エレクトリック・マイルスを聴け!ベスト5を選ぶ・「ジャズの帝王と呼ばれた男」の音楽完結編

      2017/03/21

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マイルス・デイヴィスについての記事の最後として

1968年以降のエレクトリック(電化)期のマイルスを聴きます!!

と、赤大文字にしました^^

■ちょうど、マイルスの映画〈Miles Ahead〉「マイルス・ディヴィスー空白の5年間」も上映されているようですので、いいタイミングになりました。

⇒ http://www.miles-ahead.jp/

マイルスについては過去に4記事を書いていましたが、このエレクトリック期が残っていたのです。(私にとっては最も書きにくい時期でした)

エレクトリック期から〈ベスト5〉を選びました。
その発表をする前に・・・

まず、1曲聴きましょう

 

●正直に書きますが、ジャズという音楽が好きな者として、電化してロックリズムになったマイルスは「もうジャズではない」と長い間拒絶していました。

しかし、中山康樹氏の「マイルスを聴け!」を読み込むことで徐々に、そのアレルギーが無くなっていきました。

今はJAZZでは無いけど、カッコいい音楽(と簡単に言っておきます)と思っています。

と言ってもかっての私のように、受け入れられないままのジャズ・ファンの方もいらっしゃるでしょうから、

まず騙されたと思って1曲(の初めの2分間だけでも良いですから)聴いて下さい。

これをカッコいいと思わなかったら・・・そこで読むのを止めてもらって構いません。

●アルバムは〈A Tribute To Jack Johnson〉です。

右SP:コブハムのドラム

中央:マイケル・ヘンダーソンのエレベ!

左SP:ジョン・マクラフリンのエレキギター!

聴いて下さい。

 

personnel

Miles Davis-tp
Steve Grossman-ss
John McLaughlin-el.g
Herbie Hancock-key
Chick Corea-el.p
Michael Henderson-el.b
Billy Cobham-ds

recorded in 1970/2/18

なおこのアルバムは2曲収録で、
1.Right Off     26:53
2.Yesternow   25:34

2曲目は Benny Maupin-b.cl, Sonny Sharrock-el.g , Dave Holland-el.b, Jack DeJohnnette-ds  となります。

ホランドとディジョネットの2曲目のほうがカッコいいと思う方も多いでしょう。

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私の所有CD,LP

ベスト5を選ぶにあたって私が聴いたCDを書きますね。

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前掲の中山康樹「マイルスを聴け!」Ver.7では473枚のアルバムが収録されています。

このうち約350枚はエレクトリック期のものです。

その大部分はブートレグCDです。

私はブートレグは1枚も持っていません。

全て正規盤です。350枚に対して私が聴いたものはごくわずかな数です。

エレクトリック・マイルスを熱心に聴いてある方から見ると、全く物足りないものかもしれません。

それでもマイルスの足跡はほぼ辿れると信じます。

私の所持するエレクトリック・マイルス盤です。(赤色はベスト5に入れたアルバムです)

1.Filles De Kilimanjaro (1968)

2.In A Silent Way (1969)

3.Bitches Brew (1969)

4.Bitches Brew Live (1970)

5.A Tribute To Jack Johnson (1970)

6.Big Fun (1969,70,72)

7.On The Corner (1972)

8.Get Up With It (1970,72,73,74)

9.Pangaea (1975)

10.The Man With A Horn (1981)

11.We Want Miles (1981)

12.Decoy (1983)

13.You’re Under Arrest (1984,85)

14.Tutu (1986)

15.Siesta (1987)

16.The Hot Spot (1990)

17.Doo-Bop (1991)

*At Fillmore,Black Beauty, Live-Evil が無い!とか言わないでくださいね。

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エレクトリック・マイルス ベスト5

さて、やっと発表です!

1位 Get Up With It

●録音年が複数になっていることから分かるように、オムニバス的編集アルバムなのですが、通して聴いて全く違和感がない。
テオ・マセロのプロデュース、編集の能力がいかに貢献していたかが分かります。

●1曲目に置かれた〈He Loved Him Madly〉は同年(1974年)に死去したデューク・エリントンを追悼した曲なのですが、この一種異様な雰囲気はジャズとかのジャンルを超えて素晴らしい音楽です。
マイルスはほとんどペットを吹いていないのに確かにマイルスの音楽になっています。見事なレクイエム曲です。

●他の曲も聴きどころ満載です。
マイルスの音楽はジャズではなくなったかも知れませんが、最後までブラック・ミュージックであったことも分かります。

私が、そのようなはっきりブラックミュージックと分かる演奏をするマイルスが好きということもあります。

●出だしのコーネル・デュプリーのギターと、ハーモニカが印象的な〈Red China Blues〉を聴いてみましょう。

45秒あたりからのギターみたいな音は、マイルスのワウワウ・トランペットです。(トランペットでこの切れ味はさすがマイルスです!)

