超ジャズ入門:ジャズ初心者に敢えてお勧めする2枚・コルトレーンの「至上の愛」とコートニー・パインの「Modern Day Jazz Stories」

      2017/10/29

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ジャズ入門と言えば

私も、また他の方も「初めから余り激しい演奏を勧めても良くないだろう」

という配慮をして、初めは聴きやすい、耳に優しい音楽を勧める傾向があったと思います。

しかし、と私は思いました。

一種のショック療法のようなことも効果的ではないだろうかと。

最初から強力無比なアルバムを聴いてもらって、そのパワーに圧倒してもらうという考えです。

で、コルトレーンです。

コルトレーンの黄金のカルテットです。

ジョン・コルトレーン(テナーサックス)、マッコイ・タイナー(ピアノ)、ジミー・ギャリソン(ベース)、エルヴィン・ジョーンズ(ドラムス)の4重奏団です。

そしてアルバムは「至上の愛」A Love Supreme です。

そしてそれに対比してお勧めするもう1枚がコートニー・パインの〈Modern Day Jazz Stories〉です。

「至上の愛」ジョン・コルトレーン・カルテット

コルトレーンのアルバムの中でも最も有名なアルバムでしょう。(1964年12月9日録音)

セールスの面でも世界的に一番売れているコルトレーンの作品です。

 

ちなみに日本で一番売れたコルトレーンのアルバムは
「バラード」だそうです。
もちろん「バラード」もいいアルバムです。
こちらのほうが遥かに聴きやすいでしょう。
しかし今日お勧めするのはこれではないのです。
 

「至上の愛」は日本ではいまだに賛否両論です。

けなす人の言い方は、寺島靖国氏に代表させると「笑ってしまう。気の毒だなあと思う。ちょっと変だな、と思うのが普通の神経」となります。
とてもジャズ評論家とは思えない言い方です。

この作品「至上の愛」は組曲の形を取っています。

1. パート1:承認 Acknowledgement
2. パート2:決意   Resolution
3. パート3:追求   Pursuance
4. パート4:賛美   Psalm
 
この4パート、計33分で1つの曲になっているのです。
 
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パート1はこの曲のテーマ・メロディから始まり、そのメロディは魅力的です。
それは後にさまざまなプレイヤーがこのメロディを「引用」していることからも分かります。
私が最も印象に残る「引用」はローランド・カークが名盤〈Volunteered Slavery〉の中で、
バート・バカラックの曲〈I Say A Little Prayer〉を演奏したものです。
途中から〈A Love Supreme〉に変わるところがゾクゾクしました。 
 
イケナイのはパート1の最後でみんなで「ア・ラブ・サプリーム」と繰り返し合唱するところです。
これが「まるでお経のようだ」と日本では、散々けなされることになりました。
寺島氏が「笑ってしまう」というのもこの部分のせいが大きいのかと思います。
私もこの合唱(?)は無かったほうがいいと思います。
 
しかーし、ジョン・コルトレーン・カルテットの演奏は見事なものだし、上に書いたように、キャッチーなメロディを持ったいいパートだと思います。
 
そしてパート2ですが、コルトレーンによるメロディ演奏で始まります。
 
ここがこのアルバムで私が最も好きな部分です
 
♪ターーーー、タタラタ、タータタン というメロディはパート1より更に魅力的で、私の頭の中でいつまでも反響しているのです!
 
◎これです ↓ 本当はパート1から通して聴いて頂きたいのですが、紙面の都合上パート2をアップします。

 

絶え間なく、身体の深いところを刺激するような複合パルスを送り続けるエルヴィンのドラム

それに呼応するマッコイのピアノと硬質なトレーンのテナー。
ハードボイルドでかっこいい音楽です。

思っていたより、遥かに聞きやすい音楽ではないか、と思った方も多いのではなないでしょうか?

そしてパート3もまたエルヴィン、マッコイが激しく迫るのを受けながら、コルトレーンはフリーキー・トーン(意識的に、ひしゃげた、崩れたような音を出すこと)を混ぜながら、素晴らしいソロを吹きます。ここでもまたメロディが魅力的です。

パート4はバラード演奏なのですが、一種宗教的な雰囲気を漂わせます。
これがまた賛否両論を呼ぶ原因になっていると思われます。宗教的雰囲気には反発とか(アホらしさ)を感じる人も多いのです。

私はトータルアルバムとして、好きです。

何度も書きますが、結構キャッチーなメロディを持ったポップなアルバムと見ることができます。

間違いなくジョン・コルトレーンの代表作です。

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Modern day jazz stories / コートニー・パイン

さてもう1枚のアルバムは1995年と、コルトレーン盤から30年の年月が経って録音されたものです。

主役はコートニー・パイン。

コートニーは1964年生まれ。
コルトレーンと同じく、テナーサックスとソプラノサックスを吹く奏者です。

イギルス生まれですが祖父母はジャマイカ出身で、その身体にはジャマイカの血が流れています。

 

ですから、カリブ海に吹き抜ける風を感じさせるような、爽やかなアルバムを何枚か出しています。

もともとサックスの音が非常にきれいな人なので、そのようなアルバムはぴったりでした。

こんなアルバムです。

しかし今日、紹介したいのはこちらのアルバムです。

このアルバム、ヒップホップやサンプリングといった新しいテクニックを取り入れたものですが、基本の演奏がジャズとして、素晴らしいのです。

メンバーは、

ジェリ・アレン Geri Allen :piano and Hammond B3 organ (女性です)
チャーネット・モフェット Charnette Moffett :bass
ロニー・バラージュ Ronnie Burrage :drums ,percussion   が中心です。

このアルバムも〈プレリュード〉で始まり、〈アウトロ〉で終わるという構成で、コンセプト・アルバムの体裁を取っています。

ですから本来は通して聴いて頂きたいのですが、そうもいかないので、

〈The Unknown Warrier〉という曲をアップします。

私はこのアルバムを通して聴きながら、コルトレーンのことを思い出していました。

コートニーが真正面からコルトレーンに取り組んだ作品だと感じました。

テクニックの面で言えば、コートニーはコルトレーンを超えていると感じます。

全曲を聴いてもらえば分かるのですが、驚きのテクニック「超絶技巧」を持っています。

そして、このアルバムは前述の共演者の演奏も素晴らしく、まさにジョン・コルトレーン・カルテットを彷彿とさせるものでした。

まとめ

1965年と1995年に作れれた2つのアルバムを対比してコルトレーンとコートニー・パインの音楽を聴いてみました。

*コートニー・パインの演奏の凄さはアップした1曲では、分からないと思います。
CDを通して聴いて下さると分かるはずですが、残念ながらYouTubeにはアップされていません。

ジャズ初心者の方もこんなアルバムでジャズ入門することもアリではないかと企みました。

 

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