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10/10のプレバト俳句は金秋戦2019・お題は「冷蔵庫」と「歩行者信号」大波乱勃発

 
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団塊世代ど真ん中です。 定年退職してからアルト・サックスを始めました。 プロのジャズサックス奏者に習っています。 (高校時代にブラスバンドでしたけど当時は自分の楽器を持っていませんでしたので、それっきりになりました) 主にジャズについて自由に書いています。 独断偏見お許しください。

【全ての画像は番組HPより引用】https://www.mbs.jp/p-battle/

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秋も深まってきました。

10月10日のプレバト・俳句は

恒例秋の「金秋戦」

予選と決勝戦に分けて行われます。

お題は
予選が「冷蔵庫」ー特待生9名
決勝戦が「歩行者信号」ー予選上位3名+名人6名

◆なお今回からの新ルール

・優勝者には賞金30万円

・決勝戦上位5人には次回のシード権が 与えられる。
それによって今日の決勝戦で6位以下だと次回(冬麗戦)は名人であっても予選から出ることになるーーそうです。

出演者

(しずちゃんは次のコーナー、水彩画への出場です)

特待生9名、名人6名 総勢15人が出場します。

名人

・梅沢富美男

・中田喜子

・東国原英夫

・藤本敏史 (FUJIWARA)

・村上健志 (フルーツポンチ)

・横尾渉 (Kis-My-Ft2)

特待生

・石田明 (NON STYLE)

・皆藤愛子

・北山宏光 (Kis-My-Ft2)

・三遊亭円楽

・鈴木光

・千賀健永 (Kis-My-Ft2)

・立川志らく

・千原ジュニア

・松岡充

(50音順)

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予選:査定結果速報

千原ジュニア:冷蔵庫は夏の季語、無茶な出題ーー。

3位 石田明

まず石田が決勝進出決定!。

明日もまた生きる チルド室に葡萄ぶどう

⇩ 

直し無し

石田:貧しかった子供の頃、ぶどうが高級品だったことを描きました。
先生:破調の句。思い切ってぶつけてきた句と思われる。
葡萄が季語。知恵の実とも言われる「ぶどう」である必然性も感じる。

 

6位 北山宏光

 

秋の夜や 母の怒号と ピアスホール

⇩ 

直し無し

北山:冷蔵庫から母のことを思いだした。

先生:兼題写真から離れて過ぎていると思う人が多いと思う。
しかし、俳句の構造を分かっている人と思った。連想は理解できる。
北山の句と知って驚いた。

7位 三遊亭円楽

 

秋天に 産廃の冷蔵庫 口を開け

⇩ 

秋天に 口開け 産廃冷蔵庫

先生:「秋天」が秋の季語で夏の季語「冷蔵庫」を超えているので問題なし。
梅沢名人が言うように語順が良くない。語順を添削のように変えていれば上位に入ったかも。この添削で、冷蔵庫に映像がフォーカスされる。(映像が動き出すような語順にする)

 

8位 立川志らく

噺家二人の予選敗退が決定しました。

釣瓶落とし 喋るな黙れ 冷蔵庫

⇩ 

真夜中の 喋るな黙れ 冷蔵庫

梅沢名人:季語が2つ入っている。「釣瓶つるべ落とし」と「冷蔵庫」。

先生:今は冷蔵庫の季節感は薄くなっていることは確か。(別の季語と取り合わせるのも可)
ただ「喋る冷蔵庫」という題材も既知のこと。「喋るな黙れ冷蔵庫」は悪くないので、「鶴瓶落とし」を変える。
添削の「真夜中の」は「失恋や」「左遷の夜」など何でも入れられる。冷蔵庫に怒鳴る理由の言葉を入れればリアリティが増す。
本人が思うほど読み手には面白くはない句だった。

1位 松岡充

松岡驚きの1位。

駆け抜けた 残暑の泡の ハイボール

⇩ 

直し無し

先生:「残暑の泡の」語順が見事。達成感が良く表現できている。
実体験を書いた強みが生きている。

9位 千賀健永

特待生1級の3人が7.8.9位に沈む結果になりました。

野菜室 百リットルの 香立ち秋

⇩ 

秋の香立つ 百リットルの 野菜室

千原:100リットルは業務用だ。

先生:百リットル問題はさておき、語順で完全に間違っている。
技術の問題。

4位 皆藤愛子

惜しくも決勝進出ならず。

別れ蚊を 払う一人の 台所

⇩ 

直し無し

みんなが「いい句!」と声を上げる。

「別れ蚊」が季語

先生:とてもきちんと出来ている。蚊は夏の季語だが、別れ蚊は秋の季語。
技術的にはしっかり出来ているが、石田の3位の句と比べると、発想の独自性で弱い。
俳句では、発想と技術が車の両輪。

5位 鈴木光

 

