「BLUE GIANT10」と「BLUE GIANT SUPREME1」読みました!大の新たな旅立ち

      2017/06/10

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BLUE GIANT 第10巻

BLUE GIANT SUPREME 1

の2冊が3月半ばに同時発売されました。

前巻の9巻が9月だったので、半年ぶりです。

BLUE GIANT 第10巻

まず、雪祈(ゆきのり)の代役でのSo Blue 初出演が描かれていました。

アメリカのグループ、フレッド・シルバー・カルテット(Fred Silver Quartet-as,p,b,ds) のピアノ代役でした。

このバンド、どんなバンドなのか音が出ないので分かりませんが、何となくケニー・ギャレット(as)を思い出しました。

その雪祈のピアノソロに So Blue の平はブルッと身震いします。

3日公演だったようです。

打ち上げの席でフレッドから「雪祈のトリオはいつソーブルーで演るんだい?」と聞かれた平は「ASAP」と答えます。 =As Soon As Possible 

そうして、ついに大、雪祈、玉田のトリオJASSのSo Blue出演が決まるのだが、雪祈がバイト中の事故で大怪我を負い出演不能となる。

しかし、大と玉田は雪祈抜きのサックスとドラムのデュオでの出演を強行する・・・果たしてその結果は?

★★★★★★★★★★★★

筆者はこのジャズ漫画について、1巻~9巻まで既にこのブログで書いているのですが、一貫して「漫画そのものの内容やキャラクター設定を云々するのではなく、その音楽について、解説するないしは感想を述べる」という姿勢で書いてきました。

初めて書いた記事はこちらでした。
ジャズ漫画[BLUE GIANT]主人公・大の楽器テナーサックス、練習方法など徹底解説

◎しかし、今回は、漫画そのものに対する感想も書きたいと思います。

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登場人物がみんな泣くこと

この第10巻みんな涙を流しますね。

a.テイクツーのママ、アキコさんが泣く
b. So Blue の平が泣く
c.玉田が泣く
d.雪祈が泣く

一応必然性があって泣いているのですが、
b.の平が泣くというのは余りにもセンチメンタルでしょう。
この人物設定なら、クールにニヤリと笑っていて欲しかったです。

というかみんな泣き過ぎです。Keep Coolして欲しかったという思いです。

顔が区別がつきにくい

これは最初から思っていたのですが、登場人物の顔が似ていて分かりにくい時があります。

特に主人公・大と玉田の顔。区別がつかない時が良くあるんですが。

こう思うのは私だけでしょうか?

◎漫画については上の2点にしておきます。

雪祈の演奏

雪祈のピアノがどんな感じなのか?

以前の記事で、イメージとしてはハービー・ハンコックブラッド・メルドーサイラス・チェスナットを挙げました。

ジャズ漫画「BLUE GIANT」3巻~7巻徹底解説・ピアノ沢辺雪祈(さわべゆきのり)登場

 

大と玉田のデュオ

さて、So Blue  での大と玉田のデュオはどんな演奏だったのか?と想像します。

雪祈のオリジナル曲をやったようなのですが。

録音された既製のレコードで、テナーサックスとドラムのデュオの演奏で筆者がパッと思いつくのはこの1枚だけです。

これです。ジョン・コルトレーンとラシッド・アリのデュオ。

聴いてみますか? 大と玉田はこんなのじゃないと思うんですが。

1967年、コルトレーン死の直前の演奏です。かなりフリーな演奏です。

大がやるジャズはフリーではないですからねぇ。

大が聴いていたのは(もっと前の)コルトレーン、ジョニー・グリフィン、ソニー・ロリンズ、デクスター・ゴードンなどでしたもんね。

◎この録音はテナーサックス~ベース~ドラムスのトリオによる演奏ですがむしろこちらの方が近いような気がしますので、アップします。⇩

どうでしょうか?大の演奏はもっと音がでかく激しいようですね。

Branford Marsalis (Tenor Saxophone)
Milt Hinton (Double Bass)
Jeff Watts (Drums)
アルバム〈Trio Jeepy〉からの1曲でした。

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第10巻の終わりについて

というわけでJASSというグループは日本でブレイクする前に、雪祈の大怪我により、解散となりました。

*雪祈は片手のピアニストとして再起するのではないか?と筆者は考えています。

BLUE GIANT SUPREME 1

さて、大は単身ヨーロッパに渡ります。

第1歩からのやり直しです。

日本を離れた大を描くにあたってBLUE GIANT SUPREME 1としたようです。

何故アメリカではなく、ヨーロッパなのか?と思われる方もいるでしょうが、そこは恩師油井がある程度語っていましたね。

ヨーロッパにおけるJAZZ

筆者がヨーロッパでジャズ度が高いと思う国は以下の順です。

1.フランス 
・特にParis は特別な町です。一体どれだけの「~In Paris」というレコードが録音されたことでしょうか。

2.イギリス

3.イタリア

4.ドイツ

5.スェーデン

6.ベルギー

その国のジャズ度を測るのに、存在するレコード会社があります。

大が行ったドイツは、レコード会社という点ではヨーロッパNo.1の国かも知れません。

ECM(社主:マンフレッド・アイヒャー)と enja (エンヤ)(ホルスト・ウェーバー)という2大レーベルがあるからです。

どちらも明確なポリシーを持ち、新しい才能にも録音の機会を与えジャズのみならず、コンテンポラリー・ミュージックにも理解があるレーベルです。
そして素晴らしい音質で録音をする会社です。

特にECMはECMサウンドともいえる1つのジャンルを作ったと言える、20世紀~21世紀の音楽を録音し続けている会社です。

大が行ったミュンヘンはenja レーベルの本社がある都市です。
またミュンヘンのライブ・レコーディングというアルバムも結構あるような気がします。

munich

サックス・ソロ演奏

◎大が知り合った親切なドイツ人青年の尽力で、小さなジャズ・クラブで初演奏を出来ることになります。

テナー・サックス1本での演奏です。

サックス1本はさすがに辛いと思います。せめてベースだけでもあれば心強かったことでしょう。

レコード・CDでサックス・ソロというのはいわゆるフリー・ジャズのモノしか知りません。
*例えばアンソニー・ブラクストンとかの――この人はアルトサックスですが→聴いてみます?
フリーフォームですよ。
聴き始めたら少なくとも5分は聴いてくださいネ。→これでフリージャズに目覚める人がいたりして・・・^^

結構カッコいい音楽です。私、嫌いじゃないです。というか最後まで聴きたいです。
〈作曲家・ジョン・ケージへ〉というタイトルになっていますね。

 

・・・・・・・いかがでしょうか?
こんな音楽、ドイツでは受けると思うのですが・・・・・・いや、ほんとに、ドイツ人はこういうのが好きなんです。わたし知ってます。

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ともかく大はヨーロッパの地に第1歩を刻んだようです。

漫画の最後のボーナス・トラックで著者石塚真一と編集者はドイツに取材旅行に行ったことがかいてありますね。

大のドイツでのそしてヨーロッパでのブレイク、活躍に期待したいです。


 

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