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ボサノヴァの第1号「想いあふれて」Chega De Saudadeを色んなバージョンで聴く

 
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団塊世代ど真ん中です。 定年退職してからアルト・サックスを始めました。 プロのジャズサックス奏者に習っています。 (高校時代にブラスバンドでしたけど当時は自分の楽器を持っていませんでしたので、それっきりになりました) 主にジャズについて自由に書いています。 独断偏見お許しください。

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ボサノヴァの第1号と言うと、

イパネマの娘」じゃないの?という人もいるかも知れません。

確かにアルバム〈ゲッツ/ジルベルト〉(1963年)でのアストラッド・ジルベルトの歌声は鮮烈なデビューでした。

 

しかしそれより前、1958年にジョアン・ジルベルトにより歌われた、
アントニオ・カルロス・ジョビンの曲〈Chega de saudade〉(シェガ・ヂ・サウダージ)「想いあふれて」こそがボサノヴァの第1号でしょう。

いずれにしろ主役は次の3人です。

(曲)アントニオ・カルロス・ジョビン 1927年1月25日 – 1994年12月8日
(詩)ヴィニシウス・ジ・モライス   1913年10月19日 – 1980年7月9日
(歌)ジョアン・ジルベルト      1931年6月10日 – 

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ジョアン・ジルベルト

 

まず、最初はその1958年7月10日録音のジョアン・ジルベルトの歌唱を聴くべきですね。

このたった2分の歌が BOSSA NOVA ボッサ・ノヴァ の始まりだったのです。

フルートで始まり、この(当時としては複雑な)リズム、間違いなくボサノヴァですね。

今わたしたちがよく知っているジョアン・ジルベルトの声です。
しかし当時20代後半のジョアンの声はさすがに若々しいことに新鮮な感動も覚えるのですが、それだけでなく既に完璧と言っていいくらい完成された歌唱に驚きます。
洗練されています!。
フェイド・アウトするのが少し残念な気がしますが、オリジナルがこうなっています。

*少し細かいことを付け加えると、音程です。ジョアンの歌声はクオーター・フラット(半音の半音♭)すると言われています。その微妙な音程の揺らぎがこの最初の録音からあったことが分かります。ボサノヴァは勿論リズムですが、この音程の揺らぎもボッサの雰囲気には重要です。(誰にも出来ることではありませんが)

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サウダージって?

ラテンの音楽を聴いていると、「サウダージ」という言葉が良く出てきます。

でも、その意味は?

Chega de saudade をGoogle翻訳のポルトガル語で入れてみました。

うーん、釈然としません。

文献をあたることにします。この本です。

この本のP68に「サウダージ」の説明がありました。

ブラジル音楽を聴く上でぜひ理解しておきたい感情。
日本では「郷愁」と約されることが多い。確かにポルトガルのポルトガル語では、サウダーデと発音し、懐かしさややるせない想いをさす言葉であるが、ブラジルではサウダージと発音するのが一般的で、もっと切実な思慕感情をさし、この感情には必ず涙がともなう。
(中略)
それが現代では、何らかの理由で離ればなれになっている夫婦、愛人、恋人への切々たる想いにもサウダージが転用され、歌にもひんぱんに登場する。
またサンバやサンバ・カンサゥンの底流にあるやるせない感情もまたサウダージであり、いわばブラジル音楽を理解する上できわめて重要な情感である。

だいたい分かりました。郷愁、懐かしさ、憧憬、切実な想い、哀しみなどを複合した微妙な感情を指す言葉のようです。

「想いあふれて」という邦題はか・な・り 的確なようですね。

その他のバージョン

*ジョアン・ジルベルトの歌を聴きましたので、この後は自由にこの歌を聴くことにします。
なお、アメリカではこの曲に〈No More Blues〉というタイトルを付けています。

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イリアーヌ・イリアス

ブラジルのジャズ・ピアニスト、イリアーヌ・イリアスの歌とピアノを聴きます。

イリアーヌ(イリアーヌ・アライアス表記も多い)は、前の旦那さんがランディ・ブレッカーで現在の夫がベーシストのマーク・ジョンソンだそうです。

イリアーヌは歌もピアノも、うまくてかっこいいですね。人気あるはずです。
いつものように裸足でペダルを踏んでいました。

カエターノ・ヴェローゾ

ブラジルはもちろん、ラテン圏で絶大な人気を誇るカエターノのライブ動画です。

*私はラテン音楽には詳しくないのですが、カエターノのうまさは分かります。(私が好きでカエターノのベストと思うのは次のアルバムです)

他にチャンスも無いと思いますのでこのアルバムから1曲〈Pecado〉をアップします。

 

ジョアン・ジルベルトとカエターノ・ヴェローゾ

そのカエターノがジョアン・ジルベルトと共演する動画があります。

*この辺についてはラテン音楽に詳しい方がいらっしゃるでしょうから、私はヘタなコメントは避けることにします^^。

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ミルトン・ナシメント&ジョビン・トリオ

同じくブラジルの国民的スター、ミルトン・ナシメントとジョビン・トリオの共演で聴きます。
ジョビン・トリオはダニエル(ピアニスト:カルロスジョビンの孫)、パウロ(ギター:カルロスジョビンの息子)の親子&パウロ・ブラーガによるトリオです。

アルバムはこちらです。

■このあとはジャズのプレイヤーによる演奏3連発で終わりにしたいと思います。

ディジー・ガレスピー(tp)

*パーカーと共にバップの成立に貢献したガレスピーですが、早くからラテン音楽をジャズに取り込んだ人でもありました。(*本当はジャズとラテン音楽の関係はそんな単純なものでは無いと思いますが)

この音源はどういうモノかよく分かりません。
キャプションには
Recorded live at ‘Festival Mondial du Jazz Antibes’ in Juan-les-Pins, France: July 24, 1962 
とあります。(南仏アンチーブでの1962年のジャズ・フェスの記録)

しかし演奏の内容はなかなかステキなものだと思います。

チック・コリア(piano) & ゲイリー・バートン(vib

Chega de Saudade (Burghausen 2011)

チックコリアとゲイリーバートンのデュオによる現代のサウダージでした。

渡辺貞夫

最後です。渡辺貞夫の2000年、BUNKAMURAオーチャードホールにおける演奏です。

Cesar Camargo Mariano (piano),   Romero Lubambo (guitar) , David Finck (bass),
Paulo Braga (drums), Mauro Fosco (pec)

まとめ

シェガ・ヂ・サウダージ 特集でした。

何と言っても最初のジョアン・ジルベルトが!!!でした。

作曲者アントニオ・カルロス・ジョビンの演奏も聴くべきだったかも知れませんが、そこは筆者の好みで避けることになりました。

最後まで付き合って下さってありがとうございます

 

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