本を閉じ 秋の灯しづか 製氷音 しづか

⇩ 

秋灯しゅうとうに 本閉づ 製氷音かすか

先生:製氷音という言葉だが、これが日本語として正しいかは分からないがあの冷蔵庫の氷を落とす微かな音を表した作者の工夫、努力として認める。
語順を変え「しづか」もやめて、「秋の灯しずか」→「秋灯に」として、最後を「かすか」とすると良い句になる。

2位 千原ジュニア

決勝進出最後の枠は千原ジュニア。

長き夜の ジャーの隣に 立つ杓文字しゃもじ

⇩ 

直し無し

あの冷蔵庫の写真からこんな所に来る発想ーー飄々とした可笑しみもある。
「長き夜の」の「の」は「や、を、に」など色々選択肢のある助詞だが、これを選んだのが正解。
コツコツ勉強しているのが分かる。

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*この後水彩画の査定があって、その後決勝戦とのことです。

金秋戦2019決勝戦

1位に30万円。5位までが次回シード権の新ルールです。
5位内に入らないと次回名人でも予選からの出場になります。

7位 村上健志

波乱です。タイトル戦2連覇中の村上が7位となりました。
お題は「歩行者信号」です。

廃校の名の 信号機 秋の蝶

⇩ 

廃校名 残る信号 秋の蝶

先生:やろうとしたことは悪くないのだが、パッと見た時、意味が分かるまで時間がかかり過ぎるか。
添削のようにするだけで、スッと分かるようになる。

3位 横尾渉

 

天泣てんきゅうの プラチナ通り 檸檬の香

⇩ 

天気雨の プラチナ通り 檸檬の香

天泣とは天気雨のこと。

先生:プラチナとレモンの取り合わせもいい実にきれいな句。
勿体ないのは、「天泣」の泣くという文字が全体の明るくおしゃれなキラキラ感を削いでいる感があること。
浜田:天気雨でいいんですよ。
先生:その通り。ちょっとカッコつけすぎると少し間違う。

4位 中田喜子

4位で大喜びの中田喜子。

横断の人波 秋光を 放つ

⇩ 

直し無し

中田:即位の礼を意識した。
先生:その内容を句またがりの手法で良く表現した。
この句はさわるとバランスを崩すので直し無し。

9位 松岡充

予選1位通過だったのに決勝は最下位。

交差点 りちの調べ 通りゃんせ

⇩ 

通りゃんせ 律の調べ 交差点

「律の調べ」が秋の季語。
先生:良くこんなマニアックな季語をもってきた。
」が間違い。添削のようにしていれば高い評価になった。

2位 藤本敏史

 

信号待つ 騎馬警官の 背のさやか

⇩ 

直し無し

「さやか」が秋の季語。
先生:確かな句。映像がスッキリと出てくる。「さやか」は映像をもたない季語なので先に映像を示してきっちりと出来た句。

6位 石田明

 

我だけを 停める信号 秋あかつき

⇩ 

我のみを 停める信号 秋のあけ

石田:夜明け頃、自分ひとりで信号を待つ経験を詠んだ。
先生:勿体ないのは下5の字余り。
まず「だけ」を「のみ」と書き言葉にして格調を上げ、「秋の暁」でビシッと締める。

5位 千原ジュニア

シード権確保の5位。

台風や ぐぅわんぐぅわんと 信号機

⇩ 

直し無し

先生:オノマトペだけを信じて作った句。
オノマトペ(擬音)は真実味(リアリティ)と独自性(オリジナリティ)を持っていないと成立しないのだが、この句では音とともに動き、映像を見せてくれるオノマトペを選んでいる。
この句は直しようが無い。

ーーーー

○残る名人二人、梅沢富美男と東国原英夫。どちらかが8位でどちらかが優勝です。

8位 梅沢富美男

余裕綽々な態度(を見せていた)梅沢名人が8位と沈みました。

徒歩かちで行く 免許返納 秋の風

⇩ 

秋風を 歩きて免許 返納す

先生:免許返納を使った句は急激に増えている。量産されている題材。よって独自の工夫、味わいが無いと面白くないことになる。
そこに「徒歩でゆく」は余りにも芸がない。
しかし添削のように直したところでシード権には入らないと思う。

1位 東国原英夫

 

信号の 点滅は稲妻への 合図 

⇩ 

信号点滅 稲妻への合図 

先生:信号の点滅と稲妻は全く関係ないのだが、なるほどと納得できる。
添削のようにするとさらに切迫感が出る。

いずれにしろこのレベルの句が出てくるところまでこの番組の力が上がっていることを嬉しく思う。

まとめ

という訳で、予選から松岡充、千原ジュニア、石田明の3人が秀句を作り勝ち上がったのですが、決勝では東国原英夫名人が底力を見せ優勝しました。
優勝句は添削が入ったのですが、その独自性と芸術性で1位となりました。
梅沢名人句は確かに平凡な出来だっと思います。

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