 

2位 Bitches Brew

●マイルスが考えていた「新しい自分の音楽」をこの時点で一旦集大成したアルバムのように感じます。 2枚組のマイルス叙事詩。

●「ブラックミュージックをやるマイルスが好き」と書きましたが、そういう耳で聞くと、2枚目の5曲がたまりません!

Spanish Key
John McLaughlin
Miles Runs The Voodoo Down
Sanctuary
Feio

どの曲もFunkでかっこいい曲ばかりです。(音源リンクはやめておきます)

●しかしこのアルバムの、イラストのジャケットは妙な先入観を与えそうで余り感心できません。 
全体にイラストを使ったマイルスのアルバムはセンスが良くないと思います。上の「私の所持アルバム」でも6.7.などかなりひどいものです。
マイルスは納得していたのでしょうか? アルバムデザインで大分損をしているように思います。

これならSANTANAのアルバム・デザインのほうがよほどマシです。

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3位 You’re Under Arrested

これはもうポップな聴き易いアルバムです。

マイケルジャクソンの「ヒューマンネイチャー」もシンディ・ローパーの「タイム・アフター・タイム」もはいってますし。

ジョン・スコフィールド(el.g),ダリル・ジョーンズ(el.b),アル・フォスターやヴィンス・ウィルバーン(drums) ,ボブ・バーグ(ソプラノ&テナーサックス)がポップ・ミュージックをやるとこうなるのだ!というような音楽をやっています。

●ここではやはりその後もたびたび演奏されることになった〈Time After Time〉を聴きましょう。

 

4位 In A Silent Way

マイルスのバンドのエレクトリック化が初めて完成した作品。

私がイイと思った最初のエレクトリック・マイルスアルバムです。

ジョン・マクラフリンのギター、ハンコック、コリアのエレピにザヴィヌルのオルガンでの3キーボード。デイヴ・ホランドのエレキ・ベース。
ショーター(ソプラノサックス)とハンコック、トニー・ウィリアムス(ドラムス)が居残り組。

凄いメンバーです。このメンバーで電化音楽をやるとこうなるのだ!
というマイルスの声明のように聴こえます。

 

5位 A Tribute To Jack Johnson

このアルバムは冒頭で紹介しましたので、省略します。

繰り返しになりますが、25~26分の2曲しか入ってないのですが、異なるメンバーで演奏される2曲がどちらもカッコ良くて、しびれます。

そして、このころのジョン・マクラフリンは最高だったと思います。
これを聴くと、マハヴィシュヌ・オーケストラなどはちょっと…遠慮したいです。

まとめ

●6位を選ぶなら〈TUTU〉にします。^^

それと5年間の休止からカムバックした時の〈The Man With A Horn〉 とかも入れたかったです。

●以上エレクトリック・マイルスでした。

私が所有するたった17枚からの選択ですので、ご不満の「マイルス者」もいらっしゃることでしょう。

ベスト5は全てライブではなくスタジオ録音物になりました。

やはりアルバムの統一感、完成度でそうなったと思います。

と言ってもライブが嫌いな訳ではありません。その白熱、臨場感、聴衆の拍手や歓声を聴くことも大好きです。

アコースティック時代であれば、ライブのアルバム〈Four& More〉や〈At The Blackhawk〉を選んだに違いありません♪

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Miles Dewey Davis Ⅲ
(マイルス・デューイ・デイビス3世)

1926年5月26日ー1991年9月28日(65歳没)

ーーーーー最後まで読んで下さって大変ありがとうございます。

      ———————————-See You Again!

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過去のマイルス記事は以下のようになってますので、良かったらご覧ください。

⇒ Kind Blue /Miles Davis

⇒ マイルス・デイビス 初期代表作

⇒ マイルス・デイビス・クインテットの黄金期

⇒ モードジャズからエレクトリックへの移行期

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