日 – 2019年2月28日、89歳没、ミシェル・ルグランと同時期に亡くなっていますね)

アメリカでの活躍が目立ちます。

大ヒットアルバム〈My Fair Lady〉を紹介します。
アルバムから「君住む街かど」On the Street Where You Live

アルバムはシェリー・マン名義ですね。しかしかっこいいピアノです。

久しぶりに聴いて懐かしいです。

どうもフランス人ではないようなので1曲にとどめます。
クラシック界での作曲、指揮、ピアノの活躍もジャズ以上に多いようです。

マーシャル・ソラール

 

出典:Wikipedia

 

Martial Solal(1927年8月23日 -)92歳存命

’50年代末から’60年代にかけて、フランス(ヨーロッパ)最高のジャズピアニスト、ヨーロッパ最初のバップ・ピアニストと呼ばれました。

話は少し飛びますが、’60年代後半にヨーロッパに渡ったフィル・ウッズ・(アルトサックス)がアート・ファーマー(トランペット)と吹き込んだ〈What Happens?〉というアルバムがあります。
*タイトルはミシェル・ルグランの曲〈Watch What Happens〉のことです。

これに付き合ったのが当時フランス最強のリズム隊でした。
即ち マーシャル・ソラール(ピアノ)
   アンリ・テキュシェ(ベース)
   ダニエル・ユメール(ドラムス) です。

そしてこの後すぐウッズは「ヨーロピアン・リズム・マシーン」ERMというバンドを結成しヨーロッパを興奮の坩堝と化すことになります。

ERMのピアノはジュルジュ・グランツでした。ベース、ドラムは上のメンバーです。

ここからは私の想像ですがウッズはERMのピアノをマーシャル・ソラールにしたいと考えていたのではないか?と思うのです。その証拠が上記〈What Happens?〉です。売れっ子で多忙だったソラールの代わりがグランツだったのではないか、というのが私の想像です。

ともあれ、ソラールの当時のピアノを聴きましょう。
その後も長く活躍したので新しい動画ばかりなのですが、古い映像が一つありました。

曲は〈On Green Dolphin Street〉

 

バッパーですねぇ。

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ミシェル・サルダビー

フランス・西インド諸島マルティニーク生まれ。

Michel Sardaby(1935年9月4日 – )84歳存命

外見は黒人ですね。

ナイトキャップ

日本ではおそらくこのアルバムで有名になったと思います。

このアルバムから1曲 〈I’m Free Again〉←サルダビーの作曲です。

ベースはパーシー・ヒース。ドラムスはコニー・ケイ。そうMJQのベース&ドラムスです。

サルダビーは基本はバップピアニストですがこのような抒情的な演奏も得意とするピアニストです。

ブルー・サンセット

上記「ナイトキャップ」より前の録音です。目ざとい方はこちらでサルダビー(当時はサーダビーと呼んでいたと思います)に注目されたかもしれません。

表題曲を聴きます。

サルダビーの曲はマルティニーク的(?)な一味違う哀愁に溢れた曲が多いですね。

ナイト・ブロッサム

「ナイトキャップ」から20年後の1990年に日本のDIWから出したアルバム〈Night Blossom〉も好きなアルバムです。

このアルバムの1曲目に収められている〈MADRGADA〉というサルダビーの自作曲を聴きます。

 

ジェイ・レオンハート(ベース)、アルバート・ヒース(ドラムス)。

このアルバムからもう1曲〈For All We Know〉を最後に聴いて終わりにしたいと思います。

まとめ

いかがだったでしょうか。

一人間違いましたが^^6人のピアニストをスポットしました。

フランスという国はヨーロッパで最もジャズという音楽を愛した国だと思います。

アメリカ・ジャズメンの Live In Paris というアルバムがいかに多いことか!

 

★最後まで読んで頂いてありがとうございます。